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SUPERBIKE RACE in OKAYAMA

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全日本ロードレース選手権J-GP2

文部科学大臣杯 2015 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第8戦スーパーバイクレース in OKAYAMA
主催:岡山国際サーキット(3,703m)

決勝レポート
開催日:2015-10/18
天候:晴 コース:ドライ
●観客:土曜日:2,500人 日曜日:5,700人
 
高橋裕紀が圧巻の独走で今季4勝目

 2015年の全日本ロードレースシリーズ第8戦、J-GP2クラスの5戦目となるレースが岡山県・岡山国際サーキットで開催された。

 この週末は10月とは思えない暖かい天候となった。決勝日も朝から雲ひとつない快晴、絶好のレース観戦日和の中で19周の決勝レースがスタート!

 ホールショットはポールポジションの高橋裕紀が奪う。予選3番手の岩田悟が2番手に、予選4番手に関口太郎が3番手に上がり、生形秀之が4番手で第1コーナーに進入する。オープニングラップのマイクナイトコーナーで予選6番手の井筒仁康が転倒、早くも戦列から離れてしまう。オープニングラップは、高橋、岩田、生形、関口、岩崎哲郎、日浦大治朗、石塚健、渥美心、大木宗行、山元聖、のトップ10オーダー。

 高橋は序盤からペースを上げていき、2周目には1分31秒856のファステストラップを刻み、2番手岩田との差を早くも2秒077まで広げる。3周目には、生形が岩田をかわして2番手に上がるが、この時点で高橋は2秒以上前方におり、生形と岩田が2番手争いを繰り広げ、その後方では、関口、岩崎、日浦、渥美が4番手争いを展開する。渥美は、3周目に岩崎をかわして6番手に上がると、さらに日浦を追いかけ、コンマ8秒の中に関口、日浦、渥美の3台がひしめく団子状態となる。渥美は6周目に日浦をかわして5番手、さらに7周目に関口をかわして4番手まで上昇する。

 8周終了時点で高橋は2番手に6秒524の差を開き独走を続ける。生形と岩田が0.156秒の接近戦の2番手争いを展開、その4.7秒後方で渥美、関口、日浦の4番手争い、その1.1秒後方で大木、岩崎、石塚の7番手争いのグループが形成される。

 レース中盤になっても高橋は1分32秒前半で周回を続け、11周目の生形との差は8秒993にまで広がり、完全な一人旅となる。このころ三つ巴の4番手争いをしていた渥美、関口、日浦の中から日浦が遅れ始める。さらに2番手争いをしていた生形が岩田を少しずつ引き離し始め、岩田と渥美の差が縮まり始める。渥美と関口はテールtoノーズのまま3番手をいく岩田に迫り、14周目に3秒108秒あった差が18周目には1秒258秒後方まで詰め寄るがそのままチェッカー。高橋は14秒565の大差をつけてポールtoウインを達成した。生形が2位となったため、高橋がポイントランキングトップに浮上し2ポイント差で最終戦鈴鹿に臨む。3位には岩田が入り今季3度目の表彰台を獲得。4位には渥美、5位関口、6位日浦、7位石塚、8位大木、9位岩崎、10位山元と続いた。

 

表彰台
 
優勝/#1 高橋 裕紀(MORIWAKI RACING)
『本当にうれしいです。筑波大会が中止となり(8月以来)久しぶりの全日本ロードレースなのですが、先週のMotoGP世界グランプリから高い士気のままここまで来ることができました。このレースウイークは調子がよすぎたのでどこかでミスをするのではないかと逆に心配するくらい全てがうまく回っていて、それを最後まで続けることができてよかったと思います。31秒台で周回し続けたかったのですが難しかったですね。ただマージンをとって走るのは好きではないので最後まで全開で攻めました。予選タイムはレコードタイムを上回ることができなかったので、せめて昨年優勝した渡辺一馬選手のレースタイム(29分22秒688)を上回りたいと思いレースタイムを意識しました。(レースタイムを)上回ったかどうか現時点ではわかりませんが(29分17秒997で上回った)集中力を高めて最後まで走り切ることができました。(先週のMotoGP世界グランプリから)今大会までいい流れで来ているので、この調子のまま最終戦をチームと共に走り切りたいと思います』
 
2位/#2 生形 秀之(エスパルスドリームレーシング)
『正直、今大会は非常に厳しい状況でした。予選は2番手でしたが決勝レースは"これで勝負になるの?"というものでした。その原因はここ岡山にはマシンやタイヤが合わない部分があって、そこを変えていこうと、いろいろ努力したのですが、いい方向に行きませんでした。監督からも今回は2位でいい、と言われたので2位キープに切り替え、最終戦鈴鹿に照準を合わるという作戦を取ったのでそう言う意味では100%レースをこなせました。レース中は後ろを見ないようにして全開で攻めてうまくコントロールしようと思っていたので、自分のペースをキープしていこうと意識して走りました。最終戦鈴鹿は完璧な準備ができているので大丈夫です!』
 
3位/#10 岩田 悟 (NTST.ProProject)
『昨日の予選では一発だけタイムが出た状態でした。最低でもフロントロウに並びたい、去年のタイムを更新したいと思っていたのですが、自分のミスで引っかかってしまいクリアできませんでした。アベレージタイムでは決勝レースで表彰台に上がることができるとは思っていなかったので、昨夜から今朝にかけてチームと話し合い、大きくセッティングを振ったのが当たりました。レース中盤以降自分の乗り方とタイヤが合わなくて、そこは最終戦に向けての課題だと思っていますが、今回は3位になれてよかったです。最終戦鈴鹿は大好きなコースなので、チャンピオンシップをかき回したいと思っていますし最後は優勝して終わりたいと思っていますので楽しみにしていてください』
 
スタート直後
スタート直後
 
生形秀之と岩田悟のバトル
生形秀之と岩田悟のバトル
 
高橋裕紀
高橋裕紀
 
高橋裕紀
高橋裕紀
 
※ここに掲載している写真の高画質版は、MFJスーパーバイク・プレス専用サイトでダウンロードしていただけます。プレス専用サイトには登録が必要です。登録はこちらから→MFJスーパーバイク・プレス専用サイト
 
TXT: Toshihiro SATO/Photo : H.Wakita&Y.Harada(c)
 
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