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 '14全日本モトクロス選手権 第6戦SUGO大会 
                  ↑'14スケジュール



全日本モトクロス選手権第6戦は、宮城県のスポーツランドSUGOで開催。6月に予定されていた北海道大会の代替ということから、全日本の各クラス予選が行われた土曜日に、国内ライセンスライダーの大会であるMFJモトクロス全国大会を併催するスケジュールとなった。

丘陵地にレイアウトされたSUGOインターナショナルモトクロスコースは、この春にレイアウトが大幅刷新され、第4戦で初めての全日本レースを迎えた。しかしこの大会は豪雨となり、この影響でコース各所を次々にショートカット。本来の姿とはだいぶ異なるレイアウトでのレースとなった。そのため今回の第6戦が、実質的な新コース初全日本となった。決勝日の天候は晴れで、最高気温は33度まで上昇。そんな猛暑にも関わらず、2日間で2,800名のファンが会場で選手たちに声援を送った。






生まれ変わった地元SUGOで
両ヒートを制覇した成田亮

ヒート2では腹痛に苦しみながら
僅差でトップを守った成田

全日本最高峰となるIA-1は、20台がエントリーした。ファクトリーチーム勢では、ケガからの復帰レースとなった前戦で再び負傷したヤマハの田中教世(#11)と、練習中のケガで前大会から戦線離脱したスズキの小島庸平(#44)が、今大会も欠場。またトップライダーの中ではKTMを駆る星野裕(#7)も、練習中のケガで前戦に続いて不参加となった。


決勝ヒート1。好スタートを切ったのはヤマハファクトリーチームの平田優(#3)。これにカワサキファクトリーチームの新井宏彰(#331)が続いた。オープニングラップから、上位勢は激しいバトルを繰り広げ、この中でホンダファクトリーチームの成田亮(#1)とスズキファクトリーチームの熱田孝高(#5)が順位アップ。1周目を成田、平田、熱田、新井、ホンダファクトリーチームの小方誠(#2)、カワサキファクトリーチームの三原拓也(#822)の順でクリアした。2周目に入ると、熱田、新井、小方が僅差の3番手争いを展開。すると3周目に新井がミスして、8番手まで順位を落とした。

レース中盤、トップの成田は2番手を走る平田との差を徐々に拡大。この2台から大きく離れた3番手争いでは、5周目に小方が熱田を抜いた。この段階で、成田と平田の差は約6秒、平田と小方の差は約8秒だった。レース後半、なおも成田はアドバンテージを拡大して独走態勢に。小方も3番手の座を守り、4番手の熱田はカワサキファクトリーチームの三原拓也(#822)と新井の接近を許した。そしてこの3台がバトルを繰り広げると、新井が10周目に三原、残り3周となった11周目には熱田をパスして4番手に浮上した。レースは13周でチェッカーとなり、成田が今季7度目の優勝。2位に平田、3位に小方、4位に新井、5位に熱田、6位に三原が入賞した。


また決勝ヒート2では、成田がホールショットを奪い、これに新井と三原が続いてレースがスタート。オープニングラップを成田、平田、熱田、新井、小方、池谷優太(#15)、三原の順でクリアした。2周目、熱田が転倒して11番手まで後退。レース序盤、5番手の三原以下はトップグループから遅れ、成田を先頭とした4台によるトップグループが形成されていった。レース中盤になると成田、平田、新井、小方のトップグループは車間が詰まり接戦に。しかしここから、小方が徐々に遅れていった。

レースが後半に入った7周目、3台に絞られた先頭グループの中で、平田が成田のパッシングを試みたが、ここは成田が巧みにブロック。新井も平田のすぐ後方に続いて、トップ争いはさらに激しさを増した。また単独走行となっていた小方の後方には、5番手の三原が徐々に近づいていった。レース終盤、なおも3台による優勝争いは続き、小方と三原は4番手争いをスタート。しかし残り2周となった12周目、最後の力を振り絞って逃げる成田と小方に対し、平田は食らいつくが新井は前の2台からやや遅れ、三原も小方から離れた。そして最終ラップでは、成田が平田を突き放してゴール。これにより成田が優勝し、2位に平田、3位に新井、4位に小方、5位に三原、そして6位には転倒後に追い上げた熱田が入賞した。


「暑いのは苦手だけど、ヒート1はそれほど暑さは感じず、むしろ5分短縮されて気楽になった部分のほうが大きかったです。ヒート2は、じつはレース中盤から腹痛に悩まされましたが、それくらいのことで勝利を諦められなかったので耐えました」と、両ヒート制覇を達成した成田。また両ヒート2位となった平田は、「成田選手が強いのか自分が弱いのかはわかりませんが、また2位で本当に悔しいです。少しでも早く、ホンダばかりが勝っているこの状況を終わらせたいです」と、次戦での雪辱を誓った。





3大会ぶりのドライレースで
勝谷武史が圧倒的な速さを披露

第3戦以来となる両ヒート制覇に
満足げな表情をみせた勝谷


IA-1と同じく、決勝レースは25分+1周に。そのヒート1は、ホンダファクトリーチームに在籍する田中雅己(#113)のホールショットで幕を開けた。これにスズキファクトリーチームの竹中純矢(#32)、カワサキを駆るポイントリーダーの勝谷武史(#888)、ホンダファクトリーチームの富田俊樹(#1)が続くと、1周目を竹中、勝谷、富田、田中の順でクリア。5番手以下は、すでに4番手から約5秒のビハインドとなった。2周目、田中は先頭集団からやや遅れ、勝谷が竹中を猛追。富田も勝谷攻略のチャンスをうかがった。3周目、竹中はこのヒートのファステストラップタイムを叩き出して逃げ切りを図ったが、勝谷はこれとほぼ同じタイムで追撃。しかし富田はややミスがあり、これで勝谷と富田の差は約4秒に拡大した。また田中は、トップ3台からは完全に遅れ、一方で5番手以下の接近を許すこともなく、単独走行の4番手となった。

竹中と勝谷のトップ争いは、レース中盤になっても続き、3番手の富田はこの2台から離されることなく周回して、再接近のチャンスをうかがった。そしてレースが終盤に入った9周目の最終コーナーで、竹中のマシンがエンスト。この間に勝谷がトップ、富田が2番手となり、竹中は富田から20秒近く遅れた3番手に後退した。この段階で、勝谷と富田の差は約4秒。しかしここから勝谷が一気に逃げ切りを図り、リードを拡大してトップチェッカー。富田が2位となった。竹中は、ラスト3周の11周目にエンジンが壊れてリタイア。これにより田中が3位となった。また4位にはレース前半に追い上げた能塚智寛(#43)、5位には終盤まで続いたバトルを制したサンタナ・ルカス・ケンジ(#010)、6位にはヤマハファクトリーチームの渡辺祐介(#38)が入賞した。


決勝ヒート2では、エンジンを換装して臨んだ竹中が好スタート。しかし2コーナーでバランスを崩し、この間に富田や勝谷らが先行。オープニングラップを富田、勝谷、田中、大塚豪太(#01)、渡辺、サンタナ、竹中の順でクリアした。2周目、勝谷は積極的にトップを狙い、田中は2台から少し遅れ、そこからさらに間隔を開けた4番手争いでは竹中が先頭に立った。そして4周目、勝谷が富田をパスしてトップに浮上。すると翌周には、このヒートでライバルたちが記録したベストラップタイムより少なくとも約2秒速い、驚異的な最速タイムを記録して、勝谷は一気にリードを拡大した。

レース中盤、富田も粘りをみせるが、勝谷との差は徐々に拡大。一時は単独走行となっていた田中の背後には、竹中が迫っていった。そして9周目、竹中が田中を抜いて3番手にポジションアップした。さらにその後方では、能塚が渡辺を抜いて5番手に浮上。さらに前との距離を詰めていった。レース終盤、勝谷と富田はそれぞれ単独走行となり、竹中も田中を引き離して順位をキープ。田中と能塚の差はなくなった。そして最終ラップの13周目に、能塚が逆転に成功。レースは勝谷が再び勝利し、2位に富田、3位に竹中、4位に能塚、5位に田中、6位に渡辺の順となった。


両ヒートを制覇した勝谷は、「両ヒートとも、最後まで気を抜かずしっかり走れました。ヒート2は、富田選手の前にでたところで、これで引き離れなかったら手がないというくらいトバしましたが、うまくいって良かったです」と笑顔。一方で両ヒート2位の富田は、「ドライコンディションで勝谷さんに勝つチャンスでしたが、やはり速かったです。でもシーズン序盤に比べれば、差はなくなってきているはず。次の名阪スポーツランドは好きなコースなので、ここで勝利を目指します」と力強く語った。





レース前半に追い上げて
クラス4勝目を挙げた古賀太基



決勝レースは、通常より5分短い15分+1周の設定で行われた。ホールショットを奪ったのは長門健一(#81)。小林秀真(#22)、尾澤祥太(#5)が続いた。長門は転倒で後退し、オープニングラップは小林、尾澤、松浦勝志(#8)、菅谷峻介(#73)、古賀太基(#122)の順でクリア。2周目、古賀が一気に2番手まで順位を上げた。勢いに乗る古賀は、翌周にはこのレースの最速ラップタイムを叩き出し、小林を抜いてトップに浮上。さらに、4秒近いリードも奪った。その後方は小林、松浦、菅谷、1周目を7番手でクリアしていた平山力(#120)の順。平山の後方は、10台近いマシンによる大混戦となった。

レースが後半に入った5周目、独走態勢を築く古賀に対し、2番手争いは接戦となり、松浦が小林をパス。この段階で、トップ古賀と2番手に浮上した松浦の差は約8秒あったが、松浦は諦めることなく追い上げを続けた。レース終盤、古賀が少しタイムを落とした一方で、松浦は速さをキープ。しかしふたりのラップタイム差は1秒ほどで、中盤のリードを有効に使った古賀が余裕のトップチェッカーを受けた。2位には、全日本IB自己最高位となる松浦、3位には終盤に菅谷の猛攻を受けながらポジションを守った小林が入賞した。菅谷は4位、平山は5位でゴールし、6位には1周目12番手から追い上げた笠原氷河(#52)が入った。

優勝した古賀は、「午前のIB-2で悪かったスタートを課題に臨んだレースでしたが、いきなり転んでしまって……」と苦笑い。優勝した喜びよりも、「直接対決で勝って、借りを返したかったです」と、IB-2で敗れた馬場亮太(#79)と勝負できなかったことを残念がっていた。その馬場は1周目16番手と大きく出遅れ、8位でフィニッシュしている。





第3戦の転倒ノーポイントを除き
すべて優勝している馬場亮太



IB-オープンと同じく、決勝レース時間は15分+1周の設定となった。好スタートを決めたのは、このクラスで連勝中の馬場亮太(#79)。これに続いた田畑廉(#26)を内田篤基(#71)がパスして、1周目は馬場、内田、田畑、長門健一(#81)、古賀太基(#122)の順でクリアした。2周目、馬場と内田が僅差のトップ争いを展開。その約3秒後方には、長門と田畑を抜いた古賀が迫った。コース前半では内田が迫り、後半で馬場が少し引き離すトップ争いが続いたが、1周トータルのラップタイムでは馬場がコンマ数秒ずつ上回り、レース前半が終わった4周目には、両者の差は約3秒。そして内田の背後に、古賀が迫った。

5周目、古賀が内田を抜いて2番手に浮上。ここから古賀は、5秒近く前を走る馬場を追った。レース終盤、バックマーカーが出現するタイミングも影響して馬場と古賀の差が詰まり、ラストラップの8周目に入る段階で約1.5秒にまで接近。すると古賀は、逆転を狙って勝負を仕掛けた。しかしこれはうまくいかず、逆に馬場がリードを拡大。そのまま逃げ切って今季5勝目を挙げた。古賀は約3秒差で2位。この古賀から約5秒遅れて、内田が3位でフィニッシュした。4番手争いは5周目に順位が入れ替わり、長門が4位、田畑が5位でゴール。6位には、1周目22番手から大きく追い上げた小林秀真(#22)が入賞した。

「暑さでラップタイムが落ちやすい残り5分が勝負だと思っていました。何度もハンドルから手が離れそうになり苦しかったです。古賀君にドライコンディションで勝ったことはほとんどないので、優勝できてうれしいです」と馬場。一方の敗れた古賀は、「やっと晴れのレースになって、優勝を狙っていましたが、スタートの悪さが最後まで響きました」と悔しさを滲ませた。





ヘビーマディの前戦に続いて
今度はドライ路面で勝利した邵洋子



決勝レース時間は、10分+1周に短縮された。好スタートを切ったのは、昨年度女王の邵洋子(#1)。これに延永若菜(#6)、畑尾樹璃(#4)、ポイントリーダーとして今大会を迎えた竹内優菜(#2)、同2番手の安原さや(#3)が続いて、1コーナーを立ち上がった。2コーナーの先に待ち構える、大坂と呼ばれるコース名物の上り斜面では、10台以上のマシンによるマルチクラッシュが発生。しかし上位勢に影響はなく、1周目を邵、畑尾、竹内、延永、安原の順でクリアした。このオープニングラップだけで、邵は3秒以上のリードを確保。接戦となった2番手争いから、2周目に竹内が抜け出して、逃げ切りを図る邵を追った。

なおも混戦が続く3番手争いでは、3周目に安原が畑尾をパス。5番手を走る延永の後方には、1周目7番手から久保まな(#7)を抜いて追い上げてきた萩原真理子(#5)が迫った。そして、レースが早くも残り2周となった4周目に、萩原が延永の攻略に成功した。トップを走る邵は、レース終盤になってもハイペースを守り、2番手の竹内も同じようなタイムで追走。これにより、序盤に開いた両者の差は最後まで埋まることなく、邵が第5戦に続く今季3勝目を挙げた。2位に竹内、3位には畑尾の猛追をかわした安原が入賞。以下4位の畑尾、5位の萩原、6位の延永井、7位の久保までが、昨年度のランキング順に並んだ。

「予選は原因不明の不調で、決勝は厳しい戦いになると思っていました。でもみんなの差さえがあって、最後までしっかり走り切ることができました」と、邵は今大会を振り返った。





ファイナルラップで逆転して
Aクラス優勝を決めた門岡慈英君


国内メーカー製の4ストローク50ccマシンが走るAクラスに14名、海外メーカー製の2ストロークマシンで参加できるBクラスに3名がエントリーしたチャイルドクロス。その決勝レースは、大坂などの難所をキャンセルした1周2分弱のショートカットコースを、通常よりも1周短縮して5分+1周する方式が採用された。好スタートを切ったのは、開幕戦から全大会に出場して総合優勝を収めている、Bクラスの田中淳也君(#10)。この後方に、同じくBクラスの佐竹詩音さん(#71)と坂田大和君(#2)が続いて、1コーナーをクリアした。

そして1周目を、田中君が佐竹さんから6秒ほどリードを奪ってクリア。佐竹さんから大きく遅れて、Aクラスのトップ争いとなる村岡仁君(#1)、門岡慈英君(#4)、西城悠聖君(#6)が続いた。2周目、田中君はさらにリードを拡大し、佐竹さんが2番手のポジションを確保。総合3番手争いは、村岡君と西城君の接戦が続き、このバトルは3周目になるとさらに僅差の争いとなった。そしてレースは、4周でチェッカー。田中君が再び優勝し、佐竹さんが総合2位でゴール。前戦で勝利を手にした村岡君は転倒して大きく遅れ、門岡君が総合3位でAクラス優勝、村岡君が総合4位でAクラス2位、この村岡君からわずか約3秒差で西城君が総合5位でAクラス3位となった。




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