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'15全日本スーパーモト選手権 第2戦 
                    ↑'15スケジュール
    2015年5月24日(日) HSR九州(熊本県)


全日本スーパーモト選手権第2戦が、熊本県のHSR九州で開催された。このシリーズは、日曜日のみの1DAY開催。排気量290〜450ccの4ストマシンと175〜250ccの2ストマシンが参戦するトップクラスのS1プロ、排気量460cc以上の4ストマシンによるアンリミテッドと290〜450ccの4ストマシンおよび175〜250ccの2ストマシンから成るS1が混走して競うS1オープン、排気量175〜250ccの4ストロークマシンと100〜125ccの2ストロークマシンがエントリーできるS2と、3クラスにより構成される。
安全運転やモータースポーツに関するホンダの施設で、複数のコースを備えるHSR九州。大会は、その中で最長となる全長2350mのサーキットコースが舞台となった。昨年の第7戦に続き、大きなテーブルトップも備えたロングダートセクションが追加され、裏ストレートは大幅にショートカットされた。
天候は、朝は曇りで雨がちらつく瞬間もあったが、日中は晴天に恵まれ、最高気温は27度まで上昇した。







阿蘇を背景に豪快にジャンプする
両ヒート優勝の佐合潔

ヒート2はマシントラブルに泣くも
ヒート1で2位入賞の濱原颯道

ヒート2で粘り強く順位を守り
2位となった高山直人

気合の入った地元大会で
開幕戦に続き両ヒートを制した佐合

最高峰クラスのS1プロは、エントリー台数が9台と、少数精鋭でのレースとなった。タイムアタック方式の予選をトップでクリアしたのは、昨年度のチャンピオンで、これが地元大会となる佐合潔(#1)。2番手にはロードレース出身の濱原颯道(#15)が、佐合から約0.6秒差でつけ、このふたりが1分13秒台に入った。フロントロー最後の枠となる予選3番手は、濱原から約1秒遅れで新井誠(#5)。セカンドローには、4番手に五十住洋佑(#14)、5番手に金児伸二(#6)、6番手に昨年度S2クラスチャンピオンの城取諒(#19)が並んだ。


決勝の周回数は12ラップ。そのヒート1、好スタートを決めたのは佐合。濱原は出遅れ、1コーナーの先に続いたダート区間を通過した段階で、2番手に新井、3番手に地元ライダーの川上よしふみ(#22)、4番手に濱原の順となった。2周目、ダートで川上が転倒して最後尾に。さらに直後には、佐合もダートでスリップダウンして、上位勢は新井、佐合、濱原、金児、城取の順となった。ところが今度は、トップに立った新井がシケインで転倒。新井は8番手に順位を下げ、佐合が先頭に返り咲き、これを濱原、金児、城取、五十住が追うことになった。3周目、1コーナーの進入で濱原が佐合のインを突いて並ぶが、路面がダートに切り替わったところでアウトに膨らみ、このバトルの間に金児がトップに浮上。佐合が2番手、濱原が3番手で追った。そのすぐ後方では、五十住が城取を抜いて4番手に順位アップ。城取の背後には高山直人(#300)が迫り、トップから高山までが縦に長いトップ集団となった。しかし5周目以降、五十住以下はトップ3台から遅れていった。

6周目、1コーナーで佐合と濱原が次々に金児をパス。これで佐合がトップになると、翌周からスパートをかけ、一気に独走状態を築いていった。濱原も3番手以下を引き離し、単独走行の2番手。金児の背後には城取を引き離した五十住が迫り、城取と高山は僅差の5番手争いを繰り広げた。そして8周目、五十住が金児を抜いて3番手に浮上した。レース終盤、トップの佐合と2番手の濱原は完全に単独走行。金児は、抜かれた五十住のマークを続けた。そしてレースは佐合が優勝。2位に濱原、3位には最後まで金児を抑えた五十住、4位に金児が入った。また、9周目に城取を抜いた高山が5位、最後は中村竜規(#17)の猛追をかわした城取が6位となった。


決勝ヒート2は、再び佐合のホールショットでスタート。2番グリッドスタートの濱原は、ダートで転倒して最後尾からのレースとなった。オープニングラップをトップでクリアした佐合は、早くも後続を2秒以上引き離す逃げ切り態勢。新井と高山が僅差の2番手争いを繰り広げ、高山の後方は5秒以上も差が開いて、川上を先頭とする5台の集団となった。2周目、新井と五十住がダートで転倒。五十住はエンジン再スタートに時間がかかり、大きく遅れた。さらに3周目、佐合を懸命に追っていた高山もダートで転倒。2番手のままレースに復帰したが、これによりトップ佐合と2番手高山の間隔は10秒近くまで開いた。3番手以下は川上、金児、城取の集団と、そこから少し遅れて新井と濱原の6番手争いとなった。

4周目、川上がエンストにより後退。これで3番手に金児が浮上すると、城取、濱原、新井が追った。4台によるこの集団で、順位を上げたのは濱原。5周目に城取の攻略に成功すると、金児の背後に迫り、7周目にはパッシングに成功した。この段階で、トップの佐合は完全に独走。ベストラップタイムで高山より1秒以上も速い濱原は、一気に差を詰めて、10周目にはテール・トゥ・ノーズの状態に持ち込んだ。ところが11周目に入るところのホームストレートで、濱原のマシンから白煙が上がり、濱原はリタイアとなった。これで再び、2番手の高山も単独走行に。また3番手の金児は、後続から数秒のリードを奪うことに成功した。迎えた最終ラップ、城取と新井が4番手争い、川上と中村が6番手争いを展開。新井は城取を抜き、川上は中村を抑えてゴールした。この結果、優勝は佐合、2位に高山、3位に金児、4位に新井、5位に城取、6位に川上という結果となった。


開幕戦に続いて両ヒートを制覇した佐合は、「ヒート1は、地元で勝ちたいという気持ちが強すぎて、転倒しちゃいましたが、うまく逆転できました。ヒート2は、直前にダートセクションの散水作業が行われたので、なるべく乾いているラインを探して走りました」と、レースを振り返った。





ダートでの速さも勝利につなげた
スポット参戦の石浦諒

「来年はプロクラスで!」と
意気込みを語った石浦

出走台数は13台。この中、タイムアタック予選をトップで通過したのは、全日本モトクロス選手権国際A級現役選手の石浦諒(#27)。2番手にベンバサット・ミッキー(#17)、3番手に吾妻裕人(#12)、4番手に緒方大輔(#76)、5番手に大坪正之(#8)、6番手に増田浩志(#46)が入った。7周で行われたレース形式の予選は、増田が出走できず、6番グリッドが空いた状態でスタート。ポールポジションの石浦が、真っ先に1コーナーに飛び込むと、その後は後続との差を広げてトップチェッカーを受けた。予選2位は、スタート直後から順位を守った緒方。タイムアタックでは7番手だった千葉智(#4)は、予選レースで追い上げに成功し、決勝3番手グリッドを獲得した。ミッキーが4番手、大坪が5番手、栗本志能武(#14)が6番グリッドに並び、予選レースで転倒した吾妻は10番グリッドスタートとなった。


迎えた10周の決勝レースで、好スタートを切ったのはポールポジションの石浦。これにミッキー、緒方、転倒で予選は7番手だった中島俊介(#10)、千葉が続くと、1周目から千葉が積極的に順位を上げ、石浦、ミッキー、緒方、千葉、中島、栗本の順で1周目をクリアした。レース序盤、トップの石浦と2番手のミッキーは、少しずつリードを拡大。一方、緒方と千葉は僅差の3番手争い、中島と栗本も接近戦の5番手争いを繰り広げた。しかし3周目、栗本はエンストにより後退した。4周目、千葉は緒方をパスして3番手浮上。勢いを保ったまま、ミッキーとの距離を縮めていった。

レースが後半に入った6周目、ミッキーと千葉が接近戦に。トップの石浦は完全な独走となり、また4番手の緒方、5番手の中島も単独走行となった。一方、6番手争いは増成誠二(#16)を先頭に吾妻、谷中一夫(#119)、栗本までが集団。そして、徐々に5番手の中島へと迫っていった。8周目、千葉がミッキーを抜いて2番手に浮上。5番手争いは5台による接近戦に膨らんだ。そしてレースは、1周目から危なげなくトップを守り続けた石浦が勝利し、2位で千葉、3位でミッキー、4位で緒方がゴール。中島はなんとか順位をキープして5位となり、6位には最終ラップに増成を抜いた谷中が入った。


「スーパーモトは、僕のメインであるモトクロスのレースにも役立っています。スポット参戦なので、今年はこれで最後かもしれませんが、来年はS1プロクラスに参戦してみたいです」と、優勝した石浦は早くも来年の抱負を述べた。





決勝では2台の先行を許すも
結果的に勝利を得た森本圭

瀧川貴士と土井原弘樹が
激しいトップ争いを演じた

16台が出場したS2クラスのタイムアタック予選を、トップで通過したのは瀧川貴士(#13)。2番手に笠大祐(#25)、3番手に土井原弘樹(#11)、4番手に森本圭(#7)、5番手に菅野景介(#22)、6番手に堀田大人(#3)の順となった。7周の予選レースでは、瀧川が好スタートを切ったが、ダート区間で遅れ、一気に順位を上げた森本が先頭に。笠がこれに続き、少し間隔を開けて菅野、瀧川、高橋誠(#28)、納冨桂(#20)、土井原、堀田が追った。そして、最終ラップに笠を振り切った森本が決勝のポールポジションへ。予選2位に笠、3位に瀧川、4位に菅野、5位に土井原、6位に高橋が入った。


決勝レースの周回数は10周。4番グリッドスタートの森本が、スタートからダート区間にかけてジャンプアップを果たしてトップに浮上。瀧川、高橋、土井原、菅野、千馬正嗣(#32)がこれに続いた。2周目、瀧川が森本を抜いてトップに浮上。3周目には、高橋と4番手争いを繰り広げていた菅野が1コーナーでオーバーランして少し遅れ、高橋の背後には千馬が迫った。トップの瀧川は、数秒のアドバンテージを確保。2番手の森本には土井原が迫り、4番手以下は大きく遅れた。

レースが後半に入った6周目、4番手を走っていた千馬がダート区間でエンスト。9番手まで順位を落とした。そして2番手争いでは、土井原が森本をパスした。翌周、土井原は森本を引き離して、トップの瀧川に接近。接近戦がはじまった。森本は5秒以上遅れて単独走行に。納冨と高橋は、僅差の4番手争いを継続した。レースが残り2周となった9周目、土井原が瀧川をパスしようとダート区間で横に出たが、ここで両者が接触転倒。これで森本がトップ、すぐに再スタートした土井原が2番手、高橋を少し引き離した納冨が3番手となった。ところがラストラップで、土井原がダートで転倒。これによりレースは、森本が独走で勝利し、2位に納冨、3位に高橋、4位に堀田、5位に菅野、6位に瀧川という順位となった。


初優勝の森本は、「瀧川選手と土井原選手は速くて、ついていけませんでした。最後に土井原選手が抜こうとしているのが見えたので、もしかしたら絡むかもと考えていたら、本当にそうなって、そこからは自分を落ち着かせるのが大変でした」と、笑顔をみせた。