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 '14全日本スーパーモタード選手権 第8戦 
                    ↑'14スケジュール
    2014年11月16日(日) 茂原ツインサーキット(千葉県)


スーパーモタードレースの日本最高峰シリーズとなる全日本スーパーモタード選手権。その今季最終戦となる第8戦が、昨年は開幕の舞台となった千葉県の茂原ツインサーキットで行われた。

このシリーズは、日曜日のみの1DAYで開催。排気量290〜450ccの4ストマシンと175〜250ccの2ストマシンが参戦するトップクラスのS1プロ、排気量460cc以上の4ストマシンによるアンリミテッドと290〜450ccの4ストマシンおよび175〜250ccの2ストマシンから成るS1が混走して競うS1オープン、排気量175〜250ccの4ストロークマシンと100〜125ccの2ストロークマシンがエントリーできるS2と、3クラスにより構成される。

1周1170mのロングコースと700mのショートコースを持つこのサーキット。今大会はそのロングコースを舞台に、1コーナーから2コーナーまでを短いダートセクションとした、特設レイアウトで競われた。天候は晴れ一時曇り。朝は冷え込んだが、日中の気温は16度まで上昇した。







決勝ヒート1でトップ争いを演じた
野左根航汰と森田一輝

ヒート1は1周目の転倒に泣くも
ヒート2で勝利した佐合潔

スポット参戦した山口辰也は
ヒート2でトップと僅差の2位

今季最終レースを勝利で飾り
表彰台の上で笑顔を見せた佐合

エントリー台数は19台。ロードレースの日本最高峰クラスで活躍する山口辰也(#104)などが、スポット参戦を果たした。タイムアタック方式の予選をトップでクリアしたのは、山口と同じく今季はロードレースの全日本最高峰クラスに参戦した野左根航汰(#31)。2番手にモトクロス出身の森田一輝(#6)、3番手に山口、4番手にチャンピオンの佐合潔(#1)、5番手に三苫進(#4)が入り、決勝レースのフロントローに並んだ。


決勝の周回数は15ラップ。そのヒート1、好スタートを決めたのは2番グリッドの森田。これを野左根と佐合が追ったが、2コーナーで佐合は転倒して、ほぼ最後尾からのレースとなった。そして森田が1周目をトップでクリアし、これに野左根、山口、こちらもロードレース出身の濱原颯道(#20)、三苫、1年半ぶりの全日本スポット参戦を果たした佐々木貴志(#101)が続いた。レース序盤、森田と野左根と山口が超接近戦のトップグループを形成。3周目に、野左根が森田を抜いてトップに立った。また、この3台から少し間隔を開け、濱原を先頭に4番手争いが繰り広げられた。4周目、山口がダートセクションで転倒して13番手まで後退。この段階で佐合は、8番手まで順位を回復していた。

山口の脱落で野左根と森田の一騎打ちとなったトップ争いは、レースが中盤になっても接近戦のまま。また、3番手争いでは6周目に三苫が前にでて、これを追う濱原の少し後方には佐合が浮上してきた。そしてレースが後半に入ったところで、佐合が濱原を抜いて4番手にポジションアップ。佐合はその勢いを保って三苫に迫った。レース終盤、トップ争いでは森田が野左根をついに抜き、再びトップへ。佐合は三苫をパスして3番手に浮上すると、三苫を引き連れたままトップの2台へと迫っていき、残り3周のところで森田から三苫までの4台がやや縦長の集団になった。そして迎えた残り2周の14周目、野左根がターマックのコーナー進入で森田を抜いてトップに浮上。するとここからスパートをかけ、少しだけリードを得た。さらにラストラップでは、森田と佐合が接近戦となり、佐合が逆転に成功。これでレースは、野左根が優勝、佐合が2位、森田が3位、三苫が4位、濱原が5位、転倒後に激しく追い上げた山口が6位という結果となった。


今季最後の全日本レースとなった決勝ヒート2は、森田のホールショットでスタート。野左根、山口、佐合、三苫がこれに続いて1周目をクリアした。2周目、ペースの上がらない森田を野左根と山口が捉え、トップ集団は野左根、山口、森田、佐合、三苫の順に。4周目には佐合も森田の攻略に成功して、3番手に浮上した。4番手に後退した森田は、なおもペースが上がらず、5周目にはこれを三苫がパス。一方でトップ争いでは、佐合が一気に山口と野左根をパスして先頭に立った。レースが中盤に入った6周目、山口が野左根を抜いて2番手に。野左根の後方には三苫が迫り、森田は少し遅れた。

レースが後半になると、一度は逃げ切り態勢を築いたかに思われた佐合と、2番手を走る山口との距離が再び縮まり、さらに野左根が三苫を少し離しながら山口に迫ったことから、上位勢は4台が2秒差ほどの等間隔に並んだ縦長の集団に変化。さらにこの集団にリズムを取り戻した森田が加わり、再びトップ争いは5台となった。そしてレースが終盤になると、ここから佐合と山口がわずかに抜け出し、佐合と山口、野左根と三苫と森田がそれぞれ接近戦を演じる展開に。ラスト2周となった14周目には、山口が佐合に肉迫した。しかし最後は、佐合がチャンピオンらしい走りでトップを守ってフィニッシュ。山口は2位となった。3位争いは、ラスト2周で野左根がやや後続を離して制し、三苫と森田によるテール・トゥ・ノーズの4番手争いは、最終ラップの最終コーナーで森田がスリップダウンを喫し、三苫に軍配が上がった。森田の転倒により、6周目からポジションを守り続けた新井誠(#17)が5位、これを追って翌周に順位を上げた佐々木が6位となった。


両ヒート総合成績ではトップとなった佐合は、「今回はロードレースのライダーが多く参戦し、ターマックがすごく速くて、改めて自分も勉強しなければならないと思いました。今回は山口選手をサポートしましたが、来年もモトクロスやロードの速いライダーをどんどん呼んで、モタードを盛り上げる活動をしていきます」と語った。またヒート1勝者の野左根は、「ヒート1の勝利は運も味方したと思いますが、最終戦を両ヒート表彰台でまとめられてほっとしています。来年は事情により出場できないかもしれませんが、機会があればまた参戦したいです」と笑顔であいさつした。また非凡な才能を披露した山口は、「全力で頑張りましたが、勝つことはできませんでした。レベルの高さに驚いています」と感想を述べた。





レース序盤から逃げ切って
今季6勝目を挙げた金子和之

最終ラップまで追い上げを続け
2位入賞を果たした千葉智

エントリー台数は27台と盛況。この中、タイムアタック予選をトップで通過したのは吾妻裕人(#37)。2番手に谷中一夫(#15)、3番手に今季のチャンピオンに輝いた金子和之(#47)、4番手に渋井健(#17)、5番手に千葉智(#2)、6番手に川留健一(#12)が入った。7周で行われたレース形式の予選では、吾妻が好スタートを切り、これを金子が追う展開。ラストラップで金子が逆転したが、最終的には吾妻が前でゴールラインを通過した。ところが吾妻は、ダブルチェッカーを受けるミスにより、ペナルティで決勝は最後尾スタートに。これで金子がポールポジション、谷中が2番グリッド、川留が3番グリッド、古川和由(#33)が4番グリッド、千葉が5番グリッドに並んだ。


迎えた12周の決勝レース。好スタートを切ったのは金子。これに谷中、川留、古川、千葉が続き、予選上位勢が順当なスタートを切ってオープニングラップを終えた。レース序盤、トップの金子は少しずつ後続を引き離し、2番手以下はバトルを展開。3周目、千葉が川留をパスして4番手に浮上すると、翌周から川留が集団から少し遅れるシーンが目立つようになった。この2番手集団から大きく離れた6番手争いでは、栗本志能武(#7)を先頭に、渋井と今年のS2チャンピオンに輝いた城取諒(#77)が縦長の集団を形成した。

レースが後半戦を迎えると、金子はトップの座をしっかり守り、2番手集団では古川が谷中の攻略に成功して先頭に。3番手に後退した谷中には千葉が迫り、川留は千葉から2秒ほど遅れた。9周目、千葉が谷中をパスして3番手にポジションアップ。千葉は、勢いを保って古川を猛追した。抜かれた谷中は千葉からやや遅れ、そしてレースは最終の12周目に。ここで千葉が古川の前に出た。レースは、まず金子が余裕のトップチェッカー。約5秒遅れで千葉が2位、最後まで再逆転を狙った古川が千葉と約0.8秒差の3位となり、表彰台に登壇した。4位には谷中、5位には川留、6位には最後まで安定した走りで順位を守った栗本が入賞した。


優勝した金子は、「今回の勝利で、有効ポイント制の中では全戦優勝となりました。これもすべて、支えてくれたみんなのおかげです!」と、チームに感謝した。また2位に入賞した千葉は、「予選は5位で、今日はダメかと思っていましたが、するすると前に行けました。といっても金子選手はだいぶ遠くでしたけどね」と笑顔をみせた。





中木亮輔を追った金子和之が
最後に逆転してクラス初勝利

トップの2台には離されたが
着実な走りで3位の瀧川貴士

11台が出場したS2クラスのタイムアタック予選をトップで通過したのは、S1オープンクラスの今季王者で、この最終戦はS2クラスとダブルエントリーした金子和之(#47)。2番手には、ケガから復帰して第4戦以来となる参戦を果たした中木亮輔(#1)が入った。7周の予選レースでは、中木が好スタート。これを金子がテール・トゥ・ノーズで追う展開が、レース終盤まで続いた。しかし最後まで順位は変わらず、中木がポールポジションを獲得。2番手に金子、3番手に瀧川貴士(#12)、4番手に三井正勝(#10)、5番手に佐々木啓之(#23)が入り、決勝のフロントローに着いた。

決勝レースの周回数は12周。ポールスタートの中木が好スタートを決め、これに瀧川と金子が続いて1周目をクリア。やや間隔を開けて三井が4番手、鷲見卓郎(#36)が5番手、堀田大人(#11)が6番手で続いた。2周目、金子が瀧川を抜いて2番手に浮上し、序盤は中木と金子と鷲見が僅差のトップ争いを展開。この集団からやや遅れた4番手争いでは、堀田が脱落し、三井と鷲見は接近戦を続けた。レースが中盤になると、バトルを続ける中木と金子から瀧川が遅れ、トップ争いは2台に。4番手争いでは鷲見が三井を抜き、このふたりに佐々木、堀田、深見浩資(#15)が追いついて、5台の集団となった。

レース後半、中木と金子は接近戦を継続。3番手の瀧川は単独走行となり、鷲見を先頭とした4番手争いも続いた。終盤、この4番手争いの中で佐々木が三井を抜いて5番手に。しかしなおも、約3秒の中に5台がいる激戦が続いた。一方でトップ争いでは、金子が中木を猛プッシュ。しかしパッシングまでは至らなかった。そして迎えた最終ラップ、金子はついにターマックセクションで逆転に成功。最後は0.136秒差で逃げ切った。復帰レースの中木は悔しい2位。瀧川が単独走行の3位となった。白熱の4位争いは鷲見が制して、佐々木が5位、三井が6位となった。


優勝した金子は、「S2クラスでレースしたのは、昨年の開幕戦以来。S2初優勝です。S1オープンのマシンに乗ってからS2マシンに乗ると、改めてこのクラスの難しさがわかり、勉強になりました」とレースを振り返った。また、わずかの差で勝利を逃した中木は、「予選から決勝まで、決勝のラストラップしか金子選手の後ろを走らせてもらえず、抜かれてからは何もできませんでした。ツメが甘かったです。来年もS2クラスに参戦するつもりなので、ぜひ僕と勝負しましょう!」と、ライバルたちにメッセージを送っていた。





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