レース1とは打って変わり、朝から晴れとなった山の日は、厳しい夏の暑さが戻り、気温は33度、路面温度は53度まで上がった。このレースウイークで初めてドライコンディションとなり、そのアジャストがカギを握っていた。
前日のレース1で転倒を喫した中須賀克行は右肩を脱臼、加賀山就臣は右鎖骨を骨折してしまったため、レース2は残念ながら欠場を余儀なくされた。
サイティングラップ、そしてウォームアップラップで液体を出したマシンがあり、その処理のために大幅に遅れてJSB1000クラスのレース2は、スタートが切られた。周回数は、1周減算の24周。
ホールショットを奪ったのは、セカンドグリッドから好スタートを見せた清成龍一。これにポールポジションの野左根航汰、渡辺一樹、前田恵助、渡辺一馬、水野涼、濱原颯道、秋吉耕佑、亀井雄大、柳川明、岩田悟、関口太郎、中冨伸一と続いていた。清成は、そのままオープニングラップを制し野左根は、そのテールをピタリとマーク。渡辺一樹も続き三つ巴の集団となっていた。その後方には、水野が4番手に浮上しトップグループを追う。2周目の馬の背コーナーでは、野左根がやや強引に清成のインを突きトップに浮上。清成は、ややはらんでしまい、そのすきに渡辺一樹が前に出て行く。
トップに立った野左根は、一気にペースを1分28秒台に上げると、5周目に、このレースのファステストラップとなる1分27秒836をマークし独走体制を築いていく。後方では、渡辺一樹の背後に清成と水野が迫りワンパックとなり、レース中盤まで動きはなかったが、渡辺一樹の清成が何度も伺う。そして13周目の110Rでインに入り前に出るが、シケインの進入で、やや突っ込み過ぎてしまい、シケインの切り返しで渡辺一樹が再び前に出て行く。このバトルを見ていた水野は、14周目の1コーナーで清成を、15周目のやはり1コーナーで渡辺一樹を立て続けにパスし2番手に上がる。水野は、その勢いのままペースを上げると、渡辺一樹は、ついて行くが、清成はやや遅れ始める。レース終盤には、水野が渡辺一樹を突き放し、それぞれ単独走行となって行く。
トップを独走する野左根は、厳しい暑さの中、ほとんどの周を1分28秒台で走り切り、そのままチェッカー。見事に開幕戦をダブルウインで飾った。2位に水野、3位に渡辺一樹、4位に清成と単独でゴール。5位争いは、最終ラップのホームストレートで濱原をかわした亀井が入り、自己最高位を更新した。濱原は悔しい6位、以下、渡辺一馬、柳川、岩田、関口、前田、津田一磨、今野由寛、中冨、児玉勇太、櫻山茂昇と16台が完走した。 |