文部科学大臣杯　2009年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦 スーパーバイクレース in 岡山
主催：岡山国際サーキット(3,703m)
決勝レポート
DATE:2009-9-27
■開催日/予選：9月26日(土)、決勝：9月27日(日) 　■天候/予選：晴・ドライ　決勝：曇時々晴・ドライ
■開催場所/岡山県・岡山国際サーキット(3,703m)　■観客数/予選：3,300人・決勝：9,500人

　　セカンドグリッドからスタートした花房一樹が好スタートを見せ、ホールショットを奪い、ポールポジションの藤井謙汰、渡辺陽向（わたなべひゅうが）が続いていくと、2コーナーで渡辺が、バックストレートで藤井がトップを奪い藤井、花房、渡辺の順で2周目に突入。オープニングラップから、この3台が後続を引き離しトップグループを形成していく。その後方では、4番手争いを第4戦終了時のポイントリーダー小室旭、中木亮輔、谷川壮洋の3台が繰り広げる。トップ争い、4番手争い共に順位を目まぐるしく入れかえながら周回を重ね、レース終盤を迎える。
　地元だけに、人一倍勝ちたい花房は7周目のヘアピンの進入で渡辺のインを突き、2番手に上がると、藤井の背後に迫る。しかし、8周目のバックストレートで3台が並ぶと渡辺がトップに浮上、花房、藤井と続く。9周目のヘアピンの進入で藤井が花房のインを突き、2番手に浮上し、渡辺、藤井、花房の順で最終ラップに入っていく。花房はアトウッドカーブで仕掛けるものの、バックストレートで再び藤井が前に。藤井は渡辺の背後を伺うが、ギリギリ届かず、渡辺がうれしい全日本初優勝を飾った。花房は3位でチェッカーフラッグを受けた。
　トップ争いと同じく三つ巴のバトルバトルとなった4番手争いは中木が制し、小室、谷川と続いた。7位に小畑仁が単独で入り、4台で争われた8位争いは山本恭裕、江崎屋学、丸山美由貴、松井洪弥と続いてゴールしている。

優勝／#35　渡辺 陽向　TeamProjetμ7C
『マシンの仕上がりがよかったこともありますが、岡山のコースが得意なので、練習の時からいいタイムを出せていたのが決勝の結果につながりました。決勝は、本当は最初から逃げ切りたかったけれど、前回このコースで勝っている藤井謙汰選手がいいペースで走っていたので、一度後ろに下がって様子を見て最後に出ようと考えていたのがうまくいきました。予選では1分40秒4までしか出ていなかったので心配だったけれど、レースではもっと速いタイムが出せてよかった。今まで表彰台に乗ったことがなかったので今回ここまでこられてうれしい。残り2戦も同じように頑張ります』

2位／#3　藤井 謙汰　TSR
『今回はテストから調子がよかったし、朝のウォームアップもよかったので、スタートから前へ出ようと考えていました。渡辺陽向くんはよく知っているし、予選の時から一番マークしていました。渡辺くんはストレートが速かったので、トップ争いをしながら裏ストレートに入るコーナーの立ち上がりでいろいろなラインを試して、対抗するラインを探りました。最終ラップでは、そのラインを試そうとトレースしたんですが、アウト側にいた渡辺くんと接触してしまいました。それで、バランスを崩してコースアウトしそうになったんですが、何とかコースに踏みとどまりました。結局そのままトップを奪い返すことはできませんでした。残り2戦ですが、逆転できるように頑張ります』

3位／#87　花房 一樹　テック2&nyusan.com/PRCS
『レースの序盤は後ろで様子を見ていたら、陽向くんのバイクが一番走っていた。謙汰のバイクも負けないくらい速かったので、バックストレートでブレーキング勝負になったら怖いなと思っていました。最終ラップに入るまでは思い通りのレースができていましたが、仕掛けようと思っていた最終ラップの1コーナーではイエローフラッグが振られていた。それでもまだチャンスはあると思っていましたが、アトウッドコーナーでトップの2台がぶつかったので一瞬アクセルをゆるめてしまいました。最終コーナーも立ち上がり重視でいったけれど届きませんでしたね』

決勝スタート

#87花房一樹、#3藤井謙汰、#35渡辺陽向らがレース序盤から三つどもえのトップ争い

GP-MONO渡辺陽向（わたなべ　ひゅうが）が優勝

GP-MONO表彰台
優勝／渡辺陽向(中)・2位／藤井謙汰(左)・3位／花房一樹