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 '15全日本スーパーモト選手権 第4戦 
                    ↑'15スケジュール
    2015年8月2日(日) TSタカタサーキット(広島県)


年間8戦で競われる全日本スーパーモト選手権の今季第4戦は、広島県のTSタカタサーキットで開催された。
このサーキットのオンロードコースは、昨秋に改修が施され、2コーナーの先に300m弱の区間が増設された。今大会は、全長約1.8kmとなるフルコースをベースに、距離がかなり長く、ロングストレートやテーブルトップジャンプなどがあるダートセクションを追加し、ターマックの一部区間にシケインを設けた、特設レイアウトで競われた。
天候は、朝から真夏の強い日差しが照りつける快晴。最高気温は34度まで上昇し、S1プロクラスの決勝レースは、安全のため周回数が少し短縮された。午後2時半ごろから、急に雲が多くなったが、最後まで降雨はなかった。







ヒート1では、森田一輝と
佐合潔のトップ争いが続いた

一度は抜かれた佐合の転倒で
ヒート1で優勝した森田

ヒート2では新井誠と
濱原颯道のトップ争いが続いた

濱原のプレッシャーに勝ち
最高峰クラス初勝利の新井

13台が出走した全日本最高峰のS1プロクラスで、タイムアタック方式の予選をトップでクリアしたのは新井誠(#5)。0.113秒差の2番グリッドには前戦で両ヒートを制覇した森田一輝(#2)、トップの新井から0.357秒差の予選3番手には前戦を欠場した昨年度王者の佐合潔(#1)が入り、ラップタイムではこの3台が抜け出たカタチとなった。予選4番手には赤嶺涼太(#12)がトップから1.148秒差で食い込み、ここまでが決勝のフロントローへ。同2列目には濱原颯道(#15)、増田智義(#7)、城取諒(#19)の3台が並んだ。


決勝の周回数は13ラップ。そのヒート1、好スタートを決めたのは2番グリッドの森田。ポールポジションの新井はやや出遅れ、佐合も先行した。その後方では増田が前に出たが、2コーナーでこの増田に五十住洋佑(#14)が追突。五十住が転倒し、増田ら数台が遅れることになった。オープニングラップを森田、佐合、新井、赤嶺、城取、濱原、金児伸二(#6)、池田孝宏(#11)、増田の順でクリア。するとレース序盤から、森田と新井と佐合の3台は、激しいトップ争いを展開した。赤嶺は、トップ3台からは少し離されながらも4番手を走行。城取と濱原は僅差の5番手争いを繰り広げた。4周目、トップ集団から新井が2秒ほど遅れ、濱原は城取をパスして5番手にポジションアップ。城取の後方には、金児と増田が迫った。

レースが中盤に入っても、森田と佐合の接近戦は続き、新井も粘りをみせてトップ2台との差を2秒ほどにとどめ続けた。4番手の赤嶺は、完全な単独走行。5番手集団からは濱原が抜け出し、城取は金児と増田を従え続けた。しかし、レースが間もなく終盤となる8周目、金児が城取をパス。さらに10周目には、増田も城取の攻略に成功した。ラスト2周となった12周目、森田をダートでパスして佐合がトップに浮上。ところがダートからターマックに切り替わった左90度コーナーで佐合は転倒し、再び森田がトップに立った。ラストラップには、新井が森田を追ったが、約2秒の差はほとんど縮まることなく、森田がトップチェッカー。これで3ヒート連続優勝となった。新井が2位、転倒後に再スタートした佐合が3位。単独走行を続けた赤嶺が4位、終盤にややペースを落としながらも濱原が5位、金児が6位となった。


決勝ヒート2は、ポールポジションの新井が好スタート。しかしこれに続いた森田が、2コーナーで巧みにインを刺し、森田、新井、佐合、赤嶺、濱原の順となった。さらに、濱原と増田が赤嶺をパス。1周目は森田、新井、佐合、濱原、増田、赤嶺、城取のオーダーとなった。2周目、佐合が新井をパスして2番手に浮上。勢いを保って森田に迫った。また、3番手に後退した新井には濱原が迫り、このふたりから数秒の間隔を開けて、増田と赤嶺が僅差の5番手争いを繰り広げた。そして4周目、トップを守っていた森田がダートセクションで転倒。背後にいた佐合もこれに巻き込まれて転倒し、佐合は5番手、森田は最後尾で復帰した。このアクシデントで、新井がトップに浮上。濱原は2秒ほど遅れてこれに続き、さらに3秒ほど遅れて増田と赤嶺が3番手を争い、また3秒ほど開けて佐合が5番手となった。

レースが中盤に入ると、濱原は再び新井に接近し、トップは僅差のバトルに。増田と赤嶺のすぐ背後には、佐合が追い上げてきた。また佐合から7秒ほど後方では、五十住を先頭に城取、金児敏之(#8)、金児(伸)までの4台が、接戦を演じた。レースが終盤に入った9周目、3番手争いのなかで佐合が赤嶺をパス。しかしなおも、3台による3番手争いは続いた。濱原は、依然として新井を僅差でマーク。五十住を先頭とした4台の6番手争いも、より激しさを増した。レースが残り3周を切った11周目、赤嶺が集団から少し遅れたが、後続との差は大きいまま。またラスト2周のところでは、新井がわずかに濱原を引き離した。そしてレースは、新井が全日本最高峰クラスで初勝利。濱原が2位、佐合を抑えきった増田が3位、佐合が4位、赤嶺が5位、後続のプレッシャーに打ち勝った五十住が6位となった。


ヒート1で勝利した森田は、「ヒート1は、後ろから佐合選手にプレッシャーをかけられていましたが、とにかく自分のペースを守ることに集中しました。ヒート2は、その佐合選手を自分の転倒に巻き込むカタチになって申し訳ないです。次は地元のスポーツランドSUGO。また勝利をめざします」と、レース後に話していた。またヒート2で勝利した新井は、「この1年、かつて先輩たちがハスクバーナで勝利してきたこのTSタカタサーキットで勝つことを、ひとつの目標にしてきました。素直にうれしいです。ベテラン勢の期待に応えられるよう、世代交代も意識しながら次戦以降も優勝を狙っていきます」と、表彰台の頂点で笑顔をみせた。





ダートセクションで実力を見せつけ
優勝を手にした北居良樹

序盤はややペースを落としながら
中盤以降で独走した北居

全日本モトクロス選手権の最高峰となるIA1クラスにフル参戦している北居良樹(#23)がスポット参戦し、大きな注目を集めた。予選出走台数は21台。タイムアタック形式の予選では、その北居がトップタイムをマーク。しかし、わずか0.014秒差で大坪正之(#8)、北居から0.121秒差で緒方大輔(#76)、同0.181秒差で吉田和司(#45)が続く混戦となった。また5番手には吾妻裕人(#12)、6番手には森田直樹(#44)、7番手にはベンバサット・ミッキー(#17)が続いた。5周で行われたレース形式の予選は、ポールポジションの北居が順当なスタートを切り、これに大坪と吉田が続く展開。緒方は出遅れて6番手となり、吉田は1周目に大坪を抜いた。そして序盤は、ターマックで吉田が北居を猛追。しかし、徐々に北居がリードを拡大し、トップでチェッカーを受けた。2番手には吉田、3番手には大坪、4番手には吾妻が入り、ここまでが決勝のフロントロー。そして2列目には、5番グリッドに森田、6番グリッドに緒方、7番グリッドに千葉智(#4)が並ぶことになった。


迎えた12周の決勝レースは、北居が好スタート。2番グリッドの吉田はやや出遅れたが、すぐに大坪を抜き、予選レースに続いてターマックで北居にプレッシャーを与えた。予選5番手の吾妻は転倒によりほぼ最後尾となり、オープニングラップは北居、吉田、吾妻、緒方、千葉、古川和由(#18)、栗本志能武(#14)、ミッキーの順となった。レース序盤、上位勢は縦に長い展開。3周目、古川と順位を競っていた千葉がダートで転倒し、12番手まで順位を落とした。さらに翌周には、古川もミスにより大きく後退。これで上位勢は北居、吉田、大坪、緒方までが約3秒ずつ間を開けたトップ4となり、緒方からはやや遅れて栗本、ミッキー、谷中一夫(#119)、森田までが縦に長い5番手争いの集団を形成することになった。

レース前半が終わる6周目、ダートセクションで谷中が転倒し、これで5番手争いは3台に。上位4台の間隔は、少し拡大した。レース後半、ダートセクションでの速さを武器に、北居は独走態勢。吉田は2番手を確保し、これを約3秒差で大坪が追い続けた。4番手の緒方は遅れだし、その後方には栗本、さらにミッキーと森田も迫った。レース終盤になると、北居は完全にひとり旅。吉田と大坪の差は、ほぼ変わらずにいた。また緒方の背後には、栗本以下が接近。ラスト2周の段階で、7番手の森田までが集団となった。しかし最後まで、順位は変わらず。レースは北居が勝利し、吉田が2位、大坪が3位、緒方が4位、栗本が5位、ミッキーが6位となった。


勝利を収めた北居は、「ターマックは遅くて、後ろのライダーが詰まっちゃったと思います。モトクロスライダーのアドバンテージを、最大限に活用させてもらいました。来年もまた、同じクラスで出場したいです」と、S1プロクラスでの参加を拒否して、会場の笑いを誘った。





このコースで2年連続となる
勝利を収めた中木亮輔

最終ラップに入るところで
2位浮上を果たした岡田駿介

16台が出場したS2クラスのタイムアタック予選をトップで通過したのは、今季初参戦となった前戦で優勝した中木亮輔(#2)。2番手に千馬正嗣(#32)、3番手に岡田駿介(#36)、4番手に堀田大人(#3)、5番手に森本圭(#7)、6番手に菅野景介(#22)が入った。
タイムアタックの上位からグリッドについた5周の予選レースでは、ポールポジションの中木が順当なスタートを切ると、そのまま後続を振り切ってトップチェッカーを受けた。2位に千馬、3位に岡田、4位に堀田と、タイムアタックと同じ順位でゴールして、決勝のフロントローに。森本がマシントラブルでリタイアとなり、2列目5番グリッドには松井康晃(#21)、6番グリッドに菅野、7番グリッドに三井正勝(#5)が並んだ。


決勝レースの周回数は12周。ポールポジションの中木が、スタートで前輪を浮かせてしまい、この間に千馬がトップに浮上。中木と2列目からジャンプアップした松井がこれに続いた。ところが千馬は、ダートセクションの入り口で転倒。これで中木がトップに立ち、松井、岡田、堀田、三井、菅野が続いた。2周目、中木と松井と岡田の3台は、早くも4番手以下を4秒ほど引き離して、トップグループを形成。第2グループでは、堀田と三井と菅野が、こちらも接戦を繰り広げた。しかし3周目、菅野はミスにより集団から数秒遅れた。

レースが中盤に入ると、中木はわずかに後続の2台からリードを奪い、トップを快走。松井と岡田は、中木との差を3秒ほどにとどめながら、接近戦を続けた。また、上位3台から大きく差が開いた4番手争いは、菅野が再び堀田と三井に近づき、再び3台によるバトルに。そして7周目、菅野が三井をパスして5番手に浮上し、堀田に迫った。勢いに乗る菅野は、翌周には堀田も抜き、これで4番手に順位を上げた。レース終盤、中木はさらにリードを拡大して独走態勢。松井と岡田のバトルは継続された。すると、ラスト2周となった11周目、ついに岡田が松井をパス。最後はこの順位でチェッカーとなり、中木が優勝し、岡田が2位、松井が3位、菅野が4位、堀田が5位、三井が6位となった。


前戦に続いて全日本2連勝、そしてこのコースで2年連続勝利を収めた中木は、「遠方の大会でしたが、会社の配慮でなんとか参戦できることになり、勝つこともできました。最後はタイヤが厳しくて、思っていたよりも逃げられなかったです」とレースを振り返った。





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