文部科学大臣杯　2010年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦　SUPERBIKE RACE in SUGO
主催：スポーツランドSUGO(3,737.5m)
決勝レポート
DATE:2010-8-28
■開催日/予選・決勝：8月28日(土) 　■天候：晴／ドライ
■開催場所/宮城県・スポーツランドSUGO(3,737.5m)　

　絶妙なスタートでホールショットを決めたのは藤井謙汰。ポールポジションの小室旭は藤井を意識し、マシンをインに振りすぎてしまい2番手に下がる。坪川浩明、谷川壮洋らが続き、この4台がオープニングラップからトップグループを形成。積極的な走りで健闘していた坪川だったが、3周目のシケインで転倒、リタイアとなってしまう。

　トップ争いは谷川が遅れ、藤井と小室の一騎打ちとなる。序盤は馬の背コーナーで小室が藤井をかわし、コントロールラインを通過するまでには藤井がトップを奪い返すという抜きつ抜かれつの展開が続いた。1分38秒台で周回する2台に対し、約1秒遅れで走行していた谷川は徐々に引き離されてしまう。 「序盤は、お互いのバイクのどこが速いのかポイントを確認していた。後ろからプレッシャーをかけて最後に仕掛けようと思っていた」という小室は藤井の背後でチャンスをうかがっていたが、最終ラップの1コーナーで痛恨のミス。これで勝敗が決まり、藤井が今シーズン初の優勝をもぎ取った。0.7秒差で小室が2位。単独走行でチェッカーを受けた谷川壮洋が3戦連続3位表彰台に上がった。

　10番手から追い上げた森田直樹がレース中盤には、4位争いの伊藤公一と星野知也に加わり、この2台を制して4位でチェッカー。伊藤が僅差の5位。星野は最終ラップに入ったホームストレートで電気系のトラブルに見舞われリタイアに終わっている。

優勝／藤井謙汰　TSR
『1周目からいけると思っていました。途中でちょっとミスをしてペースが落ちたときに（小室選手に）抜かれなかったので、そのままのペースで走ることに切り替えました。GP-MONOでは勝てそうで勝てない悔しい思いをしていたので、約2年ぶりに勝ててすごくうれしいです。まだレース（J-GP3）が残っているので、早くホテルに帰って休みます（笑）。テストでは自己ベストに3秒も届かないような状態で、予選でようやくタイムが上がってきたので、（J-GP3の）決勝では追い上げを見て欲しいですね』

2位／小室旭　TeamKOMUROwithHARC
『ひとことで言うと悔しいです。序盤はポジションを入れかえながら走り自分のバイクと（藤井）謙汰のバイクのどこが速いのかを確認していました。コースの後半では謙汰がわざとペースを落としていたようだったので、後ろでずっとプレッシャーをかけていたんですけれど、一度、謙汰のペースが落ちて、そこからまたペースを上げるリズムがつかめず自分でミスして離されてしまった…。それが致命的になりました』

3位／谷川壮洋　CLUB PLUS ONE
『今回SUGOさんのご厚意で周回数が15周になって（笑）、43歳のボクにとっては非常に厳しいレースでした。前半は、なんとか追いついて、ついていこうと思ったのですが、途中からついていけず今回も3位で万年3位みたいになってしまったので、次こそは絶対勝ちたいですね。岡山も、ツインリンクもてぎも、好きなコースなので必ずこの2人の前に立ってポイントを稼ぎたいです』

GP-MONOスタート