1日目に続き、2日目も晴天に恵まれたスポーツランドSUGO。鈴木健二は昨日の優勝もあって、大きくランキング上で後続の二人に差を付けた形であった。波乱がおきたのは1周目から。DAY1で2位となった釘村忠が、ビードストッパーのボルト部分がおれるというトラブルを起こしてしまい、走行不能に。リタイアを喫してしまう。 |
そしてまさかの鈴木健二に異変がおきたのが、最終ラップのエクストリームテスト前。エンデューロテストを快走した鈴木は、エクストリームテスト前で異変を感じた瞬間エンジンからガチャガチャ! という音を響かせ「終わった…」と天を仰いだ。キックがおりなくなってしまったエンジンでどうにもならず、その場でのリタイア。優勝およびチャンピオン候補の、レース終盤での脱落に会場はざわめく。この時点での太田真成は120pt、内山裕太郎が126pt。残すファイナルクロス、太田の自力優勝はすでに無かったが「とはいうものの全力を尽くします」と太田。内山もワーキングタイムで準備を念入りに、決戦へ。
元々、モトクロスIAで走っていた経験のある太田に分のあるファイナルクロスは、渡會修也のホールショットで幕開け。すぐに太田がこれをパスしてグイグイと後続を引き離して圧勝。内山も苦手とはしていないモトクロスで、太田には及ばずとも食い下がって3位でのチェッカーを受けた。
|
DAY2、総合リザルトでは太田が優勝。内山は2位、3位に和泉拓が入るという結果。これを受け、ポイントランキングは内山が鈴木を逆転して2度目のチャンピオンに輝いた。
「今日はすごくラッキーなところがあったのですが、自分としては見せられるところもあったので、よかった。来年も、思いっきり上にぶちあたっていきたいです」と太田。内山は「負けないように頑張っていきたいと思っています。今季は、大排気量のWR450Fとの相性もよくて、安定した成績を残せたのがよかったですね。2011年が最初で最後のチャンスだと思っていたので、素直にウレシイです」とコメント。和泉は「ラッキーなところもありましたし、地の利を活かせた。ようやく表彰台にも上れました」と表彰台上で話した。 |
IBでは西森が昨日の雪辱を果たす形で、積算タイムおよびファイナルクロスどちらにおいても優勝。前橋孝洋が2位に入った。タイトルは西森の手に渡り、ランキング2位は栗田武、ランキング3位は滑川勝之でこの3名が来季よりIAへ昇格となる。今季、希代のIBルーキーとして活躍を見せた前橋は夕張でのミスが尾を引いた形でランキング4位。 |
ナショナルでは、岩鬼久重が積算で1位、ファイナルクロスで2位でDAY2を1位で飾った。若手急先鋒の小菅泰輝が積算2位、ファイナルクロス1位の活躍をみせ、結果2位に。ウィメンズは、DAY1に引き続き島崎千恵が圧倒的な勝利。ファイナルクロスでは承認Bクラスとの混走ながらヒート優勝をおさめる快走を見せた。 |