第7戦筑波が天災の影響で中止となり、J-GP3クラスは、3カ月以上のインターバルをあけて迎えた今回の第8戦岡山国際。レースウイークを通じて快晴に恵まれ、絶好のレース日和の中、19周で争われた。しかし、3周目の1コーナーで3台が転倒するアクシデントが発生し、レースは中断。レースは仕切り直しとなり、再び19周先のゴールを目指し2度目のスタートが切られる。 ホールショットを奪ったのは、セカンドグリッドからスタートした水野涼。ポールポジションの國峰啄磨が続き、オープニングラップから、この2台が3番手以下を引き離して行く。3番手には、ゲリー・サリムがつけ、栗原佳祐、澁田晨央、安村武志、古市右京、菊池寛幸、徳留真紀、真崎一輝、宇井陽一、岡崎静夏と続いて行く。 トップ争いは、オープニングラップのアトウッドカーブで水野をかわし前に出た國峰が1分37秒台に入れレースを引っ張る。これを水野がピタリとマークし、2台が1分37秒台で周回し、一騎打ちのバトルを展開。3番手争いは、安村、栗原、徳留と目まぐるしくポジションを入れかえながら周回。予選13番手と思うようにタイムを伸ばせていなかった暫定ランクトップの真崎は、決勝でようやく岡山を攻略し、ペースを上げると、7周目の1コーナーで栗原を、ヘアピンで安村をかわすと3番手に浮上。集団を引っ張る走りを披露する。 一方、トップ争いに動きがあったのは、11周目に入るホームストレートだった。ここで水野が前に出るが、ペースは1分38秒台に下がってしまう。國峰は、ストレートで横に出るが、あえて抜かずに数周、様子を見る。そして残り5周となった15周目の1コーナーで水野をかわし國峰がトップに立つと、再び1分37秒台前半にペースを上げる。これに水野も呼応し、レース終盤に入りファステストラップを更新する走りで意地と意地がぶつかり合う。そして國峰がトップのままラストラップに突入する。バックストレートからヘアピンへのブレーキングでは、國峰が前のままだったが、ダブルヘアピン1個目のブレーキングで水野がインに入りトップに浮上。そのままチェッカーフラッグを受け、今シーズン2勝目をマーク。國峰は悔しい2位となった。大混戦となった3位争いは、ラストラップの1コーナーで栗原が前に出るが、真崎、ゲリー、徳留、安村も僅差で続き、接触寸前のバトルを繰り広げ、最後はゲリーが前でゴールし、全日本初表彰台を獲得。以下、徳留、真崎、栗原、安村の順でゴールした。 ランキングでは、水野が87ポイントとしトップに浮上。真崎が1ポイント差の2番手、栗原が77ポイントで3番手、ゲリーが60ポイントで4番手に浮上した。
レーススタート