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 '14全日本スーパーモタード選手権 第5戦 
                    ↑'14スケジュール
    2014年8月24日(日) スポーツランドSUGO(宮城県)


今季は全8戦が設定されている全日本スーパーモタード選手権は、シーズン後半に突入。第5戦が、宮城県のスポーツランドSUGOを舞台に行われた。

国際格式のロードコースやモトクロスコースもある、複合モータースポーツ施設のSUGO。今大会は、レーシングカートの走行を前提とした、全長952mの西コースで行われた。コースは、ほぼ全域で幅が約9mと狭め。土手を大胆に使った第1ダートと、短いフープスと90度ターンで構成された第2ダートが特設された。

大会は日曜日のみの1DAY開催で、午前中の天候は晴れ。気温は30度まで上昇した。ところが午後は一転して、一時的に激しい雨に。S2クラスの決勝はドライだったが、S1オープン決勝はウェット、S1プロのヒート2はやや乾いたウェットになった。






決勝ヒート1では最初から最後まで
野左根航汰と佐合潔が首位争い

決勝ヒート1で全日本最高峰の
初勝利を手にした野左根

ヒート2では地元の森田一輝が
追撃する三苫進を振り切った

前大会ヒート2に続いて
今季2勝目を挙げた森田

前大会をケガで欠場した増田智義(#2)は、この大会から復帰。エントリー台数は13台と、前戦よりも微増となった。

タイム差がつきづらくパッシングポイントも少ないため、決勝で好成績を残すためには予選結果とスタートダッシュがカギとなるこのコース。タイムアタック方式の予選をトップでクリアしたのは、これが地元大会となる森田一輝(#6)。2番グリッドにはロードレースの全日本最高峰クラスで活躍する野左根航汰(#31)、3番グリッドにディフェンディングチャンピオンの佐合潔(#1)が並んだ。さらにセカンドローには、4番グリッドに三苫進(#4)、5番グリッドに濱原颯道(#20)、6番グリッドに新井誠(#17)が着いた。


決勝の周回数は15周。1周が約50秒と短いため、13分ほどのレース時間設定となった。午前中に行われたことからドライコンディションとなった決勝ヒート1で、好スタートを決めたのは、ポールポジションの森田。これに野左根と佐合が順当なスタートで続くと、スタート直後から激しいポジション争い。しかし順位は変わらず、1周目を森田、野左根、佐合、三苫、9番グリッドからジャンプアップした坂牧隆夫(#8)、増田、予選7番手の金児伸二(#9)、濱原、新井のトップ9でクリアした。ところが2周目に入ってすぐのダートで、モトクロス出身の森田がまさかの転倒。森田は時間をかけて再スタートしたが、軽い脳震盪でリタイアとなった。さらに、坂牧も次のダートで転倒して大きく後退。野左根がトップに立ち、これを佐合と三苫が追う展開となった。

レース序盤、ドッグファイトを続ける野左根と佐合から、三苫は徐々に遅れ、4番手の増田も前後の間隔をやや大きめに保った単独走行。その後方では金児、濱原、新井が僅差の5番手争いを繰り広げた。レースが中盤に入っても、野左根と佐合の接近戦は続き、三苫は単独走行で3番手をキープ。5番手争いでは、7周目に金児が濱原と新井に抜かれて順位を下げると、レース後半になって4番手増田と5番手濱原の差が詰まり、これに金児の追撃を振り切った新井も迫った。レース終盤、モトクロス出身の佐合は、ダートセクションを中心に野左根攻略を試みたが、野左根もしっかりラインを抑えてトップを死守。このままの順位でチェッカーとなり、野左根がスーパーモタードの全日本最高峰で初優勝した。2位は佐合、3位は三苫。最終ラップに増田がダートセクションで転倒したことから、濱原が4位、新井が5位、金児が6位に入賞し、増田は吉田に次ぐ8位に終わった。


決勝ヒート2は、S1オープンクラスの決勝スタート前に激しい雨が降ったことからウェット路面となり、ダートセクションはキャンセルされた。スターティンググリッドは、ヒート1と同じ。フロントロー3番手の野左根がクラッチミートでやや遅れ、森田、佐合、野左根の順で1コーナーを立ち上がると、その後に三苫が野左根を抜き、森田、佐合、三苫、野佐根、増田、濱原、新井の順で1周目をクリアした。レース序盤、増田はややペースが上がらず、森田から野左根までの4台が、後続を引き離して接戦のトップグループを形成。増田には濱原が迫ったが、濱原は3周目に転倒して12番手まで後退。レースが中盤に入るころには、増田と前4台の間隔は完全に開き、数秒後ろには吉田、新井、河野崇史(#10)が集団で迫った。

レース中盤、森田は後続との間隔を少しだけ広げ、7周目にはペースの上がらない佐合を三苫がパスして2番手に浮上。さらに佐合には野左根が猛アタックを続け、10周目にパッシングした。増田は、後続を抑えて5番手をキープしていたが、その後方には新井と吉田、さらに転倒から追い上げてきた濱原が迫った。レース終盤、三苫がさらに追い上げて、森田との差を一時は0.7秒ほどに。野左根は3番手を守り、佐合も遅れることなく野左根をマークした。5番手集団では、周回ごとに順位を上げた濱原が12周目に先頭へ。その後は、ほんの少しアドバンテージを得た。ラスト2周、森田はベストラップを更新して逃げ切り態勢。三苫も最終ラップにファステストラップタイムで応戦したが、逆転には至らず。レースは15周でチェッカーとなり、森田が優勝、三苫が2位、野左根が3位、佐合が4位、濱原が5位、新井が6位、増田が7位となった。


ヒート1で勝利した野左根は、「森田選手の転倒をギリギリで避けられ、運も味方してくれました。佐合選手のエンジン音が、ずっと背後で聞こえていてプレッシャーがすごくて、レース時間がとても長く感じられました。正直なところ、ロードレースで勝つよりもうれしいくらいです!」と笑顔でコメント。またヒート2で勝利した森田は、「フルターマックになって、野左根選手が有利だと予想していました。三苫選手に追われて苦しい展開でしたが、とにかく自分のペースを守りました」と、地元での勝利にこちらも笑顔いっぱいだった。





金子和之が中村竜規を抑え
今季4勝目をマークした

トップ2台には離されたが
順位を守って3位となった千葉智

17台が出走したタイムアタック予選をトップで通過したのは、前戦を含めて今季これまで3勝を挙げている金子和之(#47)。2番手には、これまで何度も金子とトップ争いを演じてきた中村竜規(#39)、3番手には地元の千葉智(#2)が入った。7周で行われた予選レースでは、金子と中村が順当に飛び出すと、後続を引き離しながらトップ争いを展開。3番手争いは谷中一夫(#15)、千葉、川留健一(#12)、古川和由(#33)の4台による混戦となった。そして金子がポールポジション、中村が2番グリッド、中盤に順位を上げた古川が3番グリッドへ。セカンドローには、4番手に千葉、5番手に谷中、6番手に川留が並んだ。


決勝の周回数は15周。直前に豪雨となり、スタートがディレイされ、コースはフルターマックとなった。ホールショットを奪ったのは金子。これに中村、千葉、川留が続き、ウェット路面でも上位勢は順当なスタート。ただしその後ろには、予選10番手だった福沢武(#6)、同8番手の豊田肇(#4)が上がってきた。レース序盤から、金子と中村は今季の開幕戦と第2戦でも演じたような僅差のトップ争いを展開。ウェット路面になったことでラップタイム差にバラつきがでて、千葉は序盤で早くも単独走行の3番手となり、4番手争いは川留、豊田、福沢が繰り広げた。しかし、4周目に豊田が川留をパスすると、その後は集団から抜け出し、こちらも単独走行へ。川留と福沢の接近戦は継続された。

レースが中盤になっても、金子と中村のドッグファイトは続いたが、お互いに明確なチャンスを得られず膠着状態。レースが終盤に入ると、バックマーカーの大量発生で一時的に金子がリードをわずかに広げたが、すぐにテール・トゥ・ノーズに戻った。一方、序盤から単独走行を続けていた千葉の背後には、じわじわと豊田が迫った。しかし結局、金子と中村のトップ争いに変動はなく、豊田は千葉との差を詰めきれず、川留と福沢の5番手争いも逆転はなし。金子が今季4勝目を挙げ、中村が2位、千葉が3位、豊田が4位、川留が5位、福沢が6位となった。


優勝した金子は、「ダートがキャンセルされて、自分にとってのアドバンテージがなくなり、中村選手を抑えるのは大変でした」とやや苦笑い。一方で2位の中村は、「今回こそ抜けると思いましたが、金子選手はプレッシャーにもまるで動じず、心臓に毛が生えていました」と、相手の強さを称えていた。





序盤に城取諒を抜いて
勝利を収めた土井原弘樹

昨年に続いてこのコースを制し
笑顔をみせた土井原

ポイントランキング2番手で今大会を迎えるはずだった2連勝中の中木亮輔(#1)が、前日の練習走行で大クラッシュ。負傷により今大会を欠場し、出走台数は10台となった。そのタイムアタック予選で、トップとなったのは土井原弘樹(#9)。2番手にランキングトップの城取諒(#7)が続いた。7周で競われた予選レースでは、土井原が好スタートを決めると、後続を引き離してトップチェッカー。5番手までがタイムアタックと同じ順位となり、城取が2番グリッド、大場和樹(#13)が3番グリッド、佐々木啓之(#23)が4番グリッド、堀田大人(#11)が5番グリッド、三井正勝(#10)が6番グリッドから、決勝に臨んだ。


15周の決勝レースは、ドライコンディションが保たれた状態で行われた。ホールショットを奪ったのは、ポールポジションスタートの土井原。しかしダートでややミスをして、この間に城取が前に出て1周目をクリアした。土井原は、すぐに順位を回復すべく、ホームストレートでは毎回のように城取に並ぶ猛攻。それでも城取は粘っていたが、5周目の1コーナーでついにトップの座を明け渡した。この段階で3番手は数秒の間を開けて大場。4番手以下は大きく遅れ、三井、堀田、佐々木が接近戦を演じた。

レースが中盤になると、土井原はリードを拡大して、城取と大場はそれぞれ単独走行に。一方で3台による4番手争いは、なおも継続された。ところが11周目、堀田が転倒してこの集団から脱落。4番手争いは三井と佐々木に絞られた。結局、トップに返り咲いてからの土井原は、まるで危なげなく周回を重ね、そのまま優勝。2位に城取、3位に大場が入り、表彰台に登壇した。また4位には三井、5位には佐々木、6位には堀田が入賞した。


「昨年に続いてSUGOで優勝できてうれしいですが、ここ2戦で圧倒的な速さを見せている中木選手にリベンジできなかったのが残念」と、勝利した土井原。また、2位の城取は、「いい感じではあるのですが、今日は土井原選手が速すぎてついていけませんでした」と、レースを振り返った。





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