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写真&レポート
 
 
全日本エンデューロ選手権第2戦が、7月27日に開催。1デイのレースは、いまやJECにおいて珍しいものではない。
しかし、
大規模な会場ではなく、モトクロストラックをベースとすること
承認クラス(午前)と全日本クラス(午後)の開催時間を分けたこと
1デイながらもファイナルクロスを設けたこと
ファイナルクロスがエンデューロクロス風であったこと
など、革新的なフォーマットが盛り込まれ、いわばコンパクトで箱庭的なエンデューロが模索された。
真夏の炎天下、当日も35度を超え、環境自体も過酷であったこともあり、十分な走りごたえを選手達は感じることができたと、口々に言う。
ファイナルクロスも、トップ争いが緊迫する状況だったことも手伝って、ギャラリーは非常に盛りあがった。
 
都市近郊のプラザ阪下。地の利を活かした
「新しいエンデューロ」
強烈な暑さがライダー達を苦しめた 子供達にはプールが人気
 
 
 IAでは、今季よりTeam TARGETでフル参戦をしている釘村忠が鈴木健二を圧倒。わずかコンマ数秒の差などもありながらも実に16テスト中13テストで鈴木を下す快走を魅せている。サポートにタイムを計ってもらいながらレースを続けていた鈴木は、なんとか追い上げようと全力でアタックするものの及ばず。3番手はほぼ独走といっていいだろう、太田真成が死守。いつもながらのステディな走りで後続を寄せ付けない。
しかし、ファイナルクロスでは総合タイム5番手だった渡會修也が気を吐き、スタートから飛び出して単独走行に。鈴木、釘村共に出遅れることになるが、ラスト2周時点で鈴木は渡會を捕らえることに成功、ファイナルクロスを制した。釘村は、2度の転倒を喫してしまい、7位。テストでため込んだ貯金11秒あまりを一気にはき出すことに。この結果、釘村は近畿大会も開幕に続いて鈴木に譲ることになってしまった。
次戦は、2デイの日高。鈴木健二は例年と同様トレール車のWR250Rでの参戦となり、釘村に大きなアドバンテージ。 鈴木は「今日は(本当は)忠の勝ちですね。完敗です。どんなに攻めてもコンマ数秒負けてしまう。マシンは、第1戦とは違って新型のYZ250を持ち出していて、とてもいい。体調管理も完璧でした、JNCCの九州大会で小池田猛と渡り合うために、トレーニングして2kgくらい体重を増やしています」とコメント。対する釘村は、「テストまでは開幕戦のリベンジでいけてたんですが、まさか最後こうなるとは…。テストでは1回しか転んでないんですけどね…。マシンはすごくよくなってきたし、走り込みもできています。だいぶ自分の乗り方ができるようになってきています。あとは最後気を抜かないように走るだけですね。前回よりも内容はよかったとおもいますし、みんなが楽しんでくれたと思うので、それは喜としたい。日高に関しては、バイクも含めて模索中です」と。
 
 
 IBクラスは、特別昇格を狙う実力派の矢野和都、小林雅裕が参戦しており、圧倒的なパフォーマンスを披露。テストタイムでいえば、両名共に55分台で鈴木の背後にせまり、IAで3位・4位の位置につける好成績を残した。こちらは、矢野が16テスト中14テストで1番時計をたたき出し、エンデューロクロスでもホールトゥウィンと圧勝。レース前からレースよりもファイナルクロスで魅せる走りをしてお客さんを満足させたい、と話していた矢野だったが、実はこのファイナルクロスで手を負傷「折れてるかもしれませんね。それもあってファイナルクロスで攻めきれなかったのがすごく残念でした。悶々としています。丸太越えるたびにすごく痛くて…。レース自体はTC3くらいでようやくルールがわかってきた感じですね。JECは思った以上に過酷でした。モトクロスの時にヒート練習を何本もやる感じ。ミドル系トレーニングのようなつらさがありますね」と話す。一方小林は「今回はマシンが間に合わなくて、バイクも12年式のCRF250R。サスだけはちゃんと最新のモノをつけてきたけど」とマネジメントが行き届かなかったことを悔やむ。「和都、速いですね。スピード勝負になるとキツイ。JNCCの開幕戦でも負けているので、和都くんに勝てるかどうかは、やってみないとわからなかったです」今回は、JNCCの時のような大チーム体制で来阪しておらず、ライダー3名での挑戦、サポートもなかったという。「今後、JECも出て行きたいと思っています。日高もでれればいいけど、バイクが用意できるかわからない」とのこと。
ナショナルクラスは、荒川一佳が開幕戦の雪辱を晴らした形。2位は得地孝一、どちらもJNCCで活躍するカワサキのライダーだ。
今回、レースをオーガナイズした吉川和宏は「とにかく無事に終わってほっとしています。僕が思い描いてた全日本を、ほぼ完璧に実現できたと思います。ただ、これは僕の手柄じゃなくて、形にしてくれたオフィスアクションのみなさんのおかげ。一人では絶対できなかったし、スタッフ一人一人が朝からご飯もたべずにずーっとやってくれてる。IA、IBクラスは自分が走っているのでどのくらいの設定にすればいいのかわかるんですが、承認クラスは難しかった。その人達に楽しんでもらえて、インターナショナルの人達には競技性を確保する、と思っていましたが、それができていたと思う」と話す。
 
エンデューロテストには、エクストリーム的なセクションをふんだんに用意。写真は優勝した鈴木健二
矢野和都はJEC初参戦にして、みごとIB優勝。IAへの昇格権利を手にした
スピードでは鈴木健二を凌ぐ釘村忠。ファイナルエンデューロクロスでのミスが響き、2位
10年ほど前に一度だけJECに参戦していた小林雅裕。
矢野との接戦、惜しくも2位に
ナショナルクラスは、荒川一佳が制した
ファイナルクロスで序盤、単独走行でのトップ走行、一気に総合タイムをも引き上げて4位を奪取した渡會修也
太田真成は、単独3位といったところ。フルシーズン参戦できないことが決定している
盛りあがったファイナルクロス。エンデューロクロスの訴求力は、非常に高い
2度の転倒を取り戻そうと攻める釘村
IA優勝 鈴木健二
IA2位 釘村 忠
IA3位 太田真成
IB優勝 矢野和都
IB2位 小林雅裕
IB3位 小菅泰輝