レース情報 ライセンス ダウンロード おすすめショップ 当協会について
 
rece
種目別最新情報
tree01 ロードレース
tree01 モトクロス
tree01 トライアル
tree01 スノーモビル
tree01 スーパーモタード
tree01 エンデューロ
tree02 その他競技種目
レース観戦情報&レース結果
tree01 ロードレース
tree01 モトクロス
tree01 トライアル
tree01 スノーモビル
tree01 スーパーモタード
tree02 エンデューロ
レースカレンダー検索
TV放送予定
tree02 BS , 動画配信
国内競技規則書
FIM規則(和訳)
公認車両
公認部品・用品
マウスガードについて
アンチドーピング
熱中症を予防しよう
全日本選手権シリーズランキング
エンジョイ!!バイクレース
 

写真&レポート
 


 '13全日本モトクロス選手権 第2戦関東大会 
                   ↑'13スケジュール



全日本モトクロス選手権第2戦は、今季は春と秋の年2回となる関東大会。その会場となったのは、今年で7年連続の全日本開催となる、埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジだ。このコースは、荒川と入間川の間にある河川敷に設営されている。フラットな土地に、多彩なタイトターンとテクニカルジャンプを配置。全体的に幅は狭く、スーパークロス的な要素も取り入れられたコースとなっている。

残念ながら今大会は、開幕戦に続いて天候に恵まれず、各クラスの予選が行われた土曜日の昼すぎから、決勝が繰り広げられた日曜日のお昼ごろにかけ、雨が降り続き、路面は完全なマディコンディションとなった。さらに、こちらも開幕戦に続いて気温が上がらず、最高気温が11度という真冬並みの寒さに。しかし、関東圏での全日本ということで、悪天候にもかかわらず2日間で7,500名のファンが全日本モトクロス観戦を楽しんだ。






地元大会でIA-1初優勝を達成し
満面の笑みをみせた小方誠

ベテランらしい冷静な走りで
両ヒートをまとめた熱田孝高

スターティングゲートを選択する順番を決める予選レースで、昨年度のチャンピオンで開幕戦両ヒートを制しているホンダワークスの成田亮(#1)が、スタートの出遅れとその後のミスにより14番手となる波乱。成田が、少ない選択肢からどのグリッドを選ぶかも、決勝スタート前の注目ポイントとなった。

迎えた決勝ヒート1、ホールショットを奪ったのはスズキワークスの熱田孝高(#5)。成田のチームメイトで地元大会となる小方誠(#6)が、熱田のすぐ後方に続いて1周目をクリアした。3番手以下は、スズキワークスの小島庸平(#4)、ホンダの増田一将(#408)、ともにヤマハワークスとなる田中教世(#13)と平田優(#3)、沼田誠司(#318)、そしてスタートで出遅れた成田の順。2周目、熱田と小方がトップ争い、増田と小島が3番手争い、田中、平田、成田が5番手争いを演じる展開となった。

ここから、まず増田がミスにより脱落し、田中も集団からはやや後退。熱田と小方のトップ2は変わらず、3番手争いは小島、平田、成田となった。レースが中盤に入った6周目、小方が熱田を抜いてトップに浮上。しかし2番手に後退した熱田は、その後も小方のマークを続けた。また3番手争いでは、7周目に成田が集団の先頭に立つと、その後は後続を引き離していった。トップ争いは、レースが後半に入った11周目、転倒していた周回遅れを避けるためにペースが落ちた小方を抜いて、再び熱田がトップ。しかしラスト3周となった15周目、またもや小方が逆転に成功。最終ラップに再逆転を試みた熱田は、逆に大きくタイムロスする結果となり、小方がトップでチェッカー。IA昇格13年目で、全日本最高峰クラスの初勝利を挙げた。2位には熱田が入賞。残り2周で成田が他車との接触により後退したため、3位には小島が入賞。平田が4位、田中が5位、成田が6位となった。

また決勝ヒート2は、雨は完全に止んだものの、これにより泥が重くなり、ライダーにとってはより厳しいコンディションに。このなか、熱田がホールショットを奪い、そのまま1周目をトップでクリア。成田、小方、星野優位(#166)、増田、平田がこれに続いた。レース序盤、熱田は早くも逃げ切り態勢。2番手争いは、成田を先頭に小方、増田、平田が接近戦を演じた。6周目、ややペースが上がらずにいた成田を小方がようやくパスして2番手に浮上。この段階で、トップ熱田と2番手小方の差は約10秒にまで広がっていたが、小方は諦めることなくトップを目指した。

レース中盤、成田はややペースを上げ、増田以下を引き離して3番手をキープ。ミスにより一時は6番手へと順位を落とした平田は、レース後半に再び5番手のポジションを取り戻し、その後方にはエンストにより1周目21番手と大きく出遅れていた小島庸平(#4)が迫ってきた。そしてレースは、17周でチェッカー。熱田が今季初優勝を挙げ、今大会両ヒート総合成績でもトップに。小方が2位、成田が3位で表彰台に登壇した。また、4位には増田、5位には平田、6位には小島が入賞した。

「国際A級に上がったときから憧れの存在だった成田選手と熱田選手に、ようやく勝つことができて、とにかくうれしいです。ただ、ヒート2では熱田選手に及ばず2位で、総合成績でも同ポイントながら負けてしまったので、それが悔しいです。次戦からも、勝利を目指して走ります」と、ヒート1で優勝した小方。また、しぶとい走りで両ヒートを好成績でまとめたヒート2勝者の熱田は、「ヒート1は自分のミスで勝ち星をとりこぼしてしまいましたが、ヒート2も完璧なスタートを切ることができ、小方選手を引き離して勝利することができました。シーズンが終わるころには36歳ですが、チャンピオンを目指してまだまだ頑張ります」と、ファンの声援に応えた。





走り慣れた地元のコースで
まずは今季初優勝の山本鯨

開幕前からの好調をキープし
今大会でも勝利した富田俊樹


決勝ヒート1。好スタートを切ったのは、地元大会に燃える昨年度王者の山本鯨(#1)。これを、同じく関東出身の竹中純矢(#39)、マディレースの速さに定評がある井上眞一(#16)、チームの地元大会となる富田俊樹(#40)が追った。2周目、富田は井上を抜いて3番手に浮上。しかし井上も、大きく離されることなく富田のマークを続けた。また山本は、序盤から着実にリードを広げる作戦。ところが、レースが中盤に入った6周目にややミスがあり、一時は6秒ほどあった竹中との差が縮まりだすと、レースが後半に入ってからも竹中が山本のペースを上回り、ついにサイド・バイ・サイドの状態になった。

しかし、このバトルでゴーグルを外した竹中は、これにより走りのリズムを崩し、その後は山本が一気にアドバンテージを拡大していった。3番手争いは、レース前半は3番手を死守していた富田が、11周目に転倒を喫して4番手に後退。井上が3番手へと返り咲いた。そして30分+1周のレースは17周で終了。山本がホンダにスイッチしてから3レース目で初勝利を挙げ、竹中が2位、井上が3位に入って表彰台に登壇。4位には富田、5位には1周目8番手から追い上げた安原志(#46)、6位には一時は8番手に後退しながら粘りをみせた近藤祐介(#48)が入賞した。

また決勝ヒート2では、富田が好スタートを切り、これに井上と須田純(#615)のベテランライダー、山本、小川孝平(#43)、竹中、ヒート1は7位に終わった岡野聖(#42)が続く展開。レース序盤、富田と井上はトップ争いを展開したが、その後は富田が抜けだし、2番手以下を引き離していった。3番手争いでは、4周目に山本が先頭に立ったが、その山本は5周目に入ってすぐに転倒を喫し、3番手の須田からはかなり遅れた4番手を走行。その後、竹中と僅差の4番手争いを繰り広げた。

レース後半、富田はトップをキープ。2番手を走る井上は、須田の接近を許した。ところが、レース時間が残り5分を切った段階で須田が転倒。レース復帰にも時間を要し、須田は5番手まで後退した。これにより、再び単独2番手となった井上だったが、その翌周にタイムをロスして、今度は山本の接近を許した。迎えた最終ラップ、井上と山本の差は13秒ほどあったが、井上がタイヤを滑らせてマシンコントロールを失い、再び大きくタイムロス。この間に山本が井上を抜いた。そしてレースは、開幕戦ヒート1でも勝利を収めている富田が優勝。2位に山本、3位に井上、4位に竹中、5位に岡野、6位に須田という順位となった。

「あいにくの雨となってしまいましたが、ヒート1は最高のレースができたと思います。レース中盤には竹中選手のプレッシャーも感じていましたが、地元大会だし、焦らずいこうと思いました。ヒート2は富田選手が速くて追いつけませんでしたが、ホンダに乗り替えて初の総合優勝なので、素直にうれしいです」と山本。ヒート2で勝利した富田は、「ヒート1は序盤からすでに腕上がりの症状がでて、かなり厳しいレースでした。ヒート2はカラダの動きがすごくよくなり、楽に逃げることができました」と、それぞれ今大会を振り返った。





雨が止み泥が重くなった状況を
冷静に攻略した大塚豪太



高輪喜樹(#47)がホールショットを奪い、1周目をトップでクリア。かつてのIAヤマハファクトリーライダーで、現在は一線を退いてIBへとライセンス降格した出原忍(#106)が2番手、開幕戦勝者の大塚豪太(#46)が3番手、佐藤稔之(#2)が4番手でこれに続いた。2周目、出原がトップに立ち、高輪が2番手に後退。翌周以降、出原、高輪、大塚のトップ3が形成され、4番手以下を大きく引き離していった。

4周目、2番手を走行していた高輪がミスによりストップして3番手に後退。高輪は5周目にも大きくタイムをロスして、5番手にポジションを下げた。これにより、トップ争いは出原と大塚に。そのはるか後方では、高輪の後退で3番手に浮上した佐藤と、スタート直後の1コーナーでエンジンが止まってしまい最後尾から追い上げてきた佐々木幸多(#6)が、3番手争いを繰り広げた。そして6周目、大塚がトップ、佐々木が3番手に浮上。出原はその翌周に転倒するも、最終ラップには再び大塚へと接近。しかし逆転はならず、10周でレースは終了して、大塚が優勝、出原が2位、佐々木が3位となった。佐藤は4位、高輪は5位、植田翔太(#10)が6位に入賞した。

開幕戦の涙から一転。「勝てたのは応援してくれたみんなのおかげ」と、表彰台の頂点で笑顔をみせた大塚。また今大会最後のレースを終えた出原は、「次はいつレースに出るかわかりませんが、もしそういう機会があったらまた応援してください」と、往年のファンにあいさつした。





マディ路面を慎重に走破して
優勝を手にした大塚豪太



これがチームの地元大会となった大塚豪太(#46)が、オープニングラップをトップでクリア。ライセンスを降格させて08年型カワサキマシンで挑んだ出原忍(#106)が2番手、佐藤稔之(#2)が3番手でこれに続いた。前日からの雨は、日曜日最初の決勝となったこのIB-2クラスの時間帯には依然として強く降り、ドロドロになったコースでは転倒者が続出。この状況にもかかわらず、大塚、出原、佐藤のトップ3は、ラップタイムのバラつきを少なめに走行を続けた。

その後方では、1周目を10番手でクリアした佐々木幸多(#6)が、高原秋斗(#19)や上間優輝(#26)らを序盤で抜き、4周目には4番手にポジションアップ。トップ3を追った。レース終盤、約10秒のアドバンテージがある独走態勢を築いた大塚に対し、出原は佐藤の接近を許し、残り2周の段階で2台による2番手争いへと発展。レースは12周でチェッカーとなり、まず大塚がチェッカーを受けて優勝。2位には経験値に勝る出原が入り、佐藤は3位となった。佐々木が4位、高原は5位、1周目14番手から追い上げた瀬戸隆亮(#4)が6位に入賞した。

「昨日から調子がよかったのですが、これまでも調子に乗って転んだりすることが多かったので、慎重に走りました」と大塚。一方、意外なカタチで久々に全日本参戦となった出原は、「練習もしていませんけど、楽しんで走らせてもらっています」と、寒さに震えながらも笑顔で表彰台に上がった。





久しぶりにマディレースを制し
笑顔をあふれさせた安原さや



マディコンディションのレースでこれまでも着実に成績を残してきた畑尾樹璃(#3)がトップ、マディレースを得意とする昨年度ランキング2位の安原さや(#2)が2番手で、オープニングラップをクリア。レディースクラスの使用マシンとライダーのレベルも考慮して、コースは一部区間がショートカットされたが、それでもスタート直後からコースの至る所で転倒やスタックするライダーが出て、まるでエンデューロレースのようになった。開幕戦で勝利した昨年度チャンピオンの邵洋子(#1)も、1周目に深い泥沼にはまり、脱出するだけでレース時間の半分近くを消費。これにより上位争いからは完全に脱落した。

一方でトップ2は、スタックしたマシンの間を縫うように走行を続け、3周目に一度は安原がトップに立ったが、翌周に畑尾が再び逆転して、レース終盤を迎えた。その後方で3番手に浮上してきたのは、現在はエンデューロを中心にレース活動を行っている川村真理子(#63)。1年半ぶりの全日本モトクロス参戦で、1周目こそ7番手となったが、翌周から着実に順位を上げ、4周目には3番手まで浮上した。

そして迎えた7周目のラストラップ。安原からの逃げ切りを図った畑尾が転倒。これにより、約2秒後方を走っていた安原が難なくトップに浮上。さらに、川村も畑尾を抜いてゴール。安原が今季初勝利を挙げ、川村が2位、畑尾が3位で表彰台に上がった。また、竹内優菜(#4)が4位、本田七海(#12)が5位、神田橋芽(#16)が6位に入賞した。

優勝した安原は、「雨が好きとか言いながら、マディのレースで勝つのは久しぶりのような気がします。応援のおかげです」と笑顔。また川村は、「1周目は、どこ走ってんだというようなラインを選んでいましたが、なんとか追い上げられました」と、こちらも表彰台の上で笑顔をみせた。





水と泥を切る豪快な走りで
総合優勝した柳瀬大河君


コースコンディションが非常に悪かったことから、チャイルドクロスの決勝は、本来の予定とは大幅に異なる1周30秒ほどの特設オーバル状コースを5分+2周する方式へと変更された。レースには、主に国内メーカー製となる4ストローク50ccマシンが出場できるAクラスに14名、海外ブランドが力を入れる2ストロークマシンで参加できるBクラスに3名と、合計17名のキッズライダーが参加した。

スタート直後からトップに立ったのは、Bクラスの柳瀬大河君(#15)。これを、同じくBクラスの佐竹涼冴君(#1)が追った。その後方では、Aクラスの内藤仁哉君(#4)、佐野壮太君(#65)、門岡慈英君(#18)、野田輝真君(#90)、廣田優大君(#6)らが総合3番手争い。内藤君は一時、佐竹君を抜いて総合2番手に立った。特設コースとはいえ、路面はマディ状態でかなり走りづらく、転倒者やスタックするライダーが続出。この渋滞をうまくかわしながら周回を重ねた柳瀬君が優勝し、最終的には佐竹君が総合2位。内藤君が総合3位でAクラスの勝者となり、以下は廣田君、門岡君、野田君の順でゴールした。




Copyright 2003 Motorcycle Federation of Japan All Rights Reaserved.
|