公式予選で唯一、1分36秒台を叩き出しポールポジションを獲得した長島哲太がスタートダッシュを決めホールショットを奪う。山本剛大、森俊也、國峰琢磨が続いて1コーナーをクリア。ヘアピンコーナーでは仲城英幸が3番手まで浮上。この上位争いに加わっていた菊池寛幸はレッドマンコーナーで転倒を喫し、後続の佐野優人も接触してしまい転倒。2台が早くも戦線から離脱してしまう。長島はオープニングラップから後続を引き離し、1周を終えた時点で1秒7もの差をつけホームストレートを通過。2番手以降は森、仲城、國峰、山本、山田誓己、亀井雄大、藤井謙汰、北見剣、徳留真紀らが続いていく。2周目には2番手争いが國峰、仲城、森、山田、山本、亀井の6台に絞られ、1秒余り後方に藤井、北見、徳留が8番手を争っていた。
トップを走る長島は快調に1分36秒台で周回を続け独走。一方、2位争いは、し烈なバトルが続いた。國峰と仲城は周回ごとに2番手を奪い合い、森、山田、山本も何度もポジションが入れ替わる。後方では、徳留が北見、藤井をかわし、4周目には8番手に浮上。バトルから抜け出し単独走行となっていく。
2番手争いは、國峰、仲城、そして山本と集団のトップが入れかわりながら周回を重ねていく。その間も長島は、ただひとり1分36秒台のペースでラップし続け、10周を消化した時点で2番手に10秒ものマージンを築いていた。
10周目に2番手につけていたのは仲城。11周目の第1コーナーでは國峰が仲城をかわすが、翌周は同じ第1コーナーで、仲城が國峰からポジションを奪い返すなど、2番手争いは、この2台がリードする展開だったが、13周目モスエスのゼブラでリアタイヤを滑らせた仲城が転倒。ダメージはなかったものの、エンジンがかからず再スタートできず悔しいリタイアに終わってしまう。このアクシデントから、2番手を走る國峰と、後続に約1秒の差が付いた。3位を争うこととなった4台は、バトルをしつつも山田と山本がリードするカタチで國峰を追う。
迎えた最終ラップ。山田と山本の3位争いが激しさを増す。1コーナーのブレーキングでは山本が山田の前に出るも、すぐに山田がポジションを奪い返し、ヘアピンコーナーでは再び山本が抜き返す。しかし山田はレッドマンコーナーでポジションを取り返すと、山本を抑える。
最後まで順調に周回を重ねた長島が後続に14秒余りの差を付け、今季3度目の優勝を決めた。國峰が自己最高位となる2位でチェッカーを受け、山本とのバトルを制した山田が3位に入った。
山本は表彰台まで僅か1000分の43秒及ばず惜しくも4位。5位の森、6位の亀井も僅差で続いた。徳留が独走のまま7位でチェッカー。藤井が北見を抑え8位。北見が9位でゴールした。
最終戦を残し、ポイントランキングは徳留が114ポイントでトップを死守。長島が97ポイントで2番手に浮上。山田が95ポイント、山本と仲城がともに94ポイント、國峰が92ポイント、森が87ポイントで続いている。 |