シリーズ第5戦は、スーパーフォーミュラとの2&4レース。2011年から開催されているMOTEGI2&4レースは、当初はJ-GP2クラスのみだったが、2012年、2013年とJ-GP3クラスも開催されていたが、今年は、再びJ-GP2クラスのみとなった。 金曜日から厳しい残暑に見舞われたレースウイーク。決勝日もJ-GP2クラスのスタートを迎えるころには、強烈な日差しが差し込み路面温度は50度まで上がっていた。スーパーフォーミュラのタイヤラバーも残り、路面コンディションはすべりやすい状況だった。 ポールポジションから見事なスタートダッシュを見せた高橋裕紀がホールショットを奪い、オープニングラップから2番手以下を引き離していく。井筒仁康、小山知良、生形秀之、浦本修充、渡辺一馬、関口太郎と続き、2周目に突入していく。後方では、オープニングラップの5コーナーで渥美心と長尾健吾が接触し、2人とも転倒。早くも戦列を離れてしまう。続く2周目には、2番手を走っていた井筒がS字コーナー立ち上がりでフロントが切れ込んでしまい転倒。小山が2番手に上がるが、生形と浦本が小山をかわし、それぞれポジションを上げる。ハイペースで飛ばす高橋は、2番手に早くも3秒以上の差をつけ、浦本、生形、小山がセカンドグループを形成。その後方では、渡辺、岩田悟、デチャ・クライサー、関口、亀谷長純がサードグループを形成していた。 レースも折り返しとなる10周目。4番手を走っていた小山がマシントラブルのため3コーナーでスローダウン。4コーナーアウト側にマシンと止め、そのままリタイアとなってしまう。 レース中盤を過ぎると浦本がファステストラップをたたき出しながらジリジリと高橋との差を詰めて行く。一時は約4秒ものマージンがあった高橋だったが、5コーナーでフロントが切れ込み、さらにリアもスライドし、あわや転倒というアクシデントがあり、その差は一気に2秒も縮まる。目標が迫ってきた浦本は、さらにペースを上げる。高橋も負けずにペースを上げファステストラップを記録し逃げを図る。しかし、浦本もさらにファステストラップを更新して応酬。2人の意地と意地がぶつかり合う。その差は、残り4周で1秒582、3周で1秒397、残り2周で0秒962と1秒を切ってくる。そして0秒634差でファイナルラップに突入して行く。逃げる高橋、追う浦本の戦いは高橋が制してチェッカー。一度もトップを譲ることなくポールtoフィニッシュで今シーズン3勝目を挙げた。浦本は最終ラップに、このレースのファステストラップをマークするも勝負を仕掛けるところまで行けず0秒221差の2位となった。渡辺と岩田の4位争いは、レース終盤にマシンに問題を抱えた岩田がペースダウン。渡辺が4位でゴールし、岩田は何とか5位で完走した。デチャと関口の一騎打ちとなっていた6位争いは、デチャが制している。8位に亀谷が入り、9位争いは星野知也が高橋英倫とのバトルを制してゴールしている。