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 '15全日本モトクロス選手権第5戦 神戸大会 
             
                                                        ↑'15スケジュール




全日本モトクロス選手権の今季第5戦は、神戸空港開港10周年記念プレイベントとなる「スーパーモトクロス in 神戸エアポート」として、空港がある人工島の北西エリアに特設されたコースで開催された。コースは、米国などで人気が高いスーパークロスのように、多彩なジャンプとタイトターンを中心に構成。短めのレイアウトで、周回数が多めの設定とされた。

予選が行われた土曜日は、朝から断続的に雨が降り続き、午後からは強い雨に。これにより路面は、ウェットからマディへと変化していった。しかし決勝日は、天候が回復。曇り空ながら降雨はなく、路面はマディからドライへ戻っていった。なお、特設コースでの開催は14年ぶりとなる今大会は、2日間で6,604名(※後日12,000人に主催者より修正された)のファンが来場した。







焦ることなく自分の走りを続けて
ヒート1で勝利した小方誠

これまでのうっ憤を晴らす走りで
ヒート2でトップとなった小島庸平



決勝ヒート1、好スタートを決めたのは田中教世(#16)。これにランキングトップの小方誠(#2)が続いたが、田中がミスした影響で小方が失速する間に新井宏彰(#331)が前に出て、オープニングラップを田中、新井、小方、池谷優太(#11)、小島庸平(#44)、熱田孝高(#4)、三原拓也(#822)、今大会でニューマシンを投入した成田亮(#1)の順でクリアした。2周目から、トップの3台と池谷を先頭とする5台の集団が、それぞれ接近戦を展開。3周目には、熱田が転倒して順位を落とした。5周目、激しいバトルを続けていたトップ集団の中で、新井が小方の猛攻を受けて失速。そこにジャンプを飛んできた池谷が接触し、両者は激しく転倒。新井はすぐに再スタートしたが、池谷は完全に遅れた。このアクシデントで3番手となった小島は、4番手に浮上した成田を引き離し、田中と小方に迫っていった。

そして7周目から、田中と小方と小島による三つ巴のトップ争いがスタート。この攻防でややタイムが落ちたところに、成田と三原も接近して、9周目には先頭集団が5台に膨れあがった。この中で、主導権を握ったのは小方。一度は3番手に後退したが、10周目には一気に2台を抜きトップに浮上した。一方、成田はバトル中に転倒して8番手まで後退。翌周には、小島も田中をパスして2番手に順位を上げた。レース後半、小方はトップを守り、小島は4秒ほど遅れながら小方を猛追。同じく4秒ほどの間隔を開けて、田中と三原が3番手争いを繰り広げた。しかし最後まで順位は変わらず、小方が優勝し、小島が2位、田中が3位、三原が4位でゴールした。5位には、転倒で一時は8番手まで順位を落とした新井が入賞。深谷広一(#8)が6位でゴールした。


大幅にコースコンディションが回復した決勝ヒート2では、好スタートを切った小島に熱田が続き、スズキファクトリー勢がワンツー態勢でレースをけん引。星野裕(#15)が3番手でこれを追い、成田と新井がマークした。ヒート1勝者の小方は、スタートで大きく出遅れ、オープニングラップは9番手。それでも2周目には、星野優位(#7)に次ぐ7番手まで順位を上げた。レース序盤、トップの小島と2番手の熱田は、接近戦を継続。また、星野裕と成田と新井が第2集団、さらに星野優位と小方が第3集団として、それぞれ前の集団とは数秒の差を開けながら接近戦を展開した。6周目、第3グループで小方が星野優位をパス。レースが中盤に入ると、熱田が小島からわずかに遅れるシーンが目立ちだした。

8周目、猛攻を続けてきた成田が、ついに星野裕の攻略に成功。これに続こうとした新井は星野裕と接触して遅れ、4番手に星野裕、5番手に小方、6番手に星野優位、7番手に新井のオーダーとなった。するとここから、小方と星野優位がさらなる追い上げをスタート。10周目と11周目に、星野裕を順に抜くと、今度は3番手の成田に迫っていった。そして13周目、まずは小方が成田をパス。小方は、10秒ほど離れてしまったトップ2台を追った。さらに15周目からは、成田と星野優位と新井が4番手争いをスタート。17周目には星野優位が前に出た。レース終盤の18周目、それまで2番手を守っていた熱田が転倒。これで4番手に順位を落とすと、その背後に成田と新井が迫った。熱田の転倒で楽になった小島は、最後までしっかり逃げ切りを続け、2013年第6戦以来となる全日本優勝。2位に小方、3位に星野優位が入り、表彰台に登壇した。3台によるバトルを制した新井が5位、最終ラップで成田を抜いた熱田が5位、成田が6位となった。


ヒート2で久々に優勝して、総合成績でもトップとなった小島は、「スタートを決めて絶対に逃げ切ってやろうと思っていました。スズキにようやく今季初優勝をプレゼントすることができたのでうれしいです。小方選手とは同級生で、小さいころからのライバルなので、負けたくないです」とコメント。また小島と同ポイントながら総合成績2位となった小方は、「ヒート2を落としたので悔しいです。スタートでめずらしく大きく出遅れちゃって、3番手に上がったときには、小島選手はかなり前にいました」とレースを振り返った。




スタートからライバルを圧倒して
両ヒートで勝利を収めた富田俊樹

今季は開幕からここまで
全戦で総合成績トップの富田



決勝ヒート1、ホールショットを奪ったのは岡野聖(#34)。これにシリーズランキングトップの富田俊樹(#317)、能塚智寛(#32)、竹中純矢(#31)、大塚豪太(#36)が続いて1周目をクリアした。一方、スタート直後の1コーナーでは、10台近いマシンが絡むマルチクラッシュが発生。これにより田中雅己(#113)や渡辺祐介(#43)などの有力ライダーが、後方からの追い上げを強いられた。2周目、富田が岡野をパスしてトップに浮上。富田、岡野、能塚、竹中がトップグループを形成したが、翌周から富田は後続を引き離しだした。5周目、上位集団の中で能塚と竹中が岡野を抜き、能塚が2番手、竹中が3番手にポジションアップ。この段階ですでに、トップの富田は6秒以上のリードを奪っていた。能塚と竹中は、ここから僅差のバトルを開始した。

レースが間もなく後半に入る12周目、能塚が転倒して竹中が2番手にポジションアップ。能塚は大塚に次ぐ5番手まで順位を下げた。トップの富田、2番手の竹中、3番手の岡野までは、この段階でいずれも単独走行に近い状態。大塚と能塚は接近戦となった。そしてラスト3周となった23周目に、能塚が大塚をパスした。そしてレースは、富田が完全に独走して勝利。竹中が2位、岡野が3位で表彰台に登壇し、4位に能塚、5位に大塚が入賞した。また6位には、クラッシュに巻き込まれて1周目22番手と苦しい位置から、怒涛の追い上げをみせた田中が入った。


決勝ヒート2で好スタートを切ったのは、IAルーキーの古賀太基(#01)。これに竹中や富田が続いた。このヒートでも、1コーナーでマルチクラッシュが発生。ヒート1で活躍した大塚らが巻き込まれた。1周目、富田は竹中と古賀を順に抜き、早くもトップへと浮上。富田、古賀、竹中、田中、岡野、馬場大貴(#42)のオーダーで2周目に突入。ここで竹中が古賀を抜き、2番手へとポジションを上げた。レース序盤、富田と竹中が後続を引き離しながらトップ2を形成。これから遅れた古賀を先頭とする第2集団は、4台による接近戦となった。5周目、富田がさらにペースを上げ、これをきっかけに竹中との差が開き、富田と竹中はそれぞれ単独走行になっていった。

3番手争いでは、レースが中盤に入った8周目に田中が古賀をパス。翌周、その後方に迫ってきたのは、1周目14番手から一気に追い上げてきた能塚だった。そして13周目、能塚が田中をパス。この時点で、竹中は能塚を約13秒も引き離していたが、勢いに勝る能塚は追い上げを続けてその差を削り取っていった。レース時間が残り5分に近づいたところで、能塚は竹中へと肉迫。21周目には、逆転に成功した。しかし翌周、能塚は転倒を喫して再び3番手に後退。レースは26周でチェッカーとなり、富田が再び勝利を収め、竹中が2位、能塚が3位となった。4位には、レース後半に田中をパスした馬場が入賞。田中が5位、岡野が6位でゴールした。


開幕から5戦連続の総合優勝、そして前戦に続いて両ヒート優勝を達成した富田は、「うれしいですが、とくにヒート2の序盤はカラダの動きがカタかったと思います。次戦まで時間はありませんが、もっと練習やトレーニングで追い込んでいきたいです」と、自分に厳しい姿勢をみせていた。




総合成績でトップとなり
ランキングトップも守った鈴村英喜

ヒート2でバトルを制して勝利した
今季勝率5割の長門健一



決勝ヒート1で好スタートを決めたのは松本直人(#41)。これに今季これまでに3勝を挙げている長門健一(#5)、藤井一騎(#14)、笠原氷河(#6)、浅井亮太(#57)が続いた。コースはマディで、スタート直後から転倒者が続出。この中、2周目には藤井が松本を抜いてトップに浮上。長門はミスで11番手まで順位を下げ、3番手には、1周目7番手の大倉由揮(#1)が一気に上がってきた。3周目、大倉は松本を抜いて2番手。翌周、松本はジャンプの着地で大転倒し、上位勢から姿を消した。これで藤井、大倉、笠原、ポイントリーダーの鈴村英喜(#47)、浅井、山内海里(#80)、長門のトップグループになると、その後に順位を入れ替え、藤井と大倉はトップ争い、笠原と鈴村は3番手争いを繰り広げた。

7周目、大倉が藤井を抜いてトップに浮上。翌周には、鈴村も笠原の攻略に成功した。大倉に抜かれた藤井は、その後も粘り強く大倉をマークしていたが、10周目に入ってからペースが落ち、大倉が7秒ほどのリードを確保。12周目には藤井がミスして大きく遅れ、鈴村が2番手に順位を上げた。レースが残り3周となった13周目、トップを守っていた大倉が転倒し、その横を鈴村と藤井が通過。さらに笠原や長門、浅井らも大倉をパスしていった。鈴村のすぐ背後には藤井がマークを続けている状態。さらに藤井の後方には、笠原も迫っていた。しかし最後は、それぞれが順位を守り、鈴村が今季2勝目。藤井が2位、笠原が3位、長門が4位、浅井が5位、1周目22番手から追い上げた鳥谷部晃大(#45)が6位に入賞した。


決勝ヒート2は、この日の最終レースとなったことから、マディのヒート1とは大きく異なるドライコンディション。レースは、道脇白龍(#4)の好スタートで幕を開けた。これに岡山大樹(#8)、笠原、長門、鈴村、藤井が続くと、2周目には長門と鈴村が笠原をパス。3周目には、岡山がフープスでミスしたのを見逃すことなく、長門が2番手に順位を上げた。しかし岡山も粘りをみせ、鈴村とともに長門を猛追。3台による2番手争いとなると、5周目には鈴村が岡山を抜いて長門に迫った。この段階で、トップの道脇は3秒ほどのリード。上位4台からは遅れた5番手争いも接近戦で、藤井を先頭に浅井と大木汰一(#83)が続いた。

レースがまもなく後半に入る8周目、道脇のペースが落ち、長門と鈴村が接近して3台によるバトルに。この中で鈴村がトップに立ち、長門が2番手、道脇が3番手となった。笠原は4番手を守り、5番手争いでは浅井が主導権を握り、大木は6番手をキープした。鈴村と長門は、なおも接近戦を続け、12周目には長門が前に出たが、鈴村も再逆転のチャンスを狙ってマーク。最後まで手に汗を握る展開となった。また13周目には岡山が3番手に順位を上げたが、抜かれた道脇と後方から迫ってきた浅井がこれを僅差で追う展開。最後まで上位勢のバトルは続いた。そしてレースは17周でチェッカー。長門が約1.5秒差で鈴村を抑えて今季5勝目を挙げ、2位に鈴村、3位に岡山、4位に浅井、5位に道脇、6位に大木が入賞した。


総合成績トップとなった鈴村は、「両ヒート優勝にはなりませんでしたが、ヒート1はスタートで出遅れながらも勝つことができ、ランキングトップも守れました」と笑顔。一方、ヒート2で勝った長門は、「みんなの願いが通じて、雨が止みました。またこの場所でレースがしたいです」と、大会の成功も喜んでいた。




再び圧倒的な速さをみせ
4連勝を達成した竹内優菜



ホールショットを奪ったのは延永若菜(#8)。これにディフェンディングチャンピオンの竹内優菜(#1)と前戦でケガから復帰した久保まな(#6)が続くと、オープニングラップで竹内が延永をパス。すると2周目以降、一気に後続を引き離していった。2番手争いは、延永を先頭に久保と勝股七海(#13)によって繰り広げられ、そこから少し間隔を開けて山本泉(#18)、鈴木麗菜(#21)、前戦2位の邵洋子(#5)、地元開催に意気込む安原さや(#2)の4台が、こちらも接近戦を展開した。3周目、5番手争いの中では邵が先頭に。4周目には、その手前のグループで延永が順位を下げ、そのすぐ後方には邵が迫った。

5周目、延永は後続グループに飲みこまれ、久保と勝股は激しい2番手争い。翌周、勝股はミスにより8番手まで後退し、これで久保が単独2番手のポジションを得た。その3秒後方では、邵と安原もバトルを開始。この段階で、トップの竹内は約10秒のリードを確保していた。邵と安原の接近戦は、レース終盤まで継続。またこの2台からは遅れたが、鈴木を先頭とする5番手争いも、4台が僅差で走る白熱した展開となった。レースが残り2周となった11周目、ついに安原が邵をパス。しかし抜かれた邵も、諦めることなく再逆転を狙った。そしてレースは、竹内が完全に独走したままトップチェッカー。2位に久保、3位に安原、4位に邵、5位に鈴木、6位に山本が入賞した。


「プログラムで大きく紹介してもらって、レース前は緊張しましたが、ジャンプがたくさんある大好きなレイアウトで、楽しく走れました」と、全日本4連勝を決めた竹内。また2位の久保は、「地元がここから近く、学校の先生をはじめいろんな人が応援に来てくれて力になりました」と感謝を述べながら笑顔をみせた。




1周目にトップへと浮上すると
逃げ切って勝利した高橋生真


キッズライダーが参加するチャイルドクロスは、日本最高峰のライダーたちが走ったレイアウトそのままとなる1周2分ほどのコースを、5分+1周する方式で競われた。国内メーカー製となる4ストローク50ccマシンが走るAクラスに25名、海外ブランドが力を入れる2ストロークマシンで参加できるBクラスに5名と、計30名が参戦。特別なコースでの大会にふさわしい盛況ぶりとなった。

レースは、Bクラスの馬場新一郎(#5)が好スタートを決め、これに高師来駆(#3)や高橋生真(#88)、坂田大和(#2)といったパワーに勝るBクラス勢が続いて1コーナーに進入。その後は、コースのいたるところに深く柔らかめのワダチが刻まれていた影響から、各所で多くのライダーにミスが出て、オープニングラップを高橋生真、Aクラスの山崎巧也(#30)、Bクラスの生嶋竜樹(#19)、Aクラスの松永健太郎(#11)の順でクリアした。2周目、生嶋が大転倒により完全に後退。これで高橋、山崎、坂田、松永、馬場のトップ5になると、3周目には高橋が後続を大きく離し、2番手争いは山崎と坂田に絞られた。ラストの4周目では、坂田が山崎とバトルを繰り広げたが、順位は変わらず。レースは、高橋が総合優勝。山崎が総合2位でAクラス優勝、坂田が総合3位でBクラス2位、松永が総合4位でAクラス2位、大西涼太(#12)が総合5位でAクラス3位となった。




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