ポールポジションからスタートした津田拓也がホールショットを奪い、井筒仁康、小林龍太、チャランポン・ポラマイ、伊藤勇樹、デチャ・クライサー、岩崎哲朗、渡辺一馬、横江竜司、佐藤裕児、中冨伸一、手島雄介、稲垣誠と続いていく。津田は、オープニングラップから堂々した走りで2番手以下を引き離しにかかる。そうはさせじとチャランポンは、2周目に小林を、3周目に井筒をかわし2番手に上がるとコースレコードを更新する57秒764をマークし、津田のテールに迫っていく。そして、その勢いのまま4周目に津田をかわしてトップに浮上し、レースをリードしていく。2番手に下がった津田もチャランポンをピタリとマーク。トップ争いは、チャランポンと津田の一騎打ちとなっていく。その後方では、井筒、岩崎、デチャ、小林、中冨、渡辺が3番手争いを繰り広げる。 レースは、中盤を過ぎ、チャンスを伺っていた津田は、17周目の1コーナーでインにつけなかったチャランポンをかわして再びトップに浮上。津田がトップのままレース終盤に入っていく。何とか抜き返したいチャランポンだったが、残り2周を切った24周目の第1ヘアピンでフロントをすべらせてしまう。あわや転倒という場面だったが、持ち直したが、津田との差が開いてしまい万事休す。津田が、うれしい全日本初優勝を初ポールポジションからの優勝で飾った。チャランポンが悔しい2位。3位争いは、レース終盤、デチャがリードし、岩崎、井筒、中冨の4台が繰り広げていた。そのままラストラップに突入するが、レイトブレーキングで勝負に出た中冨が井筒に追突。井筒は、クリッピングポイントを超えた辺りで転倒を喫し、そのままリタイアとなってしまう。3位争いは、デチャが制し、岩崎、中冨と続いた。渡辺は単独6位、小林は伊藤とのバトルを制し7位となった。