SUGOで初めて全日本格式で開催されたセミ耐久レース"SUGOスーパーバイク100mileレース"。テクニカルなコースを43周し、ピット作業もある長丁場のレースながら、最終ラップまで三つ巴のトップ争いが繰り広げられた。
ル・マン式スタートで始まったレースは、予選4番手グリッドからスタートした加賀山就臣が好スタートを見せホールショットを奪い、ポールポジションの津田拓也、中須賀克行、柳川明、高橋巧、山口辰也、藤田拓哉、渡辺一樹と続いていく。トップに立った加賀山だったが、オープニングラップのSPインコーナーで転倒を喫してしまい、そのままリタイアとなってしまう。レース序盤は、津田がレースを引っ張り、中須賀、柳川、高橋、山口と続くが、山口は、徐々に遅れトップグループは、4台が形成する。フルタンクでうまくペースを上げられなかったと言う中須賀は、15周目に柳川に、18周目に高橋にかわされ4番手に落ちてしまう。
その後、トップグループでは、高橋が真っ先にピットイン。前後タイヤと給油をして出ていく。その後、トップを走る津田が入り、リアタイヤと給油をしてピットアウトする。この時点でトップに立ったのは、柳川だったが、中須賀が27周目にかわしトップに浮上する。その翌周に、ピットインを目前にしていた柳川が、1コーナーで転倒。すぐにコースに復帰するもののポジションを下げてしまう。これで労せずにトップに立った中須賀は、ピットに入るとリアタイヤと給油をしてピットアウト。アウトラップでなるべくペースを上げたと言う中須賀がトップに浮上し、その背後には、津田と高橋が迫り、三つ巴のトップ争いが繰り広げられる。津田は、中須賀にプレッシャーをかけていくが、中須賀も勝負どころを抑え、前に出すことを許さない。そんな津田の背後には、高橋が迫り38周目のシケインでアウトからズバッとかわしていく。レース終盤になり、体力的にも厳しい中、トップ争いは、1分29秒台を刻んでいた。中須賀が逃げに入ったかと思われたが、高橋が、そうはさせじと背後に迫ると、42周目の3コーナーで中須賀のインを突きトップに立つ。しかし、それも束の間、4コーナーで中須賀が抜き返すと、そのままトップの座を守り切り、初開催の100mileレースを制した。2位は、0.072秒差で高橋、3位は、0.124秒差で津田という結果となった。
4位に柳川、5位に渡辺一樹と続き、ここまでがトップと同一周回だった。以下、藤田、清水郁己、中村知雅、久保山正朗、須貝義行というトップ10だった。
山口からバトンを受け6番手を走っていた伊藤真一は、40周目の4コーナーでトラブルで転倒。そのまま無念のリタイアとなったが、15位で完走扱いとなっている。 |