J-GP3クラスは史上初めての2&4レースとなる。4輪のラバーの影響を受けることを初めて体感するライダーがほとんどで、変化する路面コンディションをどう攻略するかがカギを握っていた。 その難しいコンディションの中で、ポールポジションを獲得したのは、ツインリンクもてぎをホームコースとしている山田誓己だった。「本当は2分0秒台を狙っていたのですが、今回の路面コンディションでは難しかったですね。マシンもいい状態に仕上がっているのでホームコースで勝ちたいですね。ただ、長島選手は、金曜日にほとんど走れていない状態で2番手、3番手の仲城さんもマシンが走っているそうなので気になるところですね」と山田。昨年のオートポリスラウンドに続き2度目のトップグリッド獲得となった。 山田が警戒する長島哲太は、「やっとフリー走行が終わった感じです。予選が始まった直後は、自分の思ったところで止まれず、まとまっていない感じでした。ラストアタックで何とか2番手に入れましたが、いい方向に向かっています。オープニングラップは路面が汚れていそうなので気をつけますが、ガンガン行きたいですね」と長島。そのチームメイトの仲城は「予選ではセットを変えていいところを伸ばす方向でセットアップしていきました。マシンの状態はいいので、自信がありますね。トップ争いは、なるべく少ない台数にしたいので、レースを引っ張るかもしれませんね」とコメント。 速さを持っている長島と仲城の7C勢がレースを引っ張りそうな雰囲気。これをポールポジションの山田、セカンドロウの山本剛大、國峰琢磨、徳留真紀が追う展開となりそうだ。ベテランの菊池寛幸も本番に強いライダーだけに、トップ争いに加わってくるか? 長島と仲城のペースに何人のライダーがついていけるのだろうか? スポット参戦のMotoGPロードレース世界選手権Moto3クラスに参戦中のチャンピオン藤井謙汰は、トラブルが多く満足に走れていないが、マシンセットがいい方向にいけばトップ争いに絡んでくるだろう。また、代役参戦の安田毅史は、マシントラブルもあり22番手グリッドから追い上げのレースとなる。。