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 '14全日本スーパーモタード選手権 第4戦 
                    ↑'14スケジュール
    2014年7月13日(日) TSタカタサーキット(広島県)


スーパーモタードレースの日本最高峰シリーズとなる全日本スーパーモタード選手権の今季第4戦は、広島県のTSタカタサーキットを舞台に行われた。

全長約1.5kmのロードコースは、最長で約250mのストレートや、バラエティ豊かな高速コーナーを備える。今大会では、途中にごく短いターマック区間を挟んだ長めのダートセクションが配されるなどした、特設レイアウトが採用された。

レース日は朝から非常に激しい雨が降り、2戦連続でウェットコンディションとなった。とくにダートセクションは、ほぼ全域で深い水たまりができ、小川のような状態。それでも、お昼ごろに雨が止んだことから、26度という最高気温も手伝って、午後のターマックセクションは徐々にドライへ近づいていった。





決勝ヒート1のラスト2周で
森田一輝がトップの佐合潔をパス

決勝ヒート2では最後まで
佐合潔が首位の座を守った

両ヒートで3位入賞を果たし
総合でも3位となった三苫進

ケガからの復帰2大会目にして
今季初優勝を挙げた森田一輝

長年にわたりこのクラスで活躍し、今季は2勝をマークしている金児隆太(#3)が、10月から競艇選手の養成学校に入学することが決まったため、前大会を最後に二輪レース活動を休止することになった。金児は、新たな世界でのチャンピオンをめざす。また、前大会ヒート2で転倒して肩を負傷した増田智義(#2)などが、この大会を欠場。出走台数は10台と、少数精鋭でのレースとなった。

タイムアタック方式の予選をトップでクリアしたのは、前大会でケガから復帰した森田一輝(#6)。2番グリッドにはロードレースの全日本最高峰クラスで活躍する野左根航汰(#31)、3番グリッドに昨年度王者の佐合潔(#1)が並んだ。


降雨の影響により、決勝の周回数は3周減算の12周となった。決勝ヒート1でホールショットを奪ったのは、ポールポジションスタートの森田。これに野左根と佐合が順当に続いたが、野左根はダートセクションに入ったところで転倒して大きく後退。佐合は森田をパスし、1周目を佐合、森田、三苫進(#4)、高山直人(#300)、金児伸二(#9)、新井誠(#17)の順でクリアした。レース序盤、佐合と森田は接近戦を展開。徐々に後続を引き離し、4周目の段階ではこのふたりから5秒ほど遅れて三苫、高山、金児(伸)が僅差の3番手争いを繰り広げていた。

ところが6周目、第2グループの先頭を走っていた三苫がダートセクションで転倒し、集団から遅れた5番手に後退。さらに翌周、2コーナーで金児(伸)がハイサイドにより転倒し、大きく順位を落とした。しかも続く8周目には、単独3番手となった高山もダートでミスを喫し、エンジン再スタートに時間を要して脱落。ライバルたちの相次ぐ後退により、三苫は労せずして3番手に順位を回復した。一方、佐合と森田のトップ争いは、レース後半になっても継続され、森田が佐合を猛プッシュ。パッシングのチャンスをうかがった。そして迎えた11周目、左高速の1コーナーから切り返す右ヘアピンの2コーナーで、森田が佐合のインを突いてトップを奪取。森田は、勢いを保って佐合を突き放すことに成功し、トップチェッカーを受けて今季初優勝を挙げた。2位に佐合、3位に三苫が入賞。終盤に三苫へと迫った新井誠(#17)が4位、地元の池田孝宏(#14)が5位、金児敏之(#24)が6位となった。


決勝ヒート2は、お昼ごろに雨が止んだことから、ターマックが部分的にウェットでダート区間がマディという、難しいコンディションでスタートした。スタート直後の混戦から、うまく抜け出したのは3番グリッドスタートの佐合。2コーナーでは、あわやトップに躍り出るかという鋭い突っ込みを披露した野左根は、ダートセクションでミスして後退。1周目を佐合、森田、三苫、高山、野左根、池田、新井の順でクリアした。このオープニングラップで、佐合は約2秒のリードを奪っていたが、その後は森田が逃げ切りを阻止して追走。結果的に、佐合と森田が後続を引き離していくことになった。3番手争いは三苫、高山、野左根の3台によって繰り広げられたが、野左根は3周目に転倒して8番手まで後退。これにより高山と三苫の一騎打ちとなった。

レース中盤、森田が佐合との差を詰め、トップ争いが接近戦に。この2台から大きく遅れ、三苫と高山も僅差のバトルを展開した。しかし森田と高山は逆転のチャンスを得られないまま、レースは後半を迎えた。7周目、新井の攻略に成功した野左根が6番手に順位を上げ、さらに前を走る池田に接近。これによりレースが終盤に入った9周目には、佐合と森田、三苫と高山、池田と野左根が、それぞれドッグファイトを演じることになった。そして10周目、野左根が池田の攻略に成功。この勢いを保ったまま、3番手争いの2台に迫っていった。一方、佐合と三苫はそれぞれのポジションをしっかりキープして周回した。そしてレースは12周でチェッカー。佐合が優勝、森田が2位、三苫が3位、高山が4位、野左根が5位、池田が6位となった。


ヒート1で勝利した森田は、「昨年ケガして、ずっとバイクに乗れずにいましたが、自分が走ることで盛り上がるならという想いもあって、今年もレースをしています。ヒート1は、狙いどおりに終盤で佐合選手をパスできました。ヒート2も佐合選手に勝ってピンピンといきたかったのですが、ちょっと届きませんでした。悔しい気持ちもありますが、満足しています」と今大会を振り返った。またヒート2の勝利で総合優勝を決めた佐合は、「ケガから復帰して間もないレースで、あれだけの速さをみせて優勝した森田選手を尊敬します。雨にもかかわらずダートセクションをキャンセルせずにレースを進行してくれたおかげで、スリルのあるレースをお見せできたと思うし、自分も楽しめました」と笑顔で声援に応えた。





金子和之が川上よしふみを抑え
今季3勝目をマークした

トップ2台に離されてしまい
単独走行の3位となった中村竜規

19台が出走したタイムアタック予選をトップで通過したのは、今回が今季初の全日本参戦となる川上よしふみ(#16)。2番手には開幕戦と第2戦で勝利している金子和之(#47)、3番手にはその序盤2戦でいずれも2位となった中村竜規(#39)が入った。2周減算されて5周設定となった予選レースでは、この3名がトップ争いを演じたが、終盤に中村がミスして後退。決勝レースのポールポジションは金子が獲得し、2番グリッドに川上、3番グリッドには全日本やタイのレースに参戦する現役モトクロスライダーの北居良樹(#18)、2列目4番グリッドに緒方大輔(#76)、5番グリッドに中村、6番グリッドに吾妻裕人(#37)が並んだ。


決勝の周回数も減算され、10周の設定。ターマック部分の路面は、ハーフウェットに近い状態だった。ホールショットを奪ったのは、ポールスタートの金子。これに川上、緒方、北居、吾妻、中村が続くと、北居が混戦の中で巧みにライバルをさばき、一気に2番手へと浮上。オープニングラップを金子、北居、川上、緒方、中村、木下裕規(#1)、吾妻の順でクリアした。2周目、トップの金子は早くも逃げ切り態勢。北居は川上と緒方を引き連れながらこれを追ったが、3周目にターマックで転倒して8番手までポジションダウン。この段階で、金子は2番手の川上から約4秒のアドバンテージを得た。しかし翌周、川上がやや追い上げ、これで金子、川上、緒方の差はそれぞれ3秒ほどになった。

4番手以降はトップ3から大きく遅れ、この集団では中村が先頭をキープ。木下がこれを追ったが、5周目にミスして8番手まで順位を下げた。また同じ周、3番手だった緒方もミスにより大きく後退。これで、トップの金子を約3秒差で川上が追い、ここから大きく遅れて中村が3番手、追い上げてきた北居が4番手、予選12番手から浮上してきた近藤一磨(#44)が5番手、吾妻が6番手となった。レース後半、川上が追い上げをみせ、トップ争いは接近戦に。北居は近藤を振り切って単独4番手となり、8周目には吾妻がダートで転倒して木下が6番手に浮上した。終盤、川上は猛プッシュを続けてトップ浮上のチャンスをうかがったが、金子もプレッシャーに負けず走行。結局、最後まで順位は変わらず、金子が今季3勝目を挙げ、川上が2位となった。3位には中村、4位には北居、5位には近藤、6位には木下が入賞した。


「前戦は、ポールポジションだったのにサイティングラップで転倒。ひどいレースをしてしまった悔しさから、本来は出場予定がなかったこのレースにエントリーしました。独りでも遠征するつもりでしたが、仲間が一緒にきてくれることになり、絶対に負けられない状況になっていたので、勝てて本当によかったです」と金子。また2位の川上は、「今年は、昨年のS2クラスから上がってきたライダーたちが速いとウワサだったので、心してかかりましたが、実際に金子選手が速くて勝てませんでした。でもまあ、楽しかったです」と語っていた。





今回もまた決勝で調子を上げ
前戦に続いて勝利した中木亮輔

タイムアタックをトップ通過するも
決勝では2位だった城取諒

18台が出場したタイムアタック予選をトップで通過したのは、今大会をランキングトップで迎えた城取諒(#7)。約0.4秒差で松井康晃(#32)、この松井と約0.2秒差で管野景介(#34)が続いた。路面状況が悪いことから2周減算の5周で競われた予選レースでは、トップだった城取が2周目にミスして後退。松井がポールポジション、千場正嗣(#25)が2番グリッド、管野が3番グリッドでフロントロー。前戦勝者の中木亮輔(#1)が4番手、城取は5番手からのスタートとなった。


10周で競われた決勝で、ホールショットを奪ったのは松井。これに、2列目から好ダッシュを決めた中木と城取、千場、予選7番手の納冨桂(#42)が続いた。レース序盤、松井、中木、城取はそれぞれ2秒ほど間隔を開けながら、4番手以下との差を少しずつ拡大して縦に長いトップグループを形成。千場が2周目にミスして大きく順位を下げたことから、4番手には納冨が浮上した。4周目、なおも2秒ほどのリードを保っていたトップの松井が転倒して、3番手に後退。これにより中木がトップに立ち、約4秒差で城取がこれを追うことになった。

レース中盤、中木は堅実な走りを続けながら、後続との差をしっかりキープ。一方で城取は、逆転を狙う松井を抑えて2番手の座を守った。2番手争いの後方では、やや単独となりながら納冨が4番手、管野が5番手、松下大樹(#19)が6番手を走行した。レース終盤、松井はなおも城取の背後に着け、パッシングのチャンスをうかがうと、最終ラップのコース後半で勝負を挑んだ。しかしここで転倒。9位に終わった。そしてレースは、最後まで確実な走りを心がけた中木が勝利。2位に城取、3位に納冨、4位に管野、5位に松下、6位に予選16番手からジャンプアップした和田直人(#18)が入賞した。


「松井選手はダートがうまかったです。路面状況が悪かったので、とにかく転倒しないよう、最短距離を走るようにと、確実に走り切る作戦でした。この大会は欠場する予定でしたが、いつも西日本では負けてばかりだったので、チームに無理を言って参戦させてもらいました。勝てたのでほっとしています」と中木。一方で2位の城取は、「タイムアタックでトップになれたのに、予選レースでミスして決勝のスタート位置が悪く、これが最後まで響いてしまいました」と、悔しそうに振り返った。





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