参加台数53台(出走51台)、フルグリッド42台で予選落ちが発生する台数となった2017 MFJカップJP250 第5戦 岡山。30日(土)朝一番に行われた予選で上位を占めたのは、今季途中から発売されたHonda CBR250RRを駆る上原大輝、笠井悠太、藤井謙汰といずれもCBR250RRユーザー。その結果ベストタイムによりグリッドが決まるレース1では上原が、セカンドベストタイムによるレース2では笠井が、それぞれポールポジションを獲得している。
決勝レース1では、予選3番手の藤井謙汰が絶好のダッシュを決め、ホールショットを奪いレースをリードする。しかしマシン差のないこのクラスでは逃げ切りは無理で、次第に予選上位7台によるバトルになる。中でも藤井、ポールの上原大輝、笠井悠太らが激しく競り合い、最終ラップにも順位争いを展開する。このバトルを制した藤井(インター)が優勝、2位に笠井(インター)、3位に上原が入りナショナルの優勝を決めた。上位6台はCBR250RRが独占した。CBRに囲まれる形のYZF-R25ユーザーで予選4番手の井出翔太は7位でゴールした。
夕方に行われた決勝レース2でも藤井謙汰が絶好のダッシュでホールショットを奪う。しかし直後に笠井悠太、井出翔太、上原大輝と続いてトップ集団はヘアピンへ。そこで井出が転倒した影響で、藤井が10位前後、笠井は36位あたりまで大きく後退する波乱のスタートとなった。トップに立った上原は後続の成田彬人、砂泊 孝太らとバトルを展開。中盤以降は順位を回復した藤井も加わり、バトルも激化。ファイナルラップは上原、成田の順で接戦が繰り広げられるが、上原が逃げ切って連勝を挙げた。上原はこれで最終戦鈴鹿を待たずして、2017年ナショナルクラスのタイトルを決めた。 |