ブリヂストンタイヤのワンメイクとなり2戦目を迎えたST600クラス。予選・決勝と1セットというルールの中、ポールポジションを獲得したのは打倒大崎に燃える横江竜司だった。大久保光、デチャ・クライサーと続き、全日本ルーキーの榎戸育寛が4番手と健闘。チャランポン・ポラマイが5番手につけ、大崎誠之は6番手と予選は不発に終わっていた。
18周で争われた決勝。ポールポジションからスタートした横江竜司が好スタートを見せホールショットを奪い、デチャ、大久保、榎戸と続くが、榎戸は、1コーナーをオーバースピードではらんでしまいポジションを落とす。大久保は5コーナーでデチャをかわして2番手に上がるが、横江のペースについて行けない。オープニングラップを終えた時点でトップの横江と2番手の大久保の差は0秒819ついていた。大崎は、オープニングラップの90度コーナーで近藤湧也をかわし5番手に上がると、はやる気持ちを抑えつつ、1台、また1台とかわし、2周目に3番手に浮上。3周目にはデチャを3コーナーでかわして2番手に上がるとペースを1分55秒台に入れてくる。横江も1分56秒1で走っていたが、それを上回るペースで大崎が周回し、背後に迫ると6周目には完全にテールtoノーズとなる。大崎は、この周にファステストラップとなる1分55秒729をマークすると、7周目の3コーナーへのブレーキングで横江のインを突きトップに浮上する。
後方では、デチャと大久保が3位争いを、チャランポンと前田が5位を争っていたが、この2グループが接近し、レース終盤には4台の集団となって行った。
大崎は、トップに出た周も全力で走り、横江との差をジリジリと開くことに成功。横江も必死に食らいつくが、その差を詰めることはできず、大崎が2連勝を飾った。横江は4秒490差の2位。3位争いは、デチャと大久保の戦いとなった。迎えたファイナルラップ。ヘアピンへのブレーキングで大久保がデチャのインから前に出るが、立ち上がりでラインが交錯し両者は接触してしまい転倒。すぐに再スタートするが、大久保が13位、デチャが14位になるのが精一杯だった。この2台の脱落もあり、チャランポンが3位、前田が4位でフィニッシュ。以下、榎戸、稲垣誠、近藤、岩戸亮介、中本郡、田尻克行と続いた。 |