事前テストから常にセッションをリードしてきた栗原佳祐が公式予選でも、ただ一人59秒台に入れポールポジションを獲得。決勝でも本命中の本命と目されていた。
25周で争われた決勝レース。好スタートを見せたのは、3番手グリッドの徳留真紀。これに今回の筑波ラウンドのみのスポット参戦となる小室旭、2列目4番手スタートの古市右京、そして栗原と続いた。オープニングラップをトップで戻って来たのはKTMを駆る古市。徳留、小室、栗原、伊達悠太、佐藤励、関野海斗、大田虎之進、高杉奈緒子、岡崎静夏と続いて行く。
2周目の1コーナーで徳留がトップに浮上。栗原も小室と古市をかわし2番手に浮上してくる。そして3周目の1コーナーで徳留をかわしてトップに立つとレースをリード。後方では、小室も古市をかわしてポジションを上げる。小室は、栗原を逃すまいとペースを上げ、4周目に徳留をかわし2番手に上がると6周目にファステストラップをたたき出し栗原のテールをマークする。これに徳留も続き、三つ巴のトップ争いが繰り広げられる。
後方では菊池寛幸が徐々にポジションを上げてきていた。5周目に5番手に上がると、9周目の1コーナーで伊達をかわして4番手に浮上するが、その周の最終コーナーで痛恨のクラッシュ。そのままリタイアに終わっている。
トップ争いは順位の変動がないままレース終盤になると、徳留が遅れ始め、栗原と小室の一騎打ちとなる。トップをキープする栗原は、小室を射程に入れさせない距離を保ち25周を走り切りチェッカー。念願の全日本初優勝を達成した。2位に久しぶりの実戦となる小室が入り、3位に徳留と続いた。4位争いは、関野が伊達とのバトルを制し、ユース最上位でフィニッシュした。6位に岡崎が入り、自己最高位を更新した。以下、安村武志、古市右京、佐藤、太田と続いてゴールした。
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