ポールポジションの山田誓己が好スタート決めるが、1コーナーの進入でイン側につけた仲城英幸がトップを奪い、山田から仲城、長島哲太へと、オープニングラップからトップが目まぐるしく入れ替わる。1周目をトップで戻ってきたのは長島。これに仲城、山本剛大、菊池寛幸、山田、國峰琢磨、徳留真紀、藤井謙汰、三原壮紫と続き、この9台がトップグループを形成しつつあった。しかし3周目辺りから三原がこの集団から離され、4周目には菊池と藤井も溝を空けられてしまう。トップ争いは6台に絞られた。その後も激しく順位を入れ替えていたが、5周目のヘアピンコーナーに徳留と長島が並んで進入、両者は僅かに接触し、アウト側にいた長島はバランスを崩し転倒。そのまま悔しいリタイアとなってしまう。また、菊池と7番手を争っていた藤井は、3コーナーでフロントが切れ込み、コースアウトを喫し24番手までポジションを落としていた。 5台となったトップ争いは、このまま混戦が続く。仲城から山本、國峰へとトップは入れ替わり、7周目には2番手につけていた仲城が5コーナーで國峰のインを刺し再びトップに躍り出る。翌8周目には、國峰が90度コーナーで仲城を押さえる。この仲城と國峰の2台のバトルの割って入ったのは山本だった。9周目の90度コーナーで2番手に浮上するが、11周目には徳留が2番手を奪う。12周目には國峰がまた90度コーナーで2番手につけるなど、レースは終盤になるにつれ、バトルの激しさが増していく。 13周目の1コーナーでは徳留が2番手に上がり、130Rではトップの仲城に國峰が並びS字コーナーにかけて競り合いになるが、仲城が抑え込む。13周を終えた時点では、仲城、國峰、徳留、山本、山田の順にコントロールラインを通過していく。14周目には國峰がトップに立つが、ヘアピンコーナーのブレーキングをミスしてしまい、その隙に仲城がトップを奪い返す。國峰は3番手にポジションを落とすが、その後の90度コーナーで2番手まで挽回する。 迎えた最終ラップ。S字コーナーの一つ目で山本が徳留のインを突き3番手に浮上。その後ヘアピンコーナーでオーバーラン気味になった國峰を、山本と徳留がかわしていく。2番手争いの中で、勝負の90度コーナーに最初に飛び込んだのは徳留。山本と國峰は並んで進入するが、立ち上がりでは山本が前に出るも、セカンドアンダーブリッジを抜けた左コーナーを並んで入っていくが、両者は接触。アウト側にいた山本はコースオフを喫し、表彰台争いからチェッカー直前で離脱してしまう。 チェッカーフラッグを最初に受けたのは仲城。コンマ2秒差で徳留が2位に入り、國峰が3位でチェッカーを受けた。4位の山田まで1秒の中にひしめく接戦だった。山本は山田から7秒726遅れの5位でゴールした。6位以下は菊池、森俊也、亀井雄大、三原壮紫、渥美心の順でチェッカーを受けた。藤井は怒濤の追い上げを見せ14位でレースを終えた。