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 '14全日本スーパーモタード選手権 第3戦 
                    ↑'14スケジュール
    2014年6月22日(日) エビスサーキット(福島県)


スーパーモタードレースの日本最高峰シリーズとなる全日本スーパーモタード選手権の今季第3戦は、福島県にあるエビスサーキットで開催された。

今大会は、エビスサーキットの敷地内に複数あるロードコースのうち、西コースが舞台。ビッグテーブルトップなどのダートセクションを特設する一方で、複数のストレート区間を残した、迫力のあるハイスピード設定とされた。

日曜日のみの1DAY開催となるこのシリーズ。今大会は、朝から小雨が降り続き、今季初のウェットコンディションで、午前中の練習走行と予選を迎えた。しかしお昼前から雨は小康状態となり、ターマック部分の路面は徐々にドライへと変化。ところがS1オープンの決勝途中から、再び豪雨となった。






今季初のウェットレースでも
強さを発揮した王者・佐合潔

ケガからの復帰レースとなった
森田一輝が両ヒート2位に

レインタイヤの特性を熟知した
野左根航汰が連続3位

モタードの全日本最高峰で
初表彰台登壇を果たした野左根

タイムアタック方式の予選に出走したのは13台。これをトップでクリアしたのは三苫進(#4)。2番グリッドにケガから復帰して今季初の全日本参戦を果たした森田一輝(#6)、3番グリッドに今季2勝を挙げている金児隆太(#3)が入って、フロントローを獲得。王者の佐合潔(#1)は4番手で、5番グリッドに五十住洋佑(#7)、2列目最後の枠となる6番グリッドにはロードレースの全日本最高峰クラスで活躍する野左根航汰(#31)が並んだ。


決勝の周回数は10周。路面がやや乾きつつある中でスタートしたヒート1で、ホールショットを奪ったのは2番グリッドの森田。これに三苫、金児、五十住、佐合、野左根が続いて、1周目をクリアした。レース序盤、トップの森田から6番手の野左根は縦に長いトップグループを形成しながら、後続を引き離していった。この中で森田と三苫は、僅差のトップ争いを展開。3周目には、佐合が五十洋を抜いて4番手にポジションを上げた。5周目、森田をパッシングするチャンスをうかがっていた三苫が、ビッグテーブルトップで転倒して後退。佐合と野左根が順位を上げ、上位勢は森田、佐合、金児、野左根、五十洋の順となった。

すると佐合は、翌周から森田をぴたりとマーク。野左根は粘る五十洋を振り切り、トップの2台とは少し離れた金児に迫った。そして8周目のバックストレートエンドで、佐合が森田を抜いてトップに浮上。佐合はそのまま、森田との差を拡大していった。レース終盤、金児が再びペースを上げて森田に接近。金児を僅差で追っていた野左根もこれに続き、ラスト1周で3台による接近戦の2番手争いが繰り広げられた。ここで森田は意地をみせ、ベストラップを更新する激走。一方で野左根は、バックストレートエンドのブレーキングで金児を抜いて3番手に浮上した。そしてレースは、佐合が余裕のトップチェッカー。2位に森田、3位には森田とわずか約0.15秒差で野左根が入った。これにより野左根は、全日本スーパーモタードの最高峰クラスで初めて表彰台に登壇。4位には金児、5位には五十洋、6位には三苫が入賞した。


また決勝ヒート2は、30分ほど前から降りだした豪雨により、路面がヘビーウェットの状況でスタート。この中、ポールポジションの三苫が好スタート。これに森田、金児、佐合が続くと、オープニングラップから激しいトップ争いを演じた。その後方は、野佐根、五十住、増田智義(#2)のオーダー。2周目、森田が三苫を抜いてトップに浮上。増田は五十住を抜いた。3周目、トップ集団では佐合が金児をパス。これで上位勢は、森田、三苫、佐合、金児、野左根までがやや縦に長い集団となった。しかし4周目、三苫がヒート1に続いてビッグテーブルトップで転倒して、増田に次ぐ6番手に後退。森田と佐合が、少し後続を引き離しだし、第二グループでは金児をパスした野左根を先頭に三苫まで4台が混戦となった。

レースが後半に入ると、ヒート1の再現とばかりに佐合が森田を攻めたて、迎えた7周目にはヒート1と同じバックストレートエンドのブレーキングでパッシングに成功。粘る森田から、コンマ数秒ずつアドバンテージを得た。レース終盤、佐合はトップをキープ。2番手の森田には、9周目にベストラップを更新した野左根が迫り、そこからほんの少し離れて金児、増田、三苫が4番手争いを繰り広げた。そして最終ラップ、金児と増田が接触して両者転倒。再スタートに時間を要し、この間に三苫以下が順位を上げた。レースは、佐合が再びトップでチェッカー。2位に森田、3位に野左根と、表彰台はヒート1と同じ顔触れとなった。なお4位には三苫、5位には坂牧隆夫(#8)、6位にはこのクラスでのベストリザルトを更新して吉田雄一(#16)が入賞した。


「ヒート2のウォームアップラップでは、あまりに水たまりが深くてさすがにビビりましたが、周回を重ねていくうちに水が少し減ったので、あとはモトクロスの要領で走りました」と、両ヒート制覇の佐合。また両ヒート2位の森田は、「勝てませんでしたが、復帰レースでこの結果は、自分の中では120点です」と笑顔。両ヒート3位の野左根は、「ヒート2の状況は、ロードレースならたぶんスタートディレイ。恐怖心もありましたが、うまく走れてよかったです」とレースを振り返った。





3台による僅差の優勝争いに
会場からは大歓声が起きた

前後レインタイヤのチョイスで
今季初優勝を得た木下裕規

19台がエントリーしたこのクラスのタイムアタック予選をトップで通過したのは、開幕から2戦連続2位の中村竜規(#39)。2連勝中の金子和之(#47)を、約1.1秒も引き離した。しかし6周の予選レースでは、ホールショットを奪った金子が最後まで中村を抑え、金子がポールポジションを獲得した。2番グリッドに中村、3番グリッドに渋井健(#17)が入ってフロントロー。2列目には、4番グリッドに古川和由(#33)、5番グリッドに川留健一(#12)、6番グリッドに千葉智(#2)が並んだ。


決勝の周回数は10周。路面はほぼドライという状況でのスタートとなった。そのサイティングラップで、予選トップの金子がまさかの転倒。この影響で金子は、ピットスタートとなった。ホールショットを奪ったのは中村。しかし中村はミスを喫して後退し、1周目をトップでクリアしたのは吉川。以下に渋井、千葉、木下裕規(#1)、川留と続き、中村は14番手、金子は17番手からの追い上げレースとなった。2周目、川留が木下を抜き、吉川と渋井、千葉と川留がそれぞれ接近戦を展開。3周目には、ふたつのバトルの間は4秒ほどに開いた。そしてここで、それまで小康状態だった雨が、突如として強くなりだした。

すると4周目、トップの吉川と2番手の渋井が、同じコーナーで相次いで転倒。これにより千葉がトップ、川留が2番手、木下が3番手となると、さらに雨が強くなる中、3台は超接近戦となった。その後方は、薄井保彦(#46)を先頭に10台のマシンが大混戦状態。7周目に薄井が6番手に後退すると、これで4番手に浮上した福沢武(#6)を中村が猛追した。レースが残り2周となった9周目、なおも豪雨が続く状況下で、前後レインタイヤを履いていた木下が2台をパスしてトップに浮上。そのままややリードを広げた。2番手争いでは、フロントのみレインタイヤの千葉と前後カットスリックの川留がドッグファイト。ラストラップで、川留が前にでた。そしてレースは、木下が今季初勝利。2位に川留、3位に千葉が入った。福沢が4位に入賞し、中村が9周目にミスで後退したことなどから、吾妻裕人(#37)が5位、豊田肇(#4)が6位となった。


「まさか、いきなりこんなに雨が降るとは……。レインタイヤだったので、ありがとうって感じですね」と、レース後の木下。また2位の川留と3位の千葉は、「勝てなかったけど、バトルを楽しめました」と、表彰台の上で終始笑顔だった。





練習走行から徐々に調子を上げ
決勝で勝利した中木亮輔

序盤から逃げ切りを図る作戦を
見事に成功させた中木

12台が出場したタイムアタックを、トップで通過したのは土井原弘樹(#9)。これに1秒弱の差で第2戦勝者の城取諒(#7)、さらに約0.2秒差で同2位の中木亮輔(#1)が続いた。予選レースは、スタート直前にエンジンストールしたマシンがあったことから進行がやり直しとなり、1周減算の5周で競われた。そして、ホールショットを奪った中木が予選トップ、土井原が2番手、城取が3番手で決勝に臨んだ。


10周で競われた決勝は、コースの一部がハーフウェットという状況でスタート。予選レースに続いて中木がホールショットを奪うと、いきなり猛プッシュで後続を引き離していった。2番手には城取、3番手には大場和樹(#13)、4番手には富田真司(#35)、5番手には三井正勝(#10)、6番手に佐々木啓之(#23)という1周目のオーダー。予選2番手の土井原はスタートで大きく失敗して、9番手からの追い上げを強いられた。2周目、トップの中木は早くも5秒近いアドバンテージを確保。城取と大場は2番手争いを演じ、そこから少し遅れて富田、三井、佐々木が縦に長い4番手グループを形成した。

レースが中盤に入ると、中木は完全に独走し、城取も大場を振り切って2番手のポジションを確保。3番手以下は、大場を先頭に接近戦となった。この集団から、レース終盤になって佐々木がやや遅れると、追い上げてきた土井原が接近。9周目に、大場と富田を僅差で追って3番手の座を狙っていた三井が、フロントタイヤのパンクにより大きく順位を下げた。そしてレースは、レース中盤までに奪った大量リードを守った中木が、余裕のトップチェッカー。2位に城取、3位には富田を約1秒差で抑えた大場が入って、表彰台に登壇した。4位に富田、5位に土井原の猛攻に耐えた佐々木、6位に土井原が入賞している。


優勝した中木は、「ターマック部分はほぼドライでしたが、レインタイヤをチョイスしました。ロードレースのほうで以前、ドライ路面をレインタイヤで走るテストをしたことがあり、SUGOとか鈴鹿でも3秒落ちとかだったので。でも、途中でタイヤがタレるのは避けられないので、序盤に逃げようと思っていました。作戦勝ちですね」と、レースを振り返っていた。





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