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 '14全日本モトクロス選手権第9戦 第52回MFJ-GPモトクロス大会 
             
                                                        ↑'14スケジュール




9大会で競われてきた今季の全日本モトクロス選手権は、ついに今季最終戦を迎え、第52回MFJ-GPモトクロス大会が、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。今季は第4戦と第6戦の舞台にもなったこのコースは、丘陵地のアップダウンを生かしたレイアウト。今大会では、コースの一部区間に再び改修が加えられ、また最終コーナー手前のストレート区間では、保水力を高めるために土質を改善する試みも行われた。

天候は、予選が行われた土曜日、決勝が開催された日曜日ともに秋晴れ。朝晩は冷え込んだが、日曜日の最高気温は23度にまで上昇し、絶好の観戦日和となった。IA-1にAMAの選手がスポット参戦したこともあり、2日間で5,200名の観客を集めた。






全日本選手権にスポット参戦して
勝利を並べたクーパー・ウェブ

予想どおり両ヒートを制して
力の差を見せつけたウェブ



AMAモトクロスの250クラスでランキング3位となったヤマハのクーパー・ウェブ(#117)が、マシンを450ccに乗り替えてスポット参戦。また、イギリス選手権MX1のランキング4位を獲得した、スズキに乗るグレイム・アーウィン(#555)も、昨年に続いて日本を訪れた。ほかにも2名の海外選手が参戦したこともあり、エントリーは27台となった。


決勝ヒート1、好スタートを切ったのは、前戦で4年連続となるシリーズタイトル獲得を決めたホンダファクトリーチームの成田亮(#1)。チームメイトの小方誠(#2)、カワサキファクトリーチームの新井宏彰(#331)、ホンダに乗る星野優位(#777)、ウェブの順で1周目をクリアした。2周目、星野は5番手に後退し、成田を先頭に小方、ウェブ、新井までの4台がトップグループを形成。激しい接近戦を演じた。この中で順位を上げてきたのはウェブ。3周目に小方を抜くと、翌周には成田をパスしてトップに立った。しかしここで、成田が日本王者として意地をみせ、抜かれた直後のフープスで再逆転。このバトルで小方と新井も再び差を詰め、4台が数珠つなぎになった。またこの4台からは大きく遅れた5番手争いでは、星野とスズキファクトリーチームの小島庸平(#44)がバトルを演じた。

続く5周目、再びウェブがトップに立つと、成田も必死に追ったが、今度はじわじわとウェブがリードを拡大。レース中盤にかけて、完全な独走状態を築いていった。一方で成田を先頭とした2番手争いは、レース後半になっても継続された。また5番手争いでは、小島がやや後退し、代わってスタート直後のマルチクラッシュで出遅れていたヤマハファクトリーチームの平田優(#3)が、8周目に星野をパス。さらに追い上げを続けた。10周目、新井が小方を抜いて3番手に浮上すると、2番手争いはそれぞれの間隔が開きはじめ、さらに平田も4番手の小方に接近。そして14周目、平田が小方をパスした。レースは16周でチェッカーとなり、ウェブが余裕の勝利。2位に成田、3位に新井、4位に平田、5位に小方、6位には星野が入賞した。


決勝ヒート2では、ウェブがホールショット。レース序盤から、後続との差を一気に広げていった。2番手以下は新井、成田、スズキファクトリーチームの熱田孝高(#5)、小方、アーウィン、平田の順。2周目、この中で新井が転倒して11番手へと後退し、アーウィンもペースが上がらず順位ダウン。3周目に、成田と小方、熱田と平田が接近戦を演じると、4周目からは成田を先頭とした4台の集団となった。5周目、熱田が成田を抜いて2番手に浮上し、成田と小方と平田はバトルを継続。翌周に平田が小方をパスして4番手に順位を上げた。7周目、熱田と成田の差が詰まり、成田が逆転に成功。しかし熱田も抜き返し、このバトルの間に平田が迫って成田をパス。さらに翌周、今度は小方が成田と平田を抜いた。

2番手グループが白熱したバトルを演じる間に、6番手を走行していたカワサキファクトリーライダーの三原拓也(#822)と、転倒後に追い上げてきた新井もこの集団に接近。9周目には小方が5番手に下がり、すぐ後方には三原という状態。10周目には、平田が熱田を抜いて2番手に順位を上げた。ここで成田のペースが再び落ち、これで3番手を走る熱田との間には2秒ほどのギャップ。翌周以降もこれが開いて、成田を先頭に新井までが4番手集団をつくった。終盤、平田と熱田はそれぞれ単独走行となり、4番手集団は成田、三原、小方、新井の順。13周目、小方が集団の中で5番手に順位を上げ、翌周には成田、小方、新井、三原の順となって、最終の15周目を迎えた。レースは、ウェブが圧倒的な速さを見せて優勝。2位に平田、3位に熱田が入賞。激しいバトルとなった4位以下は、成田が4位、新井が5位、三原が6位、小方が7位となった。


「初めて走りましたが、とてもクールなレイアウトですね。日本のみなさんがたくさん応援してくれてうれしいです」と、両ヒート制覇を達成したウェブ。またヒート1で会場を沸かせて2位となった成田は、「正直なところ、勝てるとは思っていませんでしたが、数周ならバトルを挑めると思っていました。観客のみなさんが楽しんでくれたなら、僕はそれだけで幸せです」と笑顔を見せた。さらにヒート2で2位となった平田は、「今年は開幕戦のケガでシーズンを通して走れませんでしたが、来年こそチャンピオンを獲ります」と、早くも来季に向けた意気込みを語った。




ランキングトップで最終戦に臨み
ヒート1で勝利を挙げた勝谷武史

最終レースでは2位だったが
前評判どおり王者になった勝谷



チャンピオン決定が最終戦まで持ち越されたこのクラス。カワサキに乗る勝谷武史(#888)が、ホンダファクトリーチームから出場する昨年度王者の富田俊樹(#1)を20ポイントリードして、この最終戦を迎えた。


決勝ヒート1、ホールショットを決めたのは富田。これにカワサキファクトリーチームの井上眞一(#39)やホンダファクトリーチームの田中雅己(#113)が続き、勝谷は7番手前後で1コーナーを通過し、1周目を3番手でクリアした。一方、予選トップだったスズキファクトリーチームの竹中純矢(#32)は、1コーナーで転倒して最後尾からの追い上げを強いられた。2周目、勝谷は井上を抜いて2番手に浮上。翌周、トップの富田はペースを上げて4秒ほどのリードを築き、3番手の井上は勝谷から6秒ほど遅れた。また4番手には田中、5番手にはヤマハに乗る安原志(#34)が順位アップ。4周目以降、勝谷は富田との差をじわじわと削り、3番手以下は大きく遅れる展開。5周目に、田中と安原が井上を抜いて順位を上げた。

8周目、富田と勝谷のトップ争いは接近戦に。田中はトップ2台からは20秒ほど遅れながらも3番手をキープし、これを3秒ほどの差で安原が追い、5番手の井上にはカワサキに乗る能塚智寛(#43)と追い上げてきた竹中が迫った。そして翌周、竹中が一気に2台を抜いて5番手に順位浮上。10周目には、能塚が井上を抜いて6番手に上がった。そして11周目、勝谷が富田をパスしてトップ浮上。すると翌周、2秒ほどのリードを奪った。しかし富田も諦めず、13周目からペースを上げてその差を最小限に。しかし再び勝負できる距離までは近づけず、勝谷が優勝、富田が2位となった。3位には田中が入り、3秒ほどの差でこれを追い続けた安原が4位。5位には竹中、6位には能塚が入賞した。


決勝ヒート2では、再び富田がホールショット。勝谷、竹中、能塚、田中が続いて1周目をクリアした。2周目、富田と勝谷、竹中と能塚と田中が、それぞれ接近戦を展開。6番手以下も混戦となった。3周目、富田がペースを上げて、勝谷との差を3秒弱に。3番手集団は、勝谷から5秒近く遅れた。その後、富田はさらにリードを拡大。竹中と能塚と田中の3番手集団はそれぞれ差が広がりはじめ、そこから大きく遅れた6番手集団の中では大塚豪太(#01)が5周目に先頭となった。

レース前半が終わる7周目の段階で、トップの富田と2番手の勝谷は、6秒以上の差に。また3番手の竹中は勝谷から10秒ほど遅れ、これを能塚が3秒ほどの差でマークし、田中は完全に遅れて単独5番手となった。レース後半、勝谷は富田との差を少し詰めたが、ヒート1とは異なり接近戦には持ち込めず、富田がリードを守ったままレース終盤を迎えた。また4番手の能塚は、後半になって極端にペースが落ち、これで竹中が単独走行の3番手に。そしてレースは15周でチェッカーとなり、富田が今季6勝目を挙げ、勝谷が2位、竹中が3位、能塚が4位、田中が5位、大塚が6位となった。この結果、チャンピオン争いは勝谷が制した。


勝谷は、「シーズン前半、富田選手にいろんなアドバイスをしたら、後半になって勝てなくなってきました。とはいえ無事にタイトルを獲得できたのでうれしいです」と、表彰台の上でファンやスポンサー、そして家族に感謝の言葉を述べた。また、最終戦で総合優勝を飾った富田は、「絶望的というくらいにあった勝谷選手との差が、シーズン後半にはなくなりました。勝谷選手に育ててもらったと思っています」とシーズンを振り返った。




チャンピオンの古賀太基が
今季7度目のトップチェッカー



この日の最終レースとなった決勝は、小林秀真(#22)のホールショットでスタート。午前のIB-2で2位に入賞して活躍が期待されていた高輪喜樹(#3)は、スターティングゲートに引っかかるミスで最後尾からの追い上げとなったが、前戦でこのクラスのシリーズタイトル獲得を決めた古賀太基(#122)は好スタートを決め、オープニングラップで小林を抜いてトップに立った。そして1周目を古賀、小林、松浦勝志(#8)、今季のIB-2チャンピオンとなった馬場亮太(#79)の順でクリア。2周目、馬場は松浦を抜いて3番手に浮上したが、古賀を約2秒差で追う2番手小林との差は、すでに7秒ほどにまで広がっていた。3周目、古賀は転倒を喫したが、すぐに再スタート。小林の背後に迫った。また馬場は、4番手松浦との差を5秒ほどに拡大。松浦の後ろには大きな間隔が開き、内田篤基(#71)が5番手を走行した。

4周目、古賀が小林を抜いて再びトップ。すると翌周には、3秒ほどのアドバンテージを得た。しかし小林も粘り、6周目までは3秒ほどの差で古賀を追った。レース後半、3番手の馬場には徐々に松浦が接近。最後尾から追い上げた高輪は、6周目に6番手となると、翌周には内田を抜いて5番手にポジションアップした。レース終盤、古賀は後続との差を5秒ほどに拡大。馬場も4番手の松浦から少しだけリードを奪った。そしてレースは10周でチェッカーとなり、古賀が今季7度目の優勝。2位に小林、3位に馬場、4位に松浦、5位に高輪、6位に内田が入賞した。


「スタートも決まり、その後は一気に逃げ切ろうと思いましたが、ミスで転倒して体力を消耗したことで予定が変わり、いい走りはできませんでした」と、優勝した古賀。また、2位の小林は、「昨年は苦しいシーズンだったので、それに比べればいい年でしたが、1勝もできずに悔しいです」と1年を振り返った。




このクラスでのシーズン3勝目、
かつ2戦連続優勝を挙げた古賀太基



ホールショットを奪ったのは菅谷峻介(#73)。これに田畑廉(#26)や道脇白龍(#89)らが続いた。一方、予選トップで臨んだ今季チャンピオンの馬場亮太(#79)は、1コーナーで転倒して、最後尾からのレースとなった。1周目、田畑が菅谷をパスしてトップに浮上。IBオープンチャンピオンの古賀太基(#122)や高輪喜樹(#3)も田畑に続き、菅谷は4番手。この段階で、馬場は27番手だった。2周目、タイトターンで古賀が田畑をパスしてトップ浮上。そのまま古賀が後続を引き離し、田畑、高輪、菅谷が2番手争いを繰り広げ、はるか後方では馬場が18番手までポジションを回復した。3周目、古賀はさらにリードを拡大。2番手争いでは高輪が前に出て、田畑と菅谷が3番手争いとなった。

レース中盤、古賀はリードをキープし、2番手の高輪、田畑を抜いて3番手にポジションアップした菅谷は、それぞれやや前後の間隔を開けて走行。4番手以下では、予選2番手の笠原氷河(#52)と同11番手の小林秀真(#22)が、田畑の前に出て周回を重ねた。終盤、古賀はペースを落としたが、なおもトップを独走。高輪に菅谷が接近して、2番手争いは接近戦となった。しかし、順位は変わらず。古賀が今季3勝目を挙げ、高輪が2位、菅谷が3位となった。単独走行となった笠原が4位、小林は後半にやや遅れて5位。そして6位には、1周目最後尾から追い上げた馬場が入賞した。

「事情によりこの2週間はバイクに乗れず、不安な気持ちで参戦しました。後半にペースを落としすぎて、後ろに迫られちゃいましたが、(午後に行われる)IBオープンはもっとぶっちぎりで勝てるように頑張ります」と、優勝した古賀。また2位になった高輪は、「抜かれるだけでなく離されてしまい、うれしいけど悔しい2位です」と感想を語った。




序盤から波乱が多かったレースを
冷静沈着な走りで制した畑尾樹璃



スタート直後の1コーナーで、前戦で初のシリーズタイトル獲得を決めた竹内優菜(#2)や、予選2番手から今季初優勝を狙った安原さや(#3)、上位進出が期待された萩原真理子(#5)や延永若菜(#6)など、多くのライダーが絡むクラッシュが発生。一方で高橋絵莉子(#9)や久保まな(#7)は好スタートを決めて、1周目をこのふたりに畑尾樹璃(#4)が続いてクリアした。2周目に畑尾は少し遅れたが、翌周になると逆に久保が遅れ、高橋がリードを広げて久保と畑尾が接近。この段階で竹内は4番手、安原は菅原悠花(#11)に次ぐ6番手まで追い上げた。

4周目、高橋はリードを約5秒にまで拡大し、久保と畑尾は接近戦を継続。翌周には高橋がさらに逃げ、畑尾は久保を抜いて2番手にポジションを上げた。3番手となった久保の約5秒後方には、竹内が接近した。ラスト2周の6周目、7秒ほどのリードを確保していた高橋が転倒。この間に畑尾がトップ、久保が2番手、竹内が3番手となり、高橋はトップ3台とは大きく遅れて4番手でレースに復帰した。そして最終ラップ、竹内は久保をパスして、さらに畑尾に接近。ゴール直前で勝負を挑んだ。しかし逆転には至らず、畑尾が今季初優勝。竹内が2位、久保が3位、高橋が4位となった。安原は、4周目に菅原を抜いて5位でゴールし、菅原が6位に入賞した。


優勝した畑尾は、「今年は開幕前にケガをしてしまい、なかなか結果を出せずにいたので、タナボタの優勝ではあるのですが、すごくうれしいです。来年は実力で勝てるよう、シーズンオフにしっかり準備します!」と、表彰台の頂点で抱負を語った。




田中淳也君の全戦優勝を阻み
総合優勝をゲットした井上永斗君


国内メーカー製の4ストローク50ccマシンが走るAクラスに15名、海外メーカー製の2ストロークマシンで参加できるBクラスに4名がエントリーしたチャイルドクロス。その決勝レースは、大幅なショートカットを施した1周2分弱のコースを、5分+2周する方式で競われた。好スタートを切ったのは、開幕戦から全大会に出場して総合優勝を収めている、Bクラスの田中淳也君(#55)。その後方には、同じくBクラスの井上永斗君(#18)や坂田大和君(#2)、佐竹詩音さん(#71)、Aクラスの門岡慈英君(#4)や村岡仁君(#1)が続いた。

2周目、井上君が田中君を抜いて総合トップに浮上。しかし田中君も僅差で井上君を追い、さらに少し間隔をあけて坂田君と佐竹さんが僅差の3番手争い、大きく遅れて門岡君と村岡君がAクラストップとなる総合5番手争いを展開した。そして3周目に入ったストレートで、IAライダーらが刻んだ深いワダチで井上君が転倒。さらに田中君、佐竹さん、門岡君がほぼ同じ場所で次々に転び、このうち田中君は再スタートにかなりの時間を要した。一方で井上君は、トップのままレースに復帰すると、そのまま独走。レースは5周でチェッカーとなり、井上君が総合優勝、坂田君が2位、佐竹さんが3位に。Aクラスのトップには、最終ラップで村岡君を抜いた門岡君が入り、村岡君が総合5位でAクラス2位、山崎巧也君(#30)が総合6位でAクラス3位となった。全戦優勝をかけて臨んだ田中君は、総合8位でゴールした。




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