2015年の全日本ロードレースシリーズ第8戦、J-GP2クラスの5戦目となるレースが岡山県・岡山国際サーキットで開催された。 この週末は10月とは思えない暖かい天候となった。決勝日も朝から雲ひとつない快晴、絶好のレース観戦日和の中で19周の決勝レースがスタート! ホールショットはポールポジションの高橋裕紀が奪う。予選3番手の岩田悟が2番手に、予選4番手に関口太郎が3番手に上がり、生形秀之が4番手で第1コーナーに進入する。オープニングラップのマイクナイトコーナーで予選6番手の井筒仁康が転倒、早くも戦列から離れてしまう。オープニングラップは、高橋、岩田、生形、関口、岩崎哲郎、日浦大治朗、石塚健、渥美心、大木宗行、山元聖、のトップ10オーダー。 高橋は序盤からペースを上げていき、2周目には1分31秒856のファステストラップを刻み、2番手岩田との差を早くも2秒077まで広げる。3周目には、生形が岩田をかわして2番手に上がるが、この時点で高橋は2秒以上前方におり、生形と岩田が2番手争いを繰り広げ、その後方では、関口、岩崎、日浦、渥美が4番手争いを展開する。渥美は、3周目に岩崎をかわして6番手に上がると、さらに日浦を追いかけ、コンマ8秒の中に関口、日浦、渥美の3台がひしめく団子状態となる。渥美は6周目に日浦をかわして5番手、さらに7周目に関口をかわして4番手まで上昇する。 8周終了時点で高橋は2番手に6秒524の差を開き独走を続ける。生形と岩田が0.156秒の接近戦の2番手争いを展開、その4.7秒後方で渥美、関口、日浦の4番手争い、その1.1秒後方で大木、岩崎、石塚の7番手争いのグループが形成される。 レース中盤になっても高橋は1分32秒前半で周回を続け、11周目の生形との差は8秒993にまで広がり、完全な一人旅となる。このころ三つ巴の4番手争いをしていた渥美、関口、日浦の中から日浦が遅れ始める。さらに2番手争いをしていた生形が岩田を少しずつ引き離し始め、岩田と渥美の差が縮まり始める。渥美と関口はテールtoノーズのまま3番手をいく岩田に迫り、14周目に3秒108秒あった差が18周目には1秒258秒後方まで詰め寄るがそのままチェッカー。高橋は14秒565の大差をつけてポールtoウインを達成した。生形が2位となったため、高橋がポイントランキングトップに浮上し2ポイント差で最終戦鈴鹿に臨む。3位には岩田が入り今季3度目の表彰台を獲得。4位には渥美、5位関口、6位日浦、7位石塚、8位大木、9位岩崎、10位山元と続いた。