公式予選から飛び抜けた速さを見せていた山田誓己と國峰琢磨。ホールショットを奪ったのはポールシッターの山田。國峰、長尾健吾、山本剛大、亀井雄大、大久保光と続くが、オープニングラップを先頭で戻ってきたのは國峰だった。國峰、山田、山本、亀井、長尾、大久保の順にコントロールラインを通過していく。
早くも國峰と山田の一騎打ちかと思われたが、トップを走る國峰が3周目のダンロップコーナーでまさかの転倒。すぐさま再スタートを切ったものの、ここからレースは山田の独壇場となる。
2番手を走る山本も後続を引き離し、山田、山本は単独走行となっていく。3位争いは大久保、亀井、長尾、水野涼、徳留真紀、菊池寛幸、北見剣による7台の集団となっていた。ここに再スタートから追い上げてきた國峰が迫ってくる。一時は23番手まで落としたポジションを8周目には10番手まで挽回する。12周目には3位争いのグループに追いついた國峰は、ここからも確実にポジションを上げていった。そして3位争いのグループのトップに立っていた徳留を17周目の1コーナーでかわした國峰は、2番手を独走する山本との差をどんどん詰めていく。その差はどんどん縮まり、21周目には山本の背後に迫ってくる。その直後の1コーナー立ち上がりで山本はハイサイドを起こし転倒、悔しいリタイアとなってしまう。
トップを快走する山田とは、すでに15秒以上の差がついており、國峰はここでペースを落とし、ポジションキープに切り換える。一方、山田は毎周59秒台で走行。最終ラップには1分00台にタイムを落としたものの、最終的に2位となった國峰に17秒以上の差をつけ、開幕戦に続く2連勝を決めた。見事な追い上げを見せた國峰が2位でチェッカー。3番手争いの集団を振りきった徳留が3位表彰台を獲得した。その後方では、約2秒離れて大久保が4位。僅差で水野が5位。6位以降は北見、長尾、亀井、鳥羽海渡、山元聖と続き、トップ10にユースカップのライダーが7台入る健闘を見せた。 |