絶妙なスタートダッシュでホールショットを奪ったのはデチャ・クライサー。野左根航汰、長島哲太、浦本修充、関口太郎と続いていく。関口は3コーナー手前でひとつポジションを上げ、オープニングラップはデチャ、野左根、長島、浦本、関口、生形、井筒仁康、高橋英倫、岩田悟、中本翔の順にコントロールラインを通過していく。野左根は2周目のバックストレートでデチャに並ぶと、馬の背コーナーでトップに浮上。序盤から後続を引き離しにかかる。野左根に唯一食らいついていったのはデチャ。2台は1分31秒台前半のハイペースで、3番手以下を大きく引き離していく。
セカンドグループは長島を先頭に、浦本、関口、生形の4台が3位を争う展開。少し離れて、井筒、橋、中本、岩田がサードグループを形成していた。
トップを走る野左根は、レースをリード。デチャも野左根の背後をキープし、しばらく、こう着状態が続いた。セカンドグループでは、生形が6周目に5番手に浮上。13周目には浦本をかわし4番手と、じわじわとポジションを上げてくる。
レース終盤にはバックマーカーの集団が現れ、それまでトップの野左根とコンマ5秒ほどの差をキープしていたデチャは、これをきっかけに野左根から離され、15周目にはコンマ9秒足らずだった差は、翌16周目には約2秒にまで開いてしまう。一方、セカンドグループの生形は15周目にこのグループのトップ、3番手に浮上。6番手を走行する関口は、セカンドグループから少しずつ離され、生形の背後で長島、浦本が4番手のポジションを奪い合う展開となる。
レース終盤に入ると野左根はスパートをかけ、18周目にファステストラップとなる1分30秒917をマーク。デチャとの差をさらに広げ、最後は4秒5の差をつけ、前戦に続く2連勝をポール to ウインで飾った。デチャが2位に入り、今シーズン初の表彰台を獲得。セカンドグループの攻防を抑えきった生形が3位でチェッカーを受けた。長島が4位、浦本が5位でゴール。セカンドグループから遅れていた関口は、背後に迫っていたサードグループを抑え6位でチェッカー。以下、中本、橋、岩田と続き、井筒は単独走行の10位でチェッカーを受けている。
ランキング争いは生形が89ポイントでトップを死守したが、連勝している野左根が88ポイントと、僅か1ポイント差まで迫った。高橋が9ポイント差の80ポイントで3番手につけており、タイトル争いの行方は後半戦になって、ますます予想のつかない展開となっている。 |