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 '14全日本スーパーモタード選手権 第6戦 
                    ↑'14スケジュール
    2014年9月21日(日) HSR九州(熊本県)


今季の全日本スーパーモタード選手権は、年間8戦の設定。その第6戦が、9月21日(日)に熊本県のHSR九州で開催された。

ホンダの安全運転およびモータースポーツに関する複合施設として運営され、ロードコースやモトクロスコース、ジムカーナなどを行えるバリアブルコースなどを備えるHSR九州。今大会は、その中で最長となる全長2350mのサーキットコースが舞台となった。今大会のために、大きなテーブルトップも備えた距離が長いダートセクションを追加。そのぶん、ターマックセクションは大幅にショートカットされた。

大会は日曜日のみの1DAY開催で、天候は朝から曇り。ところが、S1オープンクラスの決勝レース中に強めの雨が降りだし、このレースとS1プロクラスの決勝ヒート2はレインコンディションに。この影響で、ダートセクションはキャンセルされた。







決勝ヒート1では最終的に
独走優勝となった佐合潔

決勝ヒート1では痛恨のエンストで
佐合潔を逃がした森田一輝

ヒート2では佐合潔と森田一輝が
最終ラップまで接近戦を継続

昨年に続いて地元大会で
年間タイトル獲得を決めた佐合潔

最高峰クラスは、エントリー台数が10台と寂しい状況。タイムアタック方式の予選をトップでクリアしたのは、前戦ヒート2で勝利を収めた森田一輝(#6)。セカンドグリッドに森田と0.147秒差で地元の佐合潔(#1)、同じくフロントローの3番グリッドにはトップと1.583秒差で新井誠(#17)が並んだ。また2列目は、4番グリッドに三苫進(#4)、5番グリッドに金児伸二(#9)、6番グリッドに赤嶺涼太(#12)が着いた。


決勝の周回数は13周。その決勝ヒート1では、1コーナーの先から始まるロングダートセクションで、三苫と新井が接触転倒。さらに7番手スタートの池田孝宏(#14)も他車と接触して転倒するなど、荒れたオープニングとなった。一方で、森田と佐合は好スタートを決めると、佐合が1周目から果敢に森田を攻めたて、パッシングに成功。1周目を佐合、森田、赤嶺、金児(伸)、金児敏之(#24)、三苫、新井、高山直人(#300)の順でクリアした。レース序盤、トップの佐合は森田を少しずつ引き離し、4周目にはその差が約2.7秒に。3番手以下はこのふたりから大きく遅れ、2周目に赤嶺を抜いた金児(伸)が、赤嶺と三苫と新井を引き連れる状態となった。

レースが中盤になると、森田が佐合を追い上げ、ダートセクションでは毎周のようにテール・トゥ・ノーズに。3番手争いでは、4周目に赤嶺を抜いて4番手に浮上していた三苫が、6周目に金児(伸)を逆転して、集団の先頭に立った。レース後半、佐合は再び森田を少しだけ引き離し、三苫も集団から抜け出して3番手のポジションをキープ。4番手を走る金児(伸)の後方には赤嶺と新井が迫ったが、順位変動には至らなかった。ラスト4周となった10周目、粘りをみせて佐合との差を最小限にとどめていた森田が、ダートセクションで痛恨のエンスト。これにより森田は、佐合から約15秒遅れで三苫を約10秒リードした単独走行の2番手となり、トップの佐合には余裕の展開となった。そしてレースは、佐合が独走で勝利。2位に森田、3位に三苫、4位に金児(伸)、5位に赤嶺、6位に新井が入賞した。


決勝ヒート2は、S1オープンクラスの決勝中に強い雨が降ったことからウェット路面となり、ダートセクションはキャンセルされて16周のレースとなった。スターティンググリッドは、ヒート1と同じ。2番グリッドの佐合が好スタートを決め、オープニングラップをトップでクリア。森田、三苫、新井、金児(伸)、赤嶺が続いた。レース序盤、佐合と森田は接近戦を続けながら、3番手以下を引き離していった。三苫は単独走行の3番手となり、新井と金児(伸)は僅差の4番手争いを展開。6番手を走る赤嶺の背後には、金児(敏)が迫った。

レース中盤、一度は佐合と森田の差が1秒ほどに開いたが、レース後半になって再び接近戦に。三苫は単独走行、新井と金児(伸)は接近戦を続け、赤嶺は金児(敏)との差を拡大したが、代わりに池田がその背後に迫った。そして13周目、金児(伸)がついに新井の攻略に成功。しかし抜かれた新井も、再逆転を狙って僅差で金児(伸)を追った。トップ争いはなおもドッグファイトが続けられたが、要所を締める佐合の走りに、森田は逆転のチャンスを得られず。そしてレースは16周でチェッカーとなり、佐合が両ヒート制覇を決めた。2位に森田、3位に三苫、4位に金児(伸)、5位にわずか約0.35秒差で新井、6位には池田の追撃をかわした赤嶺が入賞した。


今大会の結果、6戦分12ヒートの有効ポイント制で競われるシリーズタイトルは、佐合が獲得することが決定。その佐合は、「今年も地元でタイトル獲得が決められて、とてもうれしく思っています。今日は森田選手のプッシュが激しくて、とくにヒート2はかなり疲れました。レース活動を支えてくれているみんなに感謝します」と、声援に応えた。また両ヒートで2位となった森田は、「今の実力をすべて出し切った結果です。どちらのヒートも、佐合選手が速いセクションを研究しながら、うまくペースを上げて走れましたが、逆転のチャンスはありませんでした。東北から九州まで来てくれたチームのみんなに優勝をプレゼントしたかったので、勝てなくて残念ですが、楽しめました」と笑顔だった。





レース終盤に集団から抜けだし
川上祥史が逃げ切った

地元で開催された全日本で
見事に勝利を収めた川上

20台が出走したタイムアタック予選をトップで通過したのは、第3戦以外は今季すべてのレースで勝利している金子和之(#47)。2番手には第4戦で2位に入った地元の川上祥史(#16)、3番手には東北からの遠征組となる千葉智(#2)が入った。7周の予選レースでは、2番グリッドの川上が出遅れ、トップの金子を千葉が猛追。しかしレース後半になると金子が引き離し、決勝のポールポジションを獲得した。2番手に千葉、3番手に川上が入り、決勝スタートのフロントローに。2列目には、4番手にランキング2番手に着けている中村竜規(#39)、5番手に地元の緒方大輔(#76)、6番手に大坪正之(#34)が並んだ。


決勝レースは13周の予定だったが、スタート直後から強めの雨が降りはじめ、4周目に赤旗中断。ウェットコンディションの中、フルターマックで16周のレースが仕切り直された。2度目のスタートでも好スタートを切ったのは金子。これに千葉、緒方、中村、川上、木下が続いて2周目に。その最終コーナーで中村が転倒し、大きく遅れてしまった。3周目、千葉が金子を抜いてトップに浮上。3番手には緒方、4番手には川上、5番手には木下、6番手には大坪が続いたが、この時点で緒方にはジャンプスタートによるピットスルーペナルティが提示されていた。レースが中盤に入ると、千葉を先頭に大坪までの5台が、僅差のトップ集団を形成。これからやや遅れていた6番手の木下も、レースが後半に入ったころに追いつき、トップ集団は6台になった。

レースが間もなく終盤を迎える11周目、川上が満を持して千葉をパス。すると翌周には、一気に後続を2秒ほど引き離した。2番手グループは千葉、金子、緒方、大坪、木下の順。木下は12周目にやや遅れたが、翌周には再び集団に追いついた。ラスト3周、川上はなおもハイペースで逃げ、3番手の金子は千葉を猛追。後続も僅差を保ち、レースは16周目のラストラップに入った。この段階で、川上の勝利はほぼ確実。金子は最後まで逆転を狙い続けた。しかし順位は変わらず、川上が勝利を収め、千葉が2位、金子が3位となった。緒方は4番手でゴールしたが、ペナルティを受けなかったことから失格。最終ラップの後半で逆転に成功した木下が4位、大坪が5位、森田健二(#24)が6位となった。


優勝した川上は、「みんなが速くて大変でした。高速コーナーでアドバンテージがあり、なんとか前に出てからは必至に逃げました」と笑顔。2位の千葉は、「今年は、自分に有利だと思っていたバックストレートがなくなってがっかり。それでも勝てると思っていましたが、やっぱり無理でした」と、こちらも笑顔をみせた。





序盤から後続を引き離して
独走優勝を決めた城取諒

今季2勝目を挙げて
チャンピオンに輝いた城取

出走台数は16台。タイムアタック予選でトップとなったのは、ランキングトップの城取諒(#7)。2番手より約1.5秒も速い、1分35秒819のベストラップタイムを記録した。7周で競われた予選レースでも、城取は好スタートから独走。決勝のポールポジションを獲得した。2番グリッドには森本圭(#17)、3番グリッドには納冨桂(#42)が入り、フロントローに並んだ。タイムアタック予選で2番手だった和田直人(#18)は、スタートで出遅れて決勝7番グリッドに。またタイムアタックでは3番手に入った菅野景介(#34)は、ウォームアップラップでマシントラブルが発生して、決勝最後尾スタートとなった。


ドライコンディションで行われた13周の決勝レースは、城取のホールショットでスタート。ダートに入ったところで、森本が納冨をパスして2番手に浮上した。その直後、納冨がダートで転倒。これに後続の笠大祐(#111)、松下大樹(#19)、千馬正嗣(#25)が絡み、マルチクラッシュとなった。さらに後続も、このクラッシュを避けてトップ2台から遅れた。1周目を終え、上位勢は城取、森本、予選はミスにより12番手に沈んだ松井康晃(#32)、吉村康司(#41)、和田直人(#18)の順。2周目、ダートで森本が後退し、松井が2番手に浮上した。この段階で、城取は早くも約7秒のリード。森本は3番手でレースに復帰し、4番手以下は和田を先頭に大集団となった。レース中盤、この中から抜けだしてきたのは和田。さらに5周目には、スタート直後の転倒から追い上げた笠が、和田から約6秒遅れの5番手に浮上した。

この5周目あたりから、2番手の松井に森本が接近。ふたりのバトルは数周にわたって継続された。レース後半、周回遅れに松井と森本が詰まる間に、やや距離があった和田も二人に接近。迎えたラスト4周の10周目、1コーナーで森本が松井をパスした。この際に接触があり、松井はやや失速。直後のダートで、これを和田がパスした。さらにその後、和田は森本を抜いて2番手に。4番手へと後退した松井には、笠が迫った。そしてラスト2周で、笠が松井を抜いて4番手にポジションを上げた。結局、城取は最初から最後まで、安定したハイペースで周回を続け、最後は余裕のトップチェッカー。今季2勝目を挙げた。2位に和田、3位に森本、4位に笠、5位に松井、6位に堀田大人(#11)が入賞している。


ランキング2番手だった中木亮輔選手(#1)が今大会を欠場し、ポイント差が42点に拡大したことから、城取のシリーズタイトル獲得が決定。その城取は、「決勝は後続がいきなり遅れ、ラッキーな面もありましたが、いいカタチで優勝できてうれしいです」と、笑顔をみせた。また、2位の和田は、「初の表彰台なので、とにかくうれしいです。予選はミスしてしまいましたが、決勝は淡々と走り切ることができました」と、大会を振り返った。





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