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 '15全日本モトクロス選手権第6戦 東北大会 
             
                                                        ↑'15スケジュール




全日本モトクロス選手権は、シーズン後半戦に突入。第6戦東北大会が、岩手県の藤沢スポーツランドで開催された。コースは、山の木々や草原を縫うようにレイアウトされ、見た目の美しさにも定評がある。路面は、砂に近い土質。しかし今大会は、直前にコースの近くから搬入された土が、細かく砕けて表面に堆積したことなどから、例年とは異なるパフパフとした状態となった。

台風11号の影響による荒天が懸念されたが、予選が行われた土曜日は曇り空。午後には小雨が舞いはじめたが、走行中に本格的な雨となることはなかった。夕方から夜にかけて降った雨は、決勝が開催された日曜日の朝までには完全に止み、空は徐々に青空へ。日中は強い日差しが照りつけ、最高気温は30度まで上昇し、2日間で2,500名のファンが、年に一度となる藤沢での全日本モトクロス選手権を楽しんだ。






序盤からトップの座を順調に守り
ヒート1で勝利した小島庸平

チームメイトとのバトルを制して
両ヒート制覇を達成した小島



予選レースのラスト1周までトップを走っていた成田亮(#1)のマシンに、エンジントラブルが発生。これにより成田は、最後尾での予選通過となったが、前戦からプロトタイプ車に乗る関係から完璧な修復ができず、決勝出走をキャンセルすることになった。また、予選を4番手で通過した星野優位(#7)は、日曜日朝の練習走行中に転倒して負傷。こちらも決勝出場を見送ることになった。これにより、決勝は17台のマシンで競われた。


決勝ヒート1、好スタートを切ったのは新井宏彰(#331)。これに小島庸平(#44)と熱田孝高(#4)が続くと、田中教世(#16)が熱田、小島が新井を抜き、オープニングラップは小島、新井、田中、熱田、星野裕(#15)、三原拓也(#822)、ランキングトップを守る小方誠(#2)の順でクリアした。2周目、1コーナーで小方が三原をパス。その直後、両者が接触して転倒し、小方が10番手、三原が12番手まで順位を下げた。この間に、安原志(#500)が6番手にポジションアップ。安原は翌周に星野裕を抜き、5番手に順位を上げた。レース序盤、トップの小島と2番手の新井は、それぞれ3秒ほどのリードを守って走行。田中と熱田は、僅差のバトルを続けた。5周目、新井に田中と熱田が接近し、2番手争いが3台に。翌周には、この中で熱田が田中をパスして、3番手に浮上した。

レース中盤、小島はトップを守り、新井、熱田、田中はそれぞれ4〜5秒ほどの間隔を開けて走行。5番手の安原は徐々に遅れ、ハイペースを維持して追い上げてきた小方が、徐々にその後方に迫ってきた。レースが終盤に入る12周目、小方は安原をパスして5番手にポジションアップ。なおもハイペースを維持して、田中に迫っていった。小島は、ペースを守ってトップをキープ。新井と熱田も、着実に周回を重ねていった。小方は、田中より1周で1秒以上速いペースで追い上げたが、その背中に届く前に、レースは17周でチェッカー。小島が前戦ヒート2に続いて勝利を収め、新井が2位、熱田が3位、田中が4位、小方が5位、安原が6位となった。


決勝ヒート2は、小島のホールショットでスタート。これに熱田、三原、新井、小方、田中が続いた。オープニングラップから、小島と熱田はランデブー状態で後続を引き離し、3番手の三原には新井と小方が襲いかかった。3周目、3番手集団の中で小方が新井を抜き、三原の背後に迫った。しかし三原も粘り、数周にわたりバトルが継続。6周目に、小方が三原の攻略に成功して3番手に順位を上げた。この段階で小方は、なおも僅差で小島をマークしていた2番手の熱田と約9秒差。ここから、徐々に追い上げていった。

一方のトップ争いでは、9周目に熱田が小島をパス。抜かれた小島は、翌周には2秒ほど遅れたが、11周目から再びペースを上げ、熱田に迫っていった。そして14周目、小島が再逆転に成功した。小方は、このふたりよりも速いペースを維持し続け、レースが残り3周となった15周目には、トップ集団が縦に長い3台となった。そして16周目、熱田のタイムが少し落ち、この間に小島が逃げ、小方は熱田に猛チャージ。しかしラストラップでは、再び熱田がペースを上げ、逆に小方はミスした。そしてレースは、小島が再び勝利。熱田が2位、小方が3位となった。また、4位には6周目に三原を抜いた新井が入り、13周目に三原を抜いた田中が5位、三原が6位となった。


両ヒート制覇を果たした小島は、「ここは、IAでの初表彰台や初優勝を決めたコース。とても相性がいいと思っています。一昨年には、ここで両ヒートを制覇してから調子に乗ってしまい、チャンピオンを逃しているので、ここで気を引き締めて今年は必ずタイトルを獲ります」と宣言。また、両ヒート総合成績で2位となった熱田は、「あと10歳若かったら、余裕で勝てました。でもヒート2は、いつも笑顔の小方選手を抑えて、スズキのワン・ツーに貢献できたのでヨシとします。37歳、まだまだ負けません!」と、ユーモアあるコメントで会場を沸かせた。




粘る能塚智寛を振り切り
ヒート1で勝利を収めた富田俊樹

富田が出遅れたチャンスを生かし
今季初優勝を挙げた能塚



決勝ヒート1、ホールショットを奪ったのはシリーズランキングトップの富田俊樹(#317)。能塚智寛(#32)、馬場亮太(#02)、竹中純矢(#31)、古賀太基(#01)が続いて、1周目をクリアした。レース序盤、富田はハイペースで逃げ切りを図ったが、このスピードに能塚だけは対応。3周目に、富田はこのレースのファステストラップタイムを記録したが、能塚もわずか0.001秒差のタイムを叩き出し、富田のマークを続けた。このふたりから少し遅れて、馬場と竹中は3番手争い。4秒ほど間隔が開いた5番手以下は、大集団の混戦となった。4周目、能塚がミスして、富田は約3秒のリードを確保。馬場を猛追していた竹中は転倒して、6番手に順位を下げた。この周に集団の先頭に出た古賀が、これにより4番手となった。

レース中盤、ハイペースを守る富田に対し、能塚も粘りをみせ、その差を数秒圏内で維持。3番手の馬場は能塚から10秒ほど遅れ、その後方には同じくIAルーキーの古賀が近づいてきた。そして8周目、古賀が逆転に成功。抜かれた馬場は遅れ、その後方には転倒後に追い上げてきた竹中、さらに1周目19番手と大きく出遅れていた渡辺祐介(#43)が迫ってきた。レース後半になると、能塚のペースが落ち、これで富田が独走。能塚は単独走行の2番手となった。13周目、竹中と渡辺は馬場を抜くと、今度は3秒ほど前を走る古賀に接近。翌周には、3台による3番手争いとなった。15周目、渡辺が2台を抜いて3番手に浮上。さらに、竹中も古賀を抜いた。そしてレースは、17周で終了となり、富田が今季8勝目。能塚が2位、渡辺が3位、竹中が4位、古賀が5位、馬場が6位となった。


決勝ヒート2では、スターティングゲートに数台のマシンが引っかかるアクシデントが発生。しかしレースはそのまま進行されることになり、富田らが大きく遅れることになった。このなか、好スタートを切ったのは馬場。竹中と能塚、田中雅己(#113)、古賀が続いた。2周目、能塚が竹中と馬場を抜いてトップに浮上。富田はこの周だけで4台を抜き、12番手までポジションを上げた。翌周、富田はさらに4台を抜いて8番手。この段階で、トップの能塚まで約12秒差の位置にいた。その能塚は、後続を徐々に引き離しながらトップを快走。2番手の馬場には竹中、4番手の田中には古賀と渡辺が迫った。5周目、田中の攻略に成功した古賀が、一気に2番手争いの2台に迫り、3台によるバトルとなった。

勢いに乗る古賀は、集団の中で6周目に竹中、7周目には馬場を抜いて、2番手にポジションアップ。同じ周、田中を抜いて5番手を走っていた渡辺は、竹中のパッシングにも成功した。さらに渡辺は、8周目に馬場、9周目に古賀を抜いて2番手に浮上。この段階で約8秒のアドバンテージを得ていた能塚を追った。また、5番手を走る竹中の後方には富田が接近。富田は、10周目に竹中、11周目に馬場をパス。古賀を猛追した。しかし古賀も粘り、ふたりのバトルは約3周にわたり継続。14周目に、富田が古賀をパスした。レース終盤、能塚はハイペースをキープし、渡辺との差をキープ。そして17周のレースを最後まで逃げ切り、今季初優勝を挙げた。2位は渡辺、3位は富田。古賀と馬場のルーキーコンビが4位と5位に入賞し、竹中が6位でゴールした。


ヒート1で勝利した富田は、「暑いのは苦手なのですが、そういうコンディションで勝てたことで自信になりました。ヒート2は、出遅れても勝てると思いましたが、途中で疲れてしまい、追い上げきれませんでした」とコメント。またヒート2でIA2勝目を挙げた能塚は、「やっと勝てました。次は、真っ向勝負で富田選手を倒したいです」と笑顔をみせた。




終盤まで続いたバトルを制して
ヒート1で勝利した長門健一

第2戦以来となる両ヒート制覇に
満足そうな笑みをみせた長門



決勝ヒート1で好スタートを決めたのは、今季5勝を挙げている長門健一(#5)。これに森優介(#21)や松本直人(#41)、道脇白龍(#4)、藤井一騎(#14)、浅井亮太(#57)、笠原氷河(#6)が続いて、1周目をクリアした。2周目、松本は5番手、藤井は6番手、浅井は8番手に後退。翌周には笠原が道脇をパスして、上位勢は長門、森、笠原、道脇のトップ4と、松本以下の6台が接戦を続ける第2グループにわかれた。4周目、トップ集団から道脇が遅れはじめ、一方で長門と森と笠原は接近。5周目になると、道脇は3番手の笠原から約8秒遅れとなり、その後方には1周目11番手と出遅れていた、ポイントリーダーの鈴村英喜(#47)が近づいてきた。そして翌周、鈴村が道脇を抜いて4番手に浮上した。また同じ周、6番手には藤井をパスして大倉由揮(#1)が上がってきた。

7周目以降、長門と森と笠原のトップ争いは激しさを増し、森が一時的に長門の前に出るシーンもあったが、コントロールライン上での順位には変動なし。3台がバトルを繰り広げている間に、鈴村は3番手の笠原と10秒近かった差を、わずかに縮めた。9周目、笠原が若干ミスしてタイムを落とし、2番手の森から3秒ほど遅れた。長門と森は、なおも接近戦を継続していたが、ラスト2周となった11周目に長門がスパートをかけ、これで両者の差が2秒近くに拡大。最後は長門が逃げ切り、今季6勝目を挙げた。2位で森、3位で笠原がゴールして、表彰台に登壇。鈴村が4位、10周目に道脇を捉えた大倉が5位、道脇が6位に入賞した。


決勝ヒート2は、松本のホールショットで幕を開けた。これに続いたのは大木汰一(#83)と長門。第2コーナーでクラッシュがあり、ヒート1で5位に入った大倉はほぼ最後尾からのレースとなった。長門は大木を抜き、オープニングラップは松本、長門、大木、道脇、森の順でクリア。2周目、長門がトップに浮上し、松本以下の4台は激しい2番手争いを展開。1周目13番手と出遅れていた鈴村は転倒を喫し、22番手まで順位を下げた。3周目、長門はリードを約6秒に拡大。松本を先頭とした2番手争いは継続された。翌周、大木は4番手に後退。森は松本を抜き、道脇は7番手に順位を下げた。これで上位勢は長門、森、松本、大木の順。5周目には、大木の後方に土屋元希(#25)が迫ってきた。

レースが折り返し地点を迎えた6周目、12番手まで順位を回復していた鈴村が再び転倒して後退。トップの長門と2番手の森はそれぞれ単独走行になり、松本を先頭とした3番手集団は5台に絞られた。このバトルから、7周目には松本がやや抜け出したが、翌周には再び大木、土屋、追い上げてきた鳥谷部晃大(#45)が追いついた。そして9周目、鳥谷部が一気に3台をパスして3番手に浮上した。トップの長門と2番手の森は、単独走行を継続。鳥谷部はリードを拡大し、4番手争いでは10周目に土屋が松本を抜いた。そしてレースは、11周でチェッカー。長門が今季7勝目を挙げ、森が2位、鳥谷部が3位、土屋が4位、松本が5位、大木が6位となった。


第2戦以来となる2度目の両ヒート制覇を達成した長門は、「久しぶりにピンピン取れました。ヒート1は、一瞬先行されましたが、焦らず抜き返すことができました」と笑顔。また、両ヒートで2位となった森は、「神戸大会で手首を痛め、厳しいレースでした。万全の体調なら負けなかったと思います。とはいえ、練習の成果が徐々に結果として表れてきたと思います」と、悔しさとうれしさを半分ずつのぞかせた。




スタートで大きく出遅れながら
追い上げて5連勝達成の竹内優菜



ホールショットを奪ったのは邵洋子(#5)。これに本田七海(#9)や久保まな(#6)、伊集院忍(#10)が続いた。ディフェンディングチャンピオンでポイントリーダーの竹内優菜(#1)は、スターティングゲートと接触して出遅れたが、それでも直後から追い上げて1周目6番手。これに、同じくゲートに接触して出遅れた安原さや(#2)が迫った。2周目、竹内は一気に3番手までポジションアップ。安原も、勝股七海(#13)をパスして6番手に順位を上げた。さらに3周目、竹内は本田をパス。安原は伊集院を抜き、久保の背後に迫った。

竹内が2番手に浮上した段階で、トップの邵と竹内の差は約5秒。ベストラップタイムでライバルを最低2秒近く上回る竹内は、邵のリードを削っていった。また安原は、4周目に久保を抜くと、本田に迫っていった。迎えた5周目、邵と竹内は完全なテール・トゥ・ノーズに。そして翌周、竹内は邵を抜いてトップに浮上すると、すぐにリードを築いていった。レースが残り2周となった7周目、安原は本田を攻略して3番手にポジションアップ。そしてレースは、竹内が優勝し、邵が2位、安原が3位となった。4位は、最終ラップの最終コーナーで本田をパスした久保。5位に本田、6位に伊集院が入賞した。


「スタートで出遅れ、今年もっとも焦ったレースでした。全力必死で追った結果、5連勝することができました」と、再び圧倒的な速さを披露した竹内。また2位の邵は、「これが、実力不足ということ」と、悔しさをにじませた。




5周で何度も順位を入れ替えた
Aクラスのトップ争い


キッズライダーが参加するチャイルドクロスは、難所をショートカットした1周約1分半のコースを、5分+1周する方式で競われた。国内メーカー製となる4ストローク50ccマシンが走るAクラスに10名、海外ブランドが力を入れる2ストロークマシンで参加できるBクラスに2名と、計12名が参戦した。

レースは、Bクラスの坂田大和(#22)を、同じくBクラスの高師来駆(#34)やAクラスの西城悠聖(#10)と門岡慈英(#79)が追う展開でスタート。坂田はオープニングラップだけで後続を約8秒も引き離し、2番手の高師にはAクラスの山崎巧也(#30)が迫った。さらに西城と門岡もこれに続き、2番手争いは4台による混戦となった。坂田は2周目以降もトップ独走を続け、一方でし烈な2番手争いも継続。集団の中で、3周目には門岡が西城をパスした。4周目、周回遅れが絡む状況下でバトルを継続した2番手集団では、山崎が順位を下げ、西城は門岡を再逆転。これで、2番手以下は高師、西城、門岡、山崎の順となった。そしてレースは5周でチェッカーとなり、坂田が独走で総合優勝。高師が総合2位でBクラス2位、再び逆転した門岡が総合3位でAクラス優勝、西城が総合4位でAクラス2位、山崎が総合5位でAクラス3位となった。




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