2015年の全日本ロードレースシリーズJ-GP2クラスの開幕戦が九州オートポリスで開催された。午後2時50分、17周の決勝レーススタート!
ホールショットは高橋裕紀が奪う。予選5番手の岩田悟が好スタートを見せ2番手までジャンプアップ。以下、生形秀之、関口太郎、日浦大治郎、渥美心、岩崎哲郎、上和田拓海の順番で第1コーナーに進入する。オープニングラップから、いつものように飛ばす高橋がアタマひとつ抜きん出て2周目のコントロールラインを通過。2番手を走る岩田に1.067秒の差をつけていた。高橋は手綱を緩めることなくさらにペースアップ、1分52秒798、1分52秒552のファステストラップを更新しながら3周終了時点では2.13秒もの差を築いた。ここから高橋は1分53秒前半から53秒フラットのタイムで周回を重ね、ひとり旅となる。
一方、2番手争いが大接近戦となった。5周目、1分53秒056の自己ベストタイムを出した生形が第3コーナーで岩田をかわして2番手に浮上する。さらに関口が岩田に襲いかかる。8周目の立体交差下からの切り返しで関口が岩田をパス、しかしホームストレートで岩田が抜き返す。翌周も関口が同じパターンで岩田をかわすがホームストレートで抜き返す。その岩田は、一時1分53秒後半のラップタイムであったが、10周目には52秒232までペースアップ、ホームストレートでスリップストリームを使い生形をパスし、再び2番手に浮上する。2番手争いグループから抜け出したい3台であるが共に1分53秒台のラップタイムで三つ巴の接近戦が続く。
その間に高橋は再び1分52秒台に戻して2番手グループとの差を6.063秒にまで広げ独走のままトップチェッカー! 2015年の開幕戦を一度もトップの座を譲ることなく勝利で飾った。
注目の2番手争いは岩田と生形が抜きつ抜かれつのバトルを展開、その背後から関口が虎視眈々と狙っている。生形、岩田、関口のオーダーで迎えたファイナルラップ、第2ヘアピンで岩田が生形の背後に迫りジェットコースターストレートから上りセクションもピタリと張り付いてインを伺うもそのまま生形が2位でチェッカー、3位に岩田、4位に関口と続いた。5位にはJ-GP2クラスデビューの日浦が単独でゴール。そして同じくJ-GP2クラスデビューの上和田が最終ラップで渥美をかわして6位チェッカー、7位に渥美、8位岩崎、9位大木崇行、10位佐藤太紀のトップ10であった。 |