朝方は雲も多めだったが、レース2決勝を迎えるころには、太陽が顔を出してくる。路面温度は、33度とレース1とほぼ同じコンディションでレース2は、11時にスタートした。 3番手グリッドから渡辺一馬が好スタートを切りホールショットを奪うが、ポールポジションスタートの高橋巧が2コーナーでイン側からトップに出ていく。3番手に水野涼、4番手に加賀山就臣、5番手に渡辺一樹、6番手に岩戸亮介と続き、中須賀は7番手とスタートで出遅れてしまう。トップに立った高橋巧は、オープニングラップから後続を引き離し早くも独走態勢に入って行く。2番手以下は、渡辺一馬を先頭に水野、加賀山、渡辺一樹、中須賀、野左根航汰、岩戸とトップチームのライダーが集団を作っていた。2周目には水野が渡辺一馬をかわし2番手に浮上するが、5周目には渡辺一馬が抜き返し、この集団を引っ張って行く。その後方には野左根が迫り、中須賀は、マシンに問題を抱えてしまい思うようにペースを上げられないでいた。それでも8周目にチームメイトの野左根をかわし3番手に上がった中須賀は、しばらく渡辺一馬の背後につけていた。野左根も中須賀の前に出て渡辺一馬に仕掛けて行く場面もあったが、抜ききれないままレース終盤に入っていく。そして、このバトルが動いたのが15周目だった。1コーナーで中須賀が前に出ると、そのままスパートをかけリードを広げて行く。これについて行きたい野左根は、同じく2コーナーで渡辺一馬の前に出るが、中須賀のペースについて行けない。中須賀は単独2番手となり、野左根の背後には水野が迫って来る。 トップを走る高橋巧は、レース終盤にペースを落とすものの、それでも2位に16秒857という大差をつけ圧勝。金曜日から全セッションでトップ、そしてレース1、レース2とダブルウインを達成。まさにパーフェクトならラウンドとなった。中須賀が、トラブルを抱えながら2位。3位争いは、最終ラップまで続いたが、野左根が水野を抑えきりレース1に続いて3位表彰台に上がった。元気のいい走りを見せた水野は悔しい4位。5位に渡辺一馬、6位に渡辺一樹、7位に加賀山、8位に岩戸、9位に秋吉耕佑、10位にザクワン・ザイディと続いた。以下、生形秀之、高橋裕紀、前田恵助、濱原颯道、長尾健吾、渥美心、津田一磨、関口太郎、マーク・アチソン、津田拓也とポイントを獲得した。