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 '13全日本モトクロス選手権 第4戦SUGO大会 
                   ↑'13スケジュール



全日本モトクロス選手権の今季第4戦は、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。今季最終戦の舞台でもあるSUGOインターナショナルモトクロスコースは、アップダウンのある丘陵地にレイアウトされている。斜度約30度で全長約70mの大坂、ダイナミックな中高速コーナーが連続するヨーロピアンセクション、非常に長いリズムセクションのルンバルンバなどが配され、ベストラインがライダーによってわかれるコーナーが多くあるなど、観客にとっては見ごたえのあるコースだ。

決勝が行われた日曜日の天気は、基本的に晴れで時々曇り。しばらく雨が降っていなかったことなどから、予選が行われた土曜日は土が乾いてホコリが多く舞う状態。しかし決勝が開催された日曜日は、深夜の入念な散水作業によって、午前中はほとんどホコリが立たない状態に整備された。なお今大会には、2日間で3,600名のモトクロスファンが来場した。






転倒による後退をばん回して
約2年ぶりに勝利した小島庸平

ヤマハのホームコースで
前戦に続く2勝目を挙げた平田優

決勝ヒート1で好スタートを決めたのは小方誠(#6)。しかし小方はふたつめのコーナーで転倒を喫してほぼ最後尾となり、オープニングラップのコントロールラインを熱田孝高(#5)、小島庸平(#44)、成田亮(#1)、池谷優太(#793)、平田優(#3)、深谷広一(#8)、新井宏彰(#331)の順で通過した。2周目に入ってすぐのコーナーで、小島が転倒して9番手まで後退。さらに左ヘアピンでは池谷が転倒して大きく順位を落とした。これにより上位勢は、熱田、成田、平田、深谷、新井、三原拓也(#822)のオーダー。3周目、熱田、成田、平田の3名が僅差のトップ争いを展開すると、4周目に入ってすぐとなるふたつのコーナーで三つ巴のバトルが繰り広げられ、これを制した成田がトップ、熱田が2番手、平田が3番手となった。

その後方では、深谷に再び追い上げてきた小島と新井が迫り、こちらも接近戦に。5周目には小島、6周目には新井が深谷を抜いて順位を上げると、ここから小島はトップ集団へと接近していった。レース中盤、成田、熱田、平田、小島の4名が縦に長いトップグループとなると、ここからさらに小島が順位を回復し、9周目には3番手、11周目には2番手にポジションアップ。さらに、前を走る成田へと迫った。そして13周目、ついに成田の攻略に成功。レース終盤はそのまま逃げ切りを図り、小島は2011年第6戦ヒート2以来となる約2年ぶりの勝利を挙げた。2位には成田、3位には熱田が入って、表彰台に登壇。4位には平田、5位には新井、6位には1周目10番手から着実な追い上げをみせた北居良樹(#11)が入賞した。

決勝ヒート2は平田が好スタートを決め、オープニングラップを平田、新井、成田、小島、池谷、ヒート1は追い上げ中のレース中盤に三原と接触転倒して9位に終わった小方が続く展開。ヒート1で3位となった熱田は、1コーナーで転倒して最後尾付近からのレースとなった。2周目、平田が約2秒のリードを築き、2番手以下は成田を先頭とした4台の集団に。平田は3周目と4周目にもリードを拡大し、この4周目にはペースが上がらない成田を抜いて小島が2番手集団の先頭に立った。さらに3番手成田の後方には、新井、小方、田中教世(#13)、三原が迫り、接近戦を展開した。

小島が2番手に浮上した4周目の段階で、トップ平田と2番手小島との差は約6秒。しかしその後も平田が小島のペースを上回り、レースが後半に入った9周目エンドには、その差は10秒を超えた。また3番手争いでは、7周目になって成田が大きくラップタイムを落とし、まず小方が3番手にポジションアップ。さらに8周目には田中、9周目には三原がこの成田を抜きポジションをアップした。レース終盤、平田はなおも10秒以上のリードを守って周回。小島の後方では小方がさらなる上位進出を試みてアタックを続けたが、小島と4秒弱という差はほとんど詰まらなかった。そしてレースは17周で終了。前大会で全日本最高峰クラスでの初優勝を決めた平田が、この大会でも勝利を収めた。2位には小島、3位には小方が入って、表彰台に登壇。新井は4位、三原は田中を11周目に抜いて5位、田中が6位に入賞した。なお、1周目16番手から追い上げた熱田は7位、成田は8位でのフィニッシュとなった。

「今年は、チームが本当にいいマシンをつくってくれたので、昨年以上のレースができています。ヒート1では、昨年度のチャンピオンを抜き、チームメイトの速いベテランもパスして、久しぶりに勝つことができました。支えてくれたみんなに感謝したいです。ヒート2は、優勝こそできませんでしたが、無事に総合優勝を獲得。ヒート2で勝った平田選手は、小さいころからのライバル。今後も、見ごたえのあるレースを平田選手やヒート2で3位になった小方選手などと繰り広げ、今までとは違ったIA-1のレースを見せていきたいです」と小島選手。またヒート2で勝利した平田選手は、「速いマシンのおかげもあって、最高のスタートを切ることができ、そのまま逃げることができました。ヤマハのホームコースで勝てたこともうれしいです。今後も、自分もうれしく応援してくれている皆さんも喜んでくれるようなレースを続けていきます」と、表彰台の上でファンの声援に応えた。





IAルーキーイヤーの第4戦で
先輩たちに競り勝った渡辺祐介

昨年度王者の意地をみせて
総合優勝をもぎ取った山本鯨


決勝ヒート1。田中雅己(#113)がホールショットを奪い、1周目をこの田中、ベテランの井上眞一(#16)、昨年度王者の山本鯨(#1)、IAルーキーで福島出身の渡辺祐介(#03)、宮城出身の佐藤亮(#44)の順でクリア。2周目、トップ争いは大混戦となり、井上が順位を落とす代わりに竹中純矢(#39)が浮上して、山本、田中、渡辺、佐藤、竹中、井上、富田俊樹(#40)の順となった。この中、ふたりの地元ライダーが勢いを増し、3周目には渡辺、4周目には佐藤が田中を抜き、それぞれポジションアップ。さらに5周目、渡辺は山本もパスしてトップに浮上した。しかし同じ周、佐藤はリズムセクションで転倒。8番手まで順位を落とした。

トップに立った渡辺は、翌周から山本を1秒弱ずつ引き離し、レースが後半に入る段階で、5秒弱のアドバンテージを得た。また山本の後方では、田中が順位を守り、4番手には富田が浮上。井上と竹中は5番手争いを繰り広げ、9周目に竹中が井上を抜いて5番手となった。レース終盤、山本がペースを上げて逆襲に転じ、依然としてハイペースを守る渡辺のリードを徐々に削り取ると、最終ラップにはついに、テール・トゥ・ノーズの状態に。しかし渡辺は、最後までそのポジションを譲らず。IAに昇格してから4戦目にして、ウィナーとなった。2位には山本、3位には田中が入って表彰台に登壇。4位には、残り4周となった15周目に富田を抜いた竹中、5位には富田、6位には井上が入賞した。

決勝ヒート2では、山本がホールショット。しかしオープニングラップで、佐藤がこの山本を抜き、佐藤、山本、富田、渡辺、井上、竹中と続いた。2周目に入ると、井上と竹中が順位を入れ替え、佐藤から竹中までの5台が縦に長いトップグループを形成。3周目、山本がトップに立ち、山本、佐藤、富田、渡辺の4台が接近戦を展開。竹中はここから少し間を開け、6番手以降はさらに離れた。4周目と5周目には、山本を先頭としたトップ争いがさらに続いたが、6周目に富田が佐藤を抜いて2番手にポジションを上げる間に山本が少しリード。さらに翌周、佐藤はミスにより順位を下げ、山本と富田の後方で、渡辺、竹中、佐藤による接戦の3番手争いが始まった。

レース後半、約3秒のアドバンテージを築いたトップの山本は、2番手富田との差を保ちながら周回。3番手争いからは渡辺が抜け出し、4番手には10周目に竹中を抜いた佐藤というオーダーとなった。そしてレースは17周でチェッカーとなり、山本がそのまま逃げ切って今季4勝目。2位で富田、3位で渡辺がゴールして、表彰台に登壇した。4位には、ラスト2周で再浮上した竹中、5位には最終ラップでこの竹中のパッシングを試みた佐藤、6位には1周目12番手から7周目にこのポジションまで順位を上げた田中が入賞した。

ヒート1ではIAルーキーにして表彰台の頂点に立ち、ヒート2も3位入賞とまとめた渡辺は、「開幕から3戦目まで、くだらないミスなどが続き、悔しい思いをしていました。初表彰台が地元での初優勝で、これまでお世話になった皆さんに、少しだけ恩返しができたと思います。ヒート2も勝ちたかったのですが、山本選手と富田選手が速かったです。悔しいですが、速さは見せられたと思います」と、すでにベテランのような落ち着いたコメント。一方、ヒート2で見事に雪辱を果たして総合優勝をもぎ取った山本は、「ヒート1はとにかく渡辺選手が速かった。後半勝負と思ったら、渡辺選手が想像していた以上にペースをキープし続けたので、勝てませんでした。素直に祝福したいです。しかし僕も負けたくないんで、ヒート2ではスタートから前に出て、レースをコントロールすることだけに意識を集中しました」と、レースを振り返った。





スタート直後から逃げ切り
シーズン3勝目を挙げた大塚豪太



開幕戦と第2戦で勝利している大塚豪太(#46)が好スタート。オープニングラップだけで、2番手の池本凌汰(#3)を約3秒も引き離した。その後方には、横澤拓夢(#69)、辻拓人(#21)、尾澤祥太(#29)、下山来夢(#115)、植田翔太(#10)、佐々木孝多(#6)、森地槙之介(#20)、佐藤稔之(#2)が続いて1周目をクリア。2周目、横澤が池本を抜いて2番手に浮上。3周目には、大塚がリードを広げ、横澤と池本が2番手争い、佐藤と佐々木が4番手争い、辻と植田と1周目16番手から追い上げたサンタナ・ルカス・ケンジ(#8)が6番手争いを、それぞれ僅差で繰り広げた。

レース中盤になると、大塚はアドバンテージをさらに拡大してトップを独走。佐々木と辻はそれぞれやや後退し、代わりにサンタナが浮上して、2番手以下は池本、横澤、佐藤、サンタナの順となった。ここからサンタナが、7周目に佐藤と横澤を抜いて3番手に浮上。ラスト3周となった9周目には池本もパスして、2番手に浮上した。トップの大塚は、大量リードがありながらも、ラスト2周でこのレースの最速ラップタイムを刻む全力走行を継続。最終ラップには大きくペースを落としたが、それでも独走のままトップチェッカーを受けた。2位にはサンタナ、3位には池本、4位には横澤、5位には佐藤、6位には植田が入賞した。

「前戦はIB-オープンとIB-2のどちらも勝てなかったので、久しぶりに表彰台の頂点に立てたような気がしています。大勢の知り合いが応援に来てくれていたので、勝ててほっとしています」と大塚。またサンタナは、「追い上げで本当に疲れましたが、昨年第3戦のIB2で勝って以来の表彰台なので、すごくうれしいです」と笑顔をみせた。





序盤に追い上げた大久保滉太が
前戦に続いてトップチェッカー



スタート直後の1コーナーで5台のマルチクラッシュが発生。ポイントリーダーとして臨んだ大塚豪太(#46)が、これにより大きく出遅れた。ホールショットを奪ったのは高輪喜樹(#47)。1周目だけで約4秒も後続を引き離したこの高輪を、辻拓人(#21)、池本凌汰(#3)、高原秋斗(#19)、前大会勝者の大久保滉太(#7)が追う展開となった。2周目、高輪はリードを守り、2番手争いでは大久保が3台をパス。これで高輪、大久保、池本、辻の順となると、3周目にはこのトップ4が5番手以下を引き離し、大久保はトップの高輪に接近していった。1周目を24番手で通過した大塚は、この段階で13番手まで浮上した。

4周目、高輪と大久保の差が完全になくなり、接近戦が開始されると、翌周には大久保がトップ浮上。そのまま高輪とのリードを約2秒半に拡大した。レース後半、大久保、高輪、池本、辻の4名は、それぞれ後続との差を数秒ほど開けた単独走行に。そして20分+1周のレースは12周で終了となり、大久保が2戦連続優勝、高輪が2位、池本が3位、辻が4位となった。大塚は、追い上げを続けて5位でフィニッシュ。6位には、1周目12番手から追い上げた佐々木孝多(#6)が入賞した。

「スタートで出遅れてしまったのですが、応援のおかげでしっかり追い上げられました」と勝利した大久保。一方で序盤はトップを走った高輪は、「抜かれてしまったのは悔しいですが、最近決まらずにいたスタートがうまくいったのはよかった」と、このレースを振り返った。





あまり得意ではなかったSUGOで
優勝カップを手にした安原さや



昨年度の女王で、今季もすでに2勝を挙げている邵洋子(#1)が好スタート。1周目をトップでクリアすると、序盤から後続を引き離していった。その後方では、延永若菜(#6)、高橋絵莉子(#10)、安原さや(#2)、竹内優菜(#4)、畑尾樹璃(#3)がポジション争い。2周目、延永が転倒により7番手へと順位を下げ、高橋はリズムセクションで大転倒して最後尾となった。これにより2番手以下は、安原、畑尾、竹内の順。ここから安原が抜け出し、7秒ほど前を走る邵を追った。

レースが後半に入った5周目、トップに邵、2番手に安原のオーダーは変わらず、3番手争いでは竹内が畑尾の前に出て、その後方では延永、伊集院忍(#5)、川村真理子(#63)による僅差の5番手争いがスタート。安原はこの周に大きくペースを上げたが、それでも邵は約5秒のリードを確保した。しかしラスト2周となった7周目、周回遅れの転倒を避け切れずに邵が転倒。これにより安原がトップに浮上し、邵は3番手でレースに復帰した。迎えたラストラップ、邵はファステストラップタイムの走りで竹内の背後に迫ったが、竹内もベストラップタイムを叩き出して逃げ切りに成功。これにより、安原が優勝、竹内が2位、邵が3位で表彰台に登壇した。4位には畑尾、5位には延永、6位には伊集院が入賞している。

「SUGOはヤマハのホームコースなのに、私は苦手で、勝ちたいと思いながらいつも勝てずにいました。チャンピオンがかかった昨年の最終戦でも、このSUGOで悔しい想いをしましたが、今年の最終戦ではまた今日のように優勝したいです」と、安原は表彰台の頂点で笑顔をみせた。





ライバルを圧倒する速さで
総合優勝に輝いた佐竹涼冴君


主に国内メーカー製となる4ストローク50ccマシンが出場できるAクラスに12名、海外ブランドが力を入れる2ストロークマシンで参加できるBクラスに4名と、ややさびしいエントリー台数となったチャイルドクロス。その決勝レースは、大幅にショートカットしながらもルンバルンバと呼ばれる名物リズムセクションを残した、1周2分弱のコースを、5分+2周する方式で行われた。

レースは、Bクラスから参戦した佐竹涼冴君(#11)が、ホールショットを奪うとそのまま1周目から独走。レースが後半に入った4周目には、2番手の選手より約10秒も速いファステストラップタイムも記録し、圧倒的な速さでトップチェッカーを受けた。総合2位は、2周目以降に後続を引き離したBクラスの佐藤太亮君(#51)、総合3位には同じくBクラスの井上永斗君(#8)が入賞。その後方では、Aクラスのトップ争いが繰り広げられ、序盤から順位を守った内藤仁哉君(#14)が総合4位でAクラス優勝、序盤の出遅れから追い上げを続けた作間登吾君(#1)が総合5位でAクラス2位、最終ラップでこの作間君に抜かれた西城心輝君(#4)が総合6位でAクラス3位となった。

総合優勝した佐竹君は、「あまり練習していませんが、勝つことができました。いつか、全日本でA級とかのレースを走りたいです」とインタビューに答えた。




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