ポールポジションからスタートした加賀山就臣が今回もホールショットを奪いレースをリードしていく。加賀山は、昨年全日本に復帰して以来、ホールショットを逃したのは2回だけと抜群のスタートダッシュを見せている。柳川明、中須賀克行と続き、セカンドグリッドからスタートした高橋巧は4番手で1、2コーナーをクリアするものの、S字コーナーの進入で安田毅史にかわされ5番手にポジションダウンしてしまう。加賀山は、オープニングラップで2番手以降を引き離してトップのままホームストレートを通過、中須賀が2番手、安田と柳川をかわした高橋が3番手で2周目に入っていく。以下、柳川、安田、津田拓也、山口辰也、出口修、酒井大作、芹沢太麻樹、今野由寛、徳留和樹、東村伊佐三と続いていく。 トップグループは、一気に2分07秒台前半までペースアップ。加賀山を先頭に、中須賀と高橋が続き三つ巴のトップ争いとなっていく。柳川は必死に負うもののジリジリと遅れ、単独で4番手を走行。高橋は、3周目のS字コーナー進入で中須賀をかわして2番手に上がると、その勢いのまま加賀山をダンロップコーナーでイン側かわかわしトップに上がる。高橋は、この周に2分07秒044をマークしファステストラップをマーク。ここからレースを引っ張っていく。加賀山、中須賀も高橋をマークしていき3台の集団となっていたが、6周目の200Rで中須賀があわや転倒という大スライドをしてしまい、やや2台から遅れてしまう。加賀山も、高橋のテールを追うもののジリジリと、その差は開いていく。その加賀山の背後には、ペースを取り戻した中須賀が迫り、12周目の東コースで前に出ていくが、バックストレートで加賀山が抜き返す。その翌周のシケインで中須賀は再び前に出ると、このバトルは決着する。 トップをいく高橋は、危なげない走りでチェッカーを受け、開幕戦の悔しさを晴らした。2位に中須賀が入り、高橋と同率で暫定ランキングトップ。3位に加賀山と続いた。柳川は最後まで単独走行のまま4位でゴール。その後方で争われた5位争いは、最終ラップのシケインで安田をかわした山口が制した。7位にヨシムラでのデビュー戦となった津田、8位に出口、9位に追い上げた辻村猛、10位に酒井と続くトップ10となった。以下、今野、須貝義行、徳留、東村と続いてチェッカーフラッグを受けた。