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写真&レポート
 
ゼッケン1番、小川友幸
開幕戦を圧勝した

1ラップ目の失点が最後まで響く
黒山健一は2位

2位の黒山に1点差で迫る
3位の野崎史高

国際A級スーパークラス

2014全日本トライアル選手権シリーズ第1戦関東大会

2年ぶりの、関東真壁トライアルランドでの開幕戦となった。この4年間、東日本大震災、管理人氏の急逝と不幸が続いたこの大会だったが、久々の全日本選手権は、少し風が冷たいながらいいお天気に恵まれていいトライアル日和となった。スタートしたのは国際A級スーパークラス11名、国際A級41名、国際B級66名、合わせて118名とにぎやか。10セクション2ラップとスペシャルセクションは、いつものように念入りに作られて見ごたえ、走りごたえのあるものだった。

■国際A級スーパークラス

参加人数は昨年同様の11名。2013年国際A級チャンピオンの成田亮(ベータ)が昇格してきて1名増えたいっぽう、WISE BETA RACINGの宮崎航がライダーとしての経歴に一区切りをつけ、小川毅士(ベータ)のアシスタントととしてシーズンを戦うことになった。ほかのメンバーは、所属チームも含めて昨年と変わりない。

セクションは会場内にコンパクトに設営されていて、観戦は容易だった。第1セクション、第5セクションは国際A級スーパークラスと国際A級が同じセクション設定となっていて、通常は同じクラスの中のライダーの走りを見比べることになるのに対して、こうしたセクションではクラスを超えてテクニックを見比べられる。上位クラスのライダーが、より確実にセクションを走破しているのを目の当たりにできた。

その第1セクションでは、上位陣はほぼ全員クリーン。失点をした何人かも1点の減点で抑えていて、さすがにスーパークラスのライダーの貫録を見せた。彼らにとって、試合が本格的に始まるのは第2セクションからだった。

ここで黒山健一(ヤマハ)が2点の減点。複雑な泥の斜面から最後は狭い岩場を抜ける難セクションだったが、小川毅士、柴田暁(ホンダ)と1点で抜け、小川友幸(ホンダ)、野崎史高(ヤマハ)がクリーンしている。波乱を予感させるような失点だった。

続く第3セクションは、さらに狭い岩場が足つきを誘った。小川友幸、黒山健一、小川毅士と1点。ここを野崎はうまく抜けてクリーンするかと思われたが、最後のターンでまさかのエンスト、5点となった。さらに続く第4セクション。多くのライダーが3点で抜け出している中、黒山が土の斜面で登りきれず5点。ヤマハ勢の二人は、序盤にしてハンディを背負うことになった。

対して、この第4セクションを唯一クリーンしたのが小川友幸だった。この時点で最大のライバル、黒山に早くも7点のリード。序盤にしていいペースをつかんだ小川友幸は、以後第8セクションまでクリーンを続け、ライバルに大差をつけて1ラップ目を終了した。さらに1ラップ目を早く回った小川友幸に対し、ライバルは1ラップ目のタイムオーバー減点もあった。小川毅士と野崎は2点。黒山はさらにタイムオーバーがあって4点の減点。タイムオーバーを加えると、黒山と野崎は18点で柴田暁とも同点(柴田にはタイムオーバー減点はなかった)、小川毅士が15点。これに対して小川友幸はたった2点で1ラップ目を終えている。大差だ。

2ラップ目、今度は黒山と野崎の逆襲が始まった。野崎は難所の第4セクションで1点を失ったが、黒山はここもクリーン。次々にクリーンを重ねてラップを回っていく。大差をつけて勝利が具体的になってきた小川友幸は、1点、2点と減点をとっているが、それでも1ラップ目のリードは充分に大きかった。

しかし、黒山の2ラップ目オールクリーンはならなかった。最後の10セクション、残り2メートルにして、黒山に足が出た。これで黒山の2ラップ目は1点。野崎も10セクションで1点となって、野崎は2点。ふたりともいい追い上げを見せたものの、しかし小川友幸に追いつくのは至難だった。2ラップを終了して、黒山19点、野崎20点(タイムオーバー含む)。小川友幸は11点。残るスペシャルセクションは2セクションだから計算上は逆転が可能だが、セクション設定からすると、なかなかむずかしい状況だった。

SSはゼッケンの大きい順でトライする。第1セクションは豪快な設定で、長さたっぷり。ここでは永久保恭平(ベータ)と加賀国光(ガスガス)が失点したほかは皆クリーンだった。これで1セクションを残して、小川友幸の勝利が決まった。2位争いは黒山と野崎。1ラップ目に2位につけた小川毅士は2ラップ目に減点を重ね、最後のセクションを残して野崎に6点差。表彰台のチャンスを失っていた。

SSの二つ目は、短いながらも難度の高い設定だった。こちらは5点となるライダーが多い。しかし斎藤晃夫(ホンダ)がクリーン、柴田が1点、田中善弘(ベータ)が2点と、トップライダーは当然クリーンでここを抜け出るものと思われた。

柴田に続いてトライした小川毅士は、ところが5点。小川毅士にとって、クリーンでも5点でも4位が変わらないという戦況が、闘争心に微妙な影響を与えた可能性はあった。しかしその後にトライした野崎も5点。この野崎の5点で、クリーンしても5点でも2位が決定となった黒山までもが5点となった。もし野崎がここを3点で抜けていたら2位争い逆転というところだったが、そうなればまた展開もちがったかもしれない。 13点差と、ダブルスコア以上の大差で開幕戦勝利を飾ったのだった。

【小川友幸のコメント】

よかったです。ゼッケン1番をつけて開幕戦で勝利するのなんて、初めてではなかったかと思います。でも今日は、自分の走りとしては納得いくものではありませんでした。ライバルが大きなミスを重ねたので、それでリードを守れたということだと思います。ともあれリードを築けたので、2連覇を狙ってがんばります。

【黒山健一のコメント】

今日はダメでしたね。出だしからよくなかったのですが、第4セクションでぼくが5点となって、小川さんがクリーンしたのが決定的だったような気がします。2ラップ目は、せめてオールクリーンしようと思ってがんばりましたが、最後に1点ついてしまって、くやしかったです。こういうこともあると気持ちを切り替えます。

【野崎史高のコメント】

走りは悪くなかったと思います。でも残念でした。エンストで5点になったのは、ぼくのミスです。操作をまちがえれば、ああいった状況では簡単にエンストしてしまいますから、ぼくの失敗。あれで点差を開かれてしまいましたね。SSでは、結果論では3点でもいいから抜けていれば2位だったのですが、しょうがないです。結果は昨シーズンと同じですが、内容的にはちがってきたと思うので、次には結果を残したいと思います。


IAはベテラン勢が強い
初戦は本多元治が優勝
ベテラン勢が強いIAだが
4位藤原、6位佐藤の若手も健闘

国際A級

ベテランと若手がしのぎを削る国際A級。ベテラン勢は豊富な経験で確実なトライアルを志し、若手は自慢のテクニックで一気に上位進出を狙う。今回の上位争いは、まさにそんな戦いとなった。

勝利はベテラン、本多元治(ホンダ)。1ラップ目の4点は圧倒的。2位は岡村将敏(ガスガス)の12点だから、本多の乗れっぷりがわかる。ただしその差は8点差だから、5点二つで逆転するから、油断はできない。

2ラップ目、本多は5点をとるなど1ラップ目より失点を増やすが、それでもラップ減点は10点。このラップ、本多と同じく10点でまとめて上位に進出してきたのが、若手の成長株、吉良裕哉(JTG)だった。本多にはトータルでダブルスコアの差をつけられたものの、1ラップ目の8位から追い上げての2位。新しいマシンで、幸先のいいスタートを切った。

3位はベテラン、小谷徹(ベータ)。昨年は優勝も負傷もありのシーズンだったが、今年もこのポジションで活躍できることを証明した1戦だった。

小谷に次いで、惜しくも表彰台を逃したが、オッサに乗り換えて4位となったのがゼッケン2番の若手、藤原慎也。2ストロークフューエルインジェクションの革新メカニズムが、初めて全日本を走った最初の結果は、まずまずとなった。

そして5位はベテラン、岡村将敏。1ラップ目の2位から減点を増やしてのこのポジションだが、最終セクションをクリーンすれば2位という接戦の結果だった。 6位はまた若手の佐藤優樹(ホンダ)。1ラップ目の出遅れから、2ラップ目は本多、吉良と同じ10点で回ってきた。今回はゼッケンよりひとつよい順位で終えているが、表彰台に入れる実力を持っているライダーだけに惜しいところ。

圧倒的にベテランの層が厚い国際A級で、若手が成長の足がかりをつかむのはむずかしいのだが、今回のようにベテランと若手が交互に入る結果は、将来が楽しみな材料でもある。2012年国際B級チャンピオンの武井誠也(ホンダ)も10位に入り、チームメイトの佐藤を追いかけるポジションにつけた。こちらも近い将来が楽しみだ。

【本多元治のコメント】

このシーズンオフに、出るからにはぶっちぎりで勝ちたいと思ってトレーニングをしてきたので、その成果が出たのかなと思います。1ラップ目を終わって、トップにいるというのは聞かされていたんですが、それで勝ちを意識したのか、2ラップ目に失敗して、これはだめかなと思ったんですが、ほかの選手も思ったより減点していて、ダブルスコアの勝利はうれしかったです。第2戦は仕事で出られないんですが、それ以降はいまのところ全部出られるので、出る大会ではぶっちぎりで勝ちたいと思います。

 


初戦を制した久岡孝二
I今後の活躍が楽しみ

若手の活躍が目立つ
I今シーズンのIBクラスに注目

国際B級

昨年のGC(グランドチャンピオン大会)で活躍した若手中の若手が全日本デビュー戦にして好結果を残した。これまで、ルーキーが全日本選手権で結果を残すにはしばらくの経験が必要だったから、これだけ多くの若手が一気に上位に進出してきたのは近年では珍しい。

勝利はGCで2位となった久岡孝二(ガスガス)。GCチャンピオンとなった氏川湧雅(ガスガス・藤波貴久の甥でもある)と、スタートが早いふたりが、ふたりだけの勝負に入ったかのような戦いで、スタートの遅いポイントランカーよりはるか先にゴールして結果を持った。久岡と氏川の点差はたった1点。3位はゼッケン1をつけた松本龍二(スコルパ)だったが、氏川と松本の点差は5点だった。

4位に入ったのは、これもGCで昇格したルーキーの泉祐大(ホンダ)。泉はかつてのトップランカー、泉裕朗を父に持つ期待のひとりだ。上位4人が若手独占、そのうち3人が全日本選手権デビュー戦となる今回は、今までにないリザルトだ。

【久岡孝二のコメント】

開幕戦からいい成績を残したいと思って会場入りしましたので、よい結果が出てよかったです。2ラップ目に第3セクション、第4セクションと連続で5点を取ってしまって、勝てないかなと心配したのですが、結果が出てみると、1点差で勝利ができていて、よいスタートが切れました。開幕戦でよい結果を出せたので、さらによい結果が出るように、がんばっていきたいと思います。

 



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