セカンドロウ予選5番手グリッドの岩田悟が好スタートを見せ、ホールショットを奪い、生形秀之、中本郡、高橋英倫、渡辺一樹と続いていく。3コーナーでは、早くも岩田に並びかけた生形がトップに浮上。高橋、渡辺もポジションを上げ、オープニングラップは、生形、高橋、渡辺、岩田、中本、井上哲悟、浦本修充、野左根航汰、星野知也、野田弘樹と続いていく。ポールポジションから2連勝を狙った野左根だったが、マシントラブルが発生し早くも戦線を離脱してしまう。 2周目にトップに立った渡辺がレースをリード。これを岩田が追い、序盤は、この2台が抜け出す。これを追いたい浦本は、徐々にポジションを上げ、6周目に3番手に浮上する。しかし、翌7周目にエンジントラブルが発生しスローダウン。こちらも悔しいリタイアとなってしまう。 レース中盤になると渡辺のペースが落ち始め、岩田が、その背後でチャンスを伺う。その間に、後方から高橋、生形、野田が追い付き、トップグループは、5台にふくれ上がる。これを見た岩田は、渡辺に仕掛け9周目にトップに浮上。しかし渡辺も意地を見せ翌週に抜き返す。そして、トップグループは順位を入れ換えながらレース終盤に突入していく。ラスト2周を切った15周目に岩田が再びトップに立つが、ファイナルラップの第2ヘアピンへのブレーキング岩田のインに飛び込んだ生形がトップに浮上! そのままトップの座を守りきり、全日本13年目にして初優勝を飾った。2位に岩田、3位に高橋と続き、それぞれ今季初表彰台を獲得。4位に渡辺、5位に野田と僅差でゴールした。6位に単独走行だった星野、7位に大木崇行、8位に朝比奈正、9位に赤間清と続き、右大腿骨骨折が、まだ癒えない関口太郎が10位でゴールした。