今シーズンで、その歴史に幕を下ろすJ-GP2クラスも残すところ、あと2戦となったがオートポリスラウンドは、大荒れのレース展開となった。
セカンドグリッドからスタートした尾野弘樹がホールショットを奪い、ポールポジションの名越哲平、榎戸育寛、作本輝介と続いて行き、続く3コーナーへのブレーキングで榎戸がトップに浮上するが、第2ヘアピンで尾野が抜き返しオープニングラップは、尾野、榎戸、名越、作本、やや間隔を空けて小谷咲斗、阿部恵斗、徳留真紀、岩蕪N朗と続く。その後方につけていた豊島怜が最終コーナー立ち上がりで転倒を喫し早くも戦列を離れている。
2周目の3コーナーでは、名越がトップに立ち榎戸、作本、尾野と続いて行く。名越のペースに榎戸は呼応するが、作本と尾野が遅れを取ってしまう。前に出たい尾野だったが、6周目に転倒。悔しいリタイアとなってしまう。トップ争いは、名越と榎戸の一騎打ちの様相を呈してきていたが、7周目の第1ヘアピン立ち上がりで岩浮ェ転倒。マシンがコース上に残ってしまい赤旗が提示される。
仕切り直しとなるヒート2は、6周の超スプリントで争われることになる。ホールショットは榎戸が奪い、名越、作本、小谷、徳留と続いて行く。第2ヘアピンでレイトブレーキングを見せる作本は、名越をかわし2番手に上がると、2周目の第2ヘアピンで榎戸がオーバーラン気味になったところで作本と名越が前に出て、それぞれポジションを上げる。3周目の1コーナーでは、名越がトップに出るが、やはり第2ヘアピンでは作本が前に出る。三つ巴の激しいトップ争いが繰り広げられ運命の最終ラップに作本、名越、榎戸の順で突入して行く。1コーナーでは、榎戸が2台をパスし一気にトップに浮上。そして、勝負ポイントとなる第2ヘアピンを迎える。インを抑える榎戸と名越のさらにインを作本は突いていくが、止まりきれない。榎戸と作本は接触しかけ、そのすきに名越が前に出ると、そのままチェッカー。名越がトップでゴールし今シーズン3勝目をマーク。榎戸が2位、作本が3位となり、ポイントランキングでは、名越が135、作本が129、榎戸が128となって最終戦MFJ-GPを迎えることになった。
4位争いも小谷、徳留、阿部が三つ巴のバトルを展開。これを小谷が制し、徳留、阿部と続いた。 |