2015年の全日本ロードレースシリーズ第2戦が九州オートポリスで開催された。前戦鈴鹿がJSB1000クラスのみであったため、本大会が、J-GP3クラスの開幕戦となった。
この週末は好天に恵まれ、決勝日も朝から快晴。決勝レースは午前10時10分にスタート! ホールショットは真崎一輝が奪い、國峰啄磨が2番手で第1コーナーに進入する。予選6番手の徳留真紀が3番手にジャンプアップ、以下、栗原佳祐、宇井陽一、古市右京、ゲリー・サリム、菊池寛幸、安村武志、三原壮紫と続き、予選3番手の関野海斗は11番手まで順を落としてしまう。オープニングラップは真崎が制し、國峰がピタリと背後に付けてこの二人が早くも3番手以下を引き離していく。序盤から1分57秒前半のラップタイムで周回するトップ2台は4周目には3番手に2秒もの差をつける。その3番手争いは徳留と栗原がテール to ノーズのバトル。3周目の第2ヘアピンで栗原が徳留をパス、3番手に浮上する。ここで、5番手を走行していた宇井がピットイン、そのままリタイアとなってしまう。
6周目の1コーナーで國峰が真崎をパスしトップを奪う。真崎は第2ヘアピンで國峰のインを伺うが國峰がブロック。しかし、続く7周目に入るホームストレートで真崎が國峰をかわして再びトップを奪い返し、レースをリードして行く。
その後方では、予選11番手だった水野涼が毎周ポジションを上げ、ついに3番手争いに加わってくる。さらに菊池、古市も加わり5台による激しい3番手争いへと発展する。水野は5周目に1分58秒038と予選を上回るタイムをたたき出し、8周目には3番手争いの先頭を引っ張る。
一方、トップ争いは6周目のホームストレートで真崎が國峰のスリップストリームを使って一気にパス、トップを奪い返すと、その後もテール to ノーズのバトルが終盤まで続く。最終コーナー立ち上がりでは國峰が真崎の背後に迫るがホームストレート中盤から真崎が伸びてかわすことができない。背後から様子を伺いつつも朝のウォームアップ走行後にハード寄りのタイヤに変更、そのセッティングを詰められずに臨んだ國峰のマシンは挙動が乱れる現象が出ておりプッシュすることができずにいた。
3番手争いの5台は終盤、古市が遅れ、栗原、徳留、水野、菊池の4台に絞られた。レースも残すところ2周の第1コーナーでは4ワイドで進入、徳留が先頭を奪い引っ張っていく。
そして迎えたファイナルラップ、第2ヘアピンで國峰が真崎のインを突きトップを奪う。続くジェットコースターストレートでも國峰が前、上りセクションの左コーナーでアウトから仕掛けてきた真崎とラインがクロスするも國峰が抑える、そのままゴールかと思われたが、立体交差下からの切り返しの高速コーナーをアウトから立ち上がった真崎が最終コーナーで國峰のインを突きトップを奪うと、そのまま真崎がトップチェッカー!その差はわずか100分の4秒差。真崎が全日本デビューウインを飾り、國峰は悔しい2位。
注目の3番手争いは栗原が100分の2秒差で徳留を抑えて表彰台を獲得した。徳留は悔しい4位、5位に菊池、6位に水野が入った。以下、7位古市、8位安村、9位船田俊希、10位三原のトップ10であった。 |