シリーズ第4戦は、3年目を迎えたセミ耐久、SUGOスーパーバイク120mileレース。土曜日の公式予選はレインコンディションとなり、日曜日も雨予報が出ていた。しかし、決勝日の朝は曇り空から晴れ間が見える天候となりコースもドライコンディションとなっていた。だが、朝のウォームアップ走行が終わるころから霧雨が降り始め、午前中に行われたJ-GP3クラス、J-GP2クラスは雨が降ったり止んだりする微妙なコンディションとなっていた。 JSB1000クラスのスタート進行が始まるころに雨は降っておらず、各車スリックタイヤを履いてグリッドに付いていた。各選手は表彰台からキッズと一緒に紹介されながらマシンに向かうセレモニーの後に、いよいよスタートを迎える。 ル・マン式スタートで、まずダッシュを見せたのは4番手グリッドの加賀山就臣だった。これにポールポジションの中須賀克行、高橋巧、津田拓也、山口辰也、柳川明、秋吉耕佑、野左根航汰、吉田光弘、浦本修充と続いて2コーナーをクリアしていく。加賀山は、オープニングラップを制するが、2周目の1コーナーで早くも中須賀がインからトップに出て行く。ペースの上がらない加賀山は、高橋、柳川、山口、津田と立て続けにかわされてしまう。しかし5周目辺りから霧雨が降り始め難しいコンディションとなって行く。この時点でトップ争いは中須賀と高橋が展開。8周目には、中須賀が、あわや転倒という場面もありペースを落として行く。その直後のSPインコーナーで高橋が痛恨のクラッシュ。再スタートするものの大きく順位を落としてしまう。 高橋の転倒で津田、山口、柳川が三つ巴の2番手争いを繰り広げていたが、それも束の間。9周目の3コーナーで津田が転倒し、これに巻き込まれる形で柳川と山口も転倒。一気に上位を走っていた4台が序盤にいなくなってしまう波乱の展開となっていた。 微妙なコンディションとなると秋吉や加賀山が強い。前の転倒もあったが、9周目に加賀山が2番手に上がり、野左根、秋吉、そして伊藤勇樹が2番手争いを繰り広げる。その前にペースを落とした中須賀が現れ、14周目に秋吉が一気にトップを奪う。秋吉がレースを引っ張り、中須賀、伊藤、加賀山が続くトップ争い。加賀山は、この時点では、まだ序盤であるため間隔を空けて様子を見ていたとレース後に語っていたが、18周目の2コーナーでまさかの転倒。驚異的な速さで再スタートするが8番手に順位を落としてしまう。 その後、雨が弱まると中須賀が再びトップに立つと、そのままリードを広げて行く。2番手には浦本が上がり、秋吉、伊藤、野左根、ジョシュ・フックと続いていた。 レースも折り返しを過ぎた32周目にトップの中須賀がピットイン。一時的に秋吉がトップに立つが、それもピット作業に入るまでだった。再びトップに立った中須賀は独走でチェッカーフラッグを受け3連勝を飾った。2位に浦本が入り、JSB1000クラス初表彰台を獲得。レース後半に野左根からバトンを受けた藤田拓哉が追い上げ野左根/藤田組が3位に入賞。4位にジョシュが入り、ここまでがトップと同一周回。以下、秋吉、加賀山、伊藤、酒井大作、今野由寛、清水郁己/大木崇行組と続いてゴールした。