鈴鹿では初めてとなる新方式でのST600クラスの公式予選。まずは全車走行してQ2セッションへの順位を決めるQ1セッションが開始。各車ともほぼアタックラップは1周と想定して、コースインのタイミングを見ながら時間が進んでゆく。その中でまずは奥野翼が2分15秒059でトップに立つが、後半で続々とライダーがアタックを開始。結局、Q1は横江竜司が2分13秒956でトップとなった。Aグループとなる12番手には最終ラップでタイムアップした井上拓海が滑り込んだ。
15分のインターバルを経て始まった最終グリッドを決めるQ2セッションも、クリアラップを狙って各ライダーのタイミングで僅かワンラップのアタック合戦が展開された。その中で鈴鹿を地元とする前田恵助が早々に2分13秒966のタイムでトップに立つ。2番手にはデチャ・クライサーで2分14秒764。その後時間が半分を切った頃、続々とアタックが始まる。大久保、再びアタックに臨んだデチャ、横江、榎戸育寛らがタイムアップして激しく順位が入れ替わるが、最後に近藤湧也がアタックを見せ2分14秒161に更新して2番手に浮上。しかし、前田のタイムを上回るライダーは現れず、初めてのポールポジションを獲得した。3番手には榎戸、大久保のホンダ勢が続いた。タイトル争いのデチャと横江は5番手、6番手で決勝レースに臨む。 |