当初の予定より2周減算し16周で争われたST600クラス。ホールショットを奪ったのはセカンドグリッドからスタートした中冨伸一。以下、チャランポン・ポラマイ、渡辺一馬、大崎誠之、稲垣誠、井筒仁康、岩崎哲朗、亀谷長純と続いていく。その直後の3コーナー立ち上がりで岩崎が転倒。早くも戦列を離れる結果となってしまう。レースをリードしていきたい中冨だったが、3コーナーでチャランポンにかわされると、ペースが上がらず順位を下げていってしまう。
オープニングラップはチャランポンが制し、井筒、渡辺、大崎、稲垣、亀谷、中冨、小山と続いていく。トップを走るチャランポンは、2番手以降を引き離し、そのまま独走態勢に入るかと思われた。しかし、井筒がペースを上げ、チャランポンの背後に迫っていく。ポールポジションからスタートした渡辺もついていきたいところだったが逆にペースが上がらずポジションを落としていく。渡辺をかわして3番手に上がったのは大崎だった。大崎は、この時点でのファステストラップをマークしトップグループに加わるかと思われたが、チャランポンと井筒がペースアップしレースを引っ張っていく。
その後、レースも折り返しを過ぎた9周目にトップを争う2台がバックマーカーに引っかかり、そのすきに大崎が追い付き三つ巴のバトルになっていく。ずっと背後で様子をうかがっていた井筒は、11周目の5コーナーでチャランポンをかわしてトップに浮上。レースをリードしていくが、13周目の90度コーナーでオーバーラン。すぐにコースに戻るが、このアクシデントでチャランポンが難なくトップに立つと、大崎との一騎打ちとなる。大崎は、背後で勝負ポイントを探すが仕掛けることができない。チャランポンがトップの座を守りきりチェッカーを受け、2年連続で開幕戦を制した。大崎が2位となり、3位には、最後尾グリッドから驚異的な追い上げを見せた横江竜司が入った。以下、稲垣、井筒、亀谷、渡辺、中冨、伊藤勇樹、中津原尚宏というトップ10となった。 |