レース情報 ライセンス ダウンロード おすすめショップ 当協会について
 
rece
種目別最新情報
tree01 ロードレース
tree01 モトクロス
tree01 トライアル
tree01 スノーモビル
tree01 スーパーモタード
tree01 エンデューロ
tree02 その他競技種目
レース観戦情報&レース結果
tree01 ロードレース
tree01 モトクロス
tree01 トライアル
tree01 スノーモビル
tree01 スーパーモタード
tree02 エンデューロ
レースカレンダー検索
TV放送予定
tree02 BS , 動画配信
国内競技規則書
FIM規則(和訳)
公認車両
公認部品・用品
マウスガードについて
アンチドーピング
熱中症を予防しよう
全日本選手権シリーズランキング
エンジョイ!!バイクレース
 

写真&レポート
 


 '15全日本スーパーモト選手権 第8戦 
                    ↑'15スケジュール
    2015年11月8日(日) 茂原ツインサーキット(千葉県)


全日本スーパーモト選手権は、いよいよ今季最終戦を迎え、第8戦が千葉県の茂原ツインサーキットで開催された。このシリーズは、日曜日のみの1DAY開催となっている。
ツインサーキットの名称が示すとおり、大小ふたつのオンロードコースを持つこの施設。今大会は昨年までと同じく、このうち全長1170mのロングコースが舞台となった。ホームストレートエンドから、やや短めのダートセクションにつながる構成も、昨年までと同様。ターマックにはショートカットセクションを設けず、全体的にハイスピードな設定とされた。
天候は朝から雨で、路面はウェットコンディション。それでも、最後までダートセクションはキャンセルせず使われた。






ダートでもターマックでも
抜群の速さをみせた森田一輝

最高峰クラス自身初となる
表彰台登壇を果たした坂牧隆夫

ヒート1は転倒に泣き3位も
ヒート2は2位入賞の五十住洋佑

今シーズンの最終戦を
完全勝利で締めくくった森田

全日本最高峰のS1プロクラスには15台が出走。全日本ロードレース選手権の最高峰クラスに参戦している浦本修充(#94)がスポット参戦して、注目を集めた。タイムアタック方式の予選をトップでクリアしたのは森田一輝(#2)。2番手以下を約1.3秒も引き離す、圧倒的な速さをみせた。2番手には五十住洋佑(#14)、3番手には浦本が入り、両者の差はわずか約0.07秒。4番手の坂牧隆夫(#20)までが、決勝のフロントローに並ぶことになった。また、5番手には新井誠(#5)、6番手には中村竜規(#17)、7番手には濱原颯道(#15)が入り、ここまでがセカンドローとなった。前大会で今季のシリーズタイトル獲得を決めている佐合潔(#1)は、トップの森田から約5秒遅れの12番手で、下位スタートとなった。


決勝の周回数は15ラップ。そのヒート1では、ポールポジションの森田が好スタートを決め、これに五十洋と新井が続いた。ダートがキャンセルされるオープニングラップから、上位3台は激しいバトルを展開。何度も順位を入れ替え、最終的には五十住、新井、森田の順でコントロールラインを通過した。4番手以下は坂牧、濱原、金児伸二(#6)、吉田雄一(#9)、浦本、佐合のオーダーとなった。2周目、森田は新井をパスすると、トップの五十住を猛追。抜かれた新井の背後には、坂牧が迫った。3周目、新井がスリップダウン。新井はリタイアとなった。同じ周、森田は五十住を抜いてトップに再浮上。この2台から5秒ほど離れた3番手には濱原が順位を上げ、これを坂牧、金児、佐合、吉田、浦本が数珠つなぎで追う大混戦となった。4周目、坂牧は濱原を抜き返して集団の先頭に。5周目、ダートで浦本が転倒。さらに、トップの森田を僅差で追っていた五十住も転倒を喫し、これで森田が約8秒リードの単独トップとなった。五十住の転倒で2番手争いに昇格した大集団では佐合が順位を上げ、転倒から再スタートを切った五十住もこれに吸収されたことから、坂牧、佐合、濱原、金児、五十住、吉田の順となった。

レースが中盤に入ると、この集団から坂牧と佐合が抜け出し、僅差の2番手争いを展開。数秒遅れの4番手集団では、五十住が順位浮上を果たしたが、濱原、金児、吉田も遅れることなく周回を続けた。9周目、前の周に坂牧をパスして2番手に浮上していた佐合が転倒し、接近戦を続ける4台のすぐ後ろ、7番手となった。これによりトップの森田、2番手の坂牧はいずれも単独走行となった。3番手集団からは、レース終盤になって五十住が抜け出し、数秒の差を奪ってポジションを確保。残された4台による4番手集団では、佐合が徐々に巻き返しを図っていった。ところがここで、佐合が再び転倒。今度は大きく遅れてしまった。残り3周ほどのところから、濱原は金児から遅れ、これを吉田が猛追。しかし最後まで、逆転には至らなかった。そしてレースは、森田が独走で優勝。坂牧がS1プロクラス初表彰台となる2位、五十住が3位、金児が4位、僅差で吉田を抑えた濱原が5位、吉田が6位となった。なお浦本は7位、佐合は8位でゴールした。


決勝ヒート2は、S1オープンクラスで2度の赤旗再スタートがあったことなどから開始時刻が遅れ、非常に薄暗い中でのレースに。周回数は3ラップ減算され、12周のレースになった。ホールショットを奪ったのは、ポールポジションの森田。これに五十住と新井、浦本が続くと、1周目に浦本が新井をパス。森田、五十住、浦本、新井、濱原、坂牧、佐合の順でクリアした。レース序盤、浦本までのトップ3台は、やや縦に長いトップグループを形成しながら、4番手以下を少しずつ引き離していった。混戦の4番手グループでは、3周目に佐合がその先頭まで順位アップ。濱原、新井、坂牧が僅差で続き、少し間を開けて金児、中村、吉田が8番手争いを繰り広げた。レースが中盤に入るころから、トップの森田はリードをさらに拡大。接近戦を繰り広げる五十住と浦本を引き離して、徐々に単独走行となっていった。また佐合も、5番手争いを続ける濱原と坂牧から、次第にリードを奪っていった。

レース前半が終わる6周目の段階で、すでに森田は単独走行。五十住は浦本を2秒ほど引き離すことに成功し、佐合は4秒ほどの差で浦本を追った。濱原と坂牧は、佐合から遅れた5番手争い。そこからまた間を開けて新井、金児、中村、吉田による7番手争いが続けられた。終盤、暗闇の中で森田は安定したラップを刻み、トップを独走。五十住は単独2番手の座を守り、浦本の背後にはじわじわと佐合が迫った。また坂牧は、ついに濱原の攻略に成功した。そしてレースは12周でチェッカーとなり、森田が両ヒート制覇を達成。五十住が2位、約2秒差で序盤に築いたリードを守った浦本が3位、佐合が4位、坂牧が5位、濱原が6位となった。


第3戦以来となる両ヒート制覇で、前戦ヒート2から3連勝を決めた森田は、「シーズンの最後をピンピンでまとめられて、とてもハッピーです。これもサポートしてくれる皆さんのおかげ。来年もがんばります!」と、力強く宣言した。また、ヒート1でS1プロクラス初表彰台に登壇した坂牧は、「ヒート2は順位を落としてしまったけど、ヒート1では台の上に登れて、すごくいい景色を見られました」と笑顔。またヒート2で2位の五十住は、「森田選手になるべくついていこうと思いましたが、負けちゃいました。でも、いいバトルができて楽しかったです」と、こちらも満足そうな笑顔をみせた。





第5戦以来のスポット参戦で
激しいレースを制した佐藤友之

左が今季チャンプの古川和由、
右がレースで勝利した佐藤

予選出走台数は25台。タイムアタック形式の予選では、吾妻裕人(#12)がトップ。2番手に古川和由(#18)、3番手に佐藤友之(#62)が入り、ここまでがトップから1秒圏内。4番手の森田直樹(#44)から、5番手の広瀬彰信(#9)、6番手の栗本志能武(#14)、7番手の中島俊介(#10)、8番手の千葉智(#4)、9番手の福沢武(#13)までの6台は、約0.2秒の中にひしめき合う大混戦となった。
7周で行われたレース形式の予選では、サイティングラップで広瀬のマシンがエンジンストップ。24台による争いとなった。好スタートを決めたのは、3番手スタートの佐藤。序盤から、3秒ほど後続を引き離した。2番手には吾妻、3番手には古川がつけて接戦。しかし3周目に吾妻はミスにより後退し、これで古川が2番手の座を確保した。3番手には、2周目に森田を抜いた千葉が入り、森田と中島が接戦を繰り広げながらこれを追う展開。しかし森田は、終盤にミスで後退した。そして佐藤がトップ、古川が2番手、千葉が3番手、中島が4番手でゴールし、決勝のフロントローへ。栗本が5番手、吾妻が6番手、吉田和司(#45)が7番手で、セカンドローに並んだ。


迎えた決勝の周回数は12ラップ。しかし、転倒者による赤旗再スタートが2回行われる、荒れた展開となった。最初のスタートでは、ポールポジションの佐藤が好スタートを決め、これを古川が追う展開。両者が序盤から、後続を大きく引き離していった。3番手争いでは、2周目に千葉が先頭に立ち、これを渋井健(#21)や吉田が追った。4周目、佐藤をマークしていた古川が転倒し、渋井と吉田の間でレース復帰。これで佐藤のリードは約10秒にまで拡大したが、同じ周に篠塚隼(#60)が高速コーナーの立ち上がり付近で激しくクラッシュしたことから、6周目に赤旗提示となった。

これによりレースは、10周に減算されてやり直しとなった。このレースでは古川が好スタートを決め、佐藤を抑えて周回。最初のレースを転倒で落としかけた古川にとっては、願ってもいない展開となった。3番手には再び千葉がつけ、これを渋井、栗本、吉田らが猛追。しかし、3周目のダートで吉田が転倒して脱落した。そしてこの周の最終コーナーで、渋井がスリップダウン。滑走が止まらずクラッシュバリアのある壁に激突し、すぐに再び赤旗が提示された。

レースは再々スタートとなり、今度は8周の設定。渋井は転倒後に自力で歩いてパドックに戻ったが、脳震とうにより出走をキャンセルした。3度目の正直となったスタートでは、佐藤がホールショットを奪い、古川、中島、千葉、吉田、谷中が追う展開。吾妻と福沢がクラッシュし、これに栗本も巻き込まれ、いずれも後方からのレースとなった。このレースでは、序盤から佐藤が積極的に逃げ切りを図り、徐々にリードを拡大。レース前半、2番手の古川には中島が僅差で迫り、このふたりから4秒ほど遅れて千葉、谷中、吉田が接近戦を繰り広げた。レース後半、トップの佐藤はアドバンテージを拡大。古川は、終盤に中島を引き離した。4番手争いでは、まず谷中が千葉を抜き、最後に吉田も逆転に成功した。これによりレースは佐藤が優勝し、古川が2位、中島が3位、谷中が4位、吉田が5位、千葉が6位となった。


この最終戦をポイントリーダーとして迎えた千葉が6位に終わり、ランキング2番手だった古川が2位に入賞したことから、シリーズランキングでは古川が逆転チャンピオンとなった。「茂原は初めて走りましたが、雨のおかげで勝てました」と、レースで勝利した佐藤。タイトルを手にした古川は、「来年はS1プロクラスに挑戦したいです」と意気込みを語った。





チャンピオンの中木亮輔が
予選と決勝を完全に制した

トップの中木には逃げられたが
2位入賞を果たした原島剛

12台が出場したS2クラスのタイムアタック予選をトップで通過したのは、前戦で今季のシリーズタイトル獲得を決めている中木亮輔(#2)。2番手には0.279秒差で原島剛(#37)、3番手には中木と0.507秒差で瀧川貴士(#13)が入り、ここまでが57秒台。4番手には、瀧川から1秒ほど遅れて井深泰治(#43)がつけた。
7周の予選レースでは、好スタートを決めた中木と原島が、序盤から後続を引き離しながらマッチレースを展開。3番手スタートの瀧川も順当なスタートを切ったが、その後はペースが上がらず、大西健太郎(#9)や岡田駿介(#36)、やや出遅れた井深の追撃を許した。レース中盤、中木は原島をやや引き離し、原島は2番手をキープ。4台による3番手争いでは、大西と井深が先行した。しかし終盤、岡田が追い上げに成功。中木がポールポジション、原島が2番グリッド、岡田が3番グリッド、井深が4番グリッドでフロントロー。2列目には大西、瀧川、笠大祐(#25)が並ぶことになった。


決勝レースの周回数は12ラップ。中木と原島は順当なスタートを決め、トップ2で1コーナーをクリア。3番手には笠がジャンプアップしたが、1周目のコース中盤で転倒。これに巻き込まれるカタチで岡田も転倒し、岡田は最後尾からの追い上げを強いられた。中木と原島が接近戦を繰り広げながら、1周目だけで後続を約5秒も引き離す展開。3番手以下は大西、井深、瀧川、大場和樹(#14)が続いた。2周目になると、トップ争いでは中木が2秒ほどリードを奪い、早くも大きく遅れた3番手は大西と井深のデッドヒート。5番手には大場が浮上した。その大場は、翌周になると井深に追いつき、これで3番手争いが3台に。しかし大場は、翌周には再び前の2台から少し離れた。

レース中盤、トップの中木は順調にリードを拡大して独走態勢に。2番手の原島も完全に後続を引き離して、2番手の座を確保した。3番手争いでは、なおも大西と井深が接近戦を続け、一度は遅れかけた大場も再びこの2台に迫った。その後方では、驚異的な追い上げで岡田が6番手に浮上。3番手集団との大きな差を、レース終盤にかけてじわじわと削り取っていった。そして9周目、岡田は大場の背後に迫ると、翌周にはパッシングに成功。さらに、前を走る井深に迫った。一方で3番手の大西は、井深から少しリードを奪った。そしてレースは、まず中木が完全独走でトップチェッカー。原島が2位、大西が3位でゴールした。最後まで続いた4位争いは、約0.11秒差で井深が順位を守り、岡田が5位、大場が6位となった。


優勝した中木は、「じつは、前戦でチャンピオンが決まったとは思っていませんでした。ロードレース時代にもチャンピオンというものになったことがなく、どうしてもタイトルを獲りたいと思っていたのでうれしいです。S1プロクラスに挑戦したいという気持ちがあるので、来年に向けて体制をつくりたいです」と宣言した。また2位の原島は、「全日本1年目でこういう位置を走れてうれしいです。でも中木選手は速くて、まだまだ届かないですね」と、勝者を称えた。





Copyright 2003 Motorcycle Federation of Japan All Rights Reaserved.
|