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写真&レポート
2012 MOTO1 ALLSTARS Rd.7  9/16  HSR kyushu
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MOTO1 ALLSTARS 2012シーズンも遂に終盤。全8戦中の第7戦の舞台は熊本に位置するHSR九州はハイスピード・コーナーが続くターマックと締まった土質の特設ダート・セクションでダイナミックな走りが観戦できるサーキット。
今年は残念な事に決勝日当日には台風の接近が予報されていて朝から降り始めた雨でダート・セクションは悪化の一途、前日の練習走行ではベストのコンディションだったコースは一転しての荒れ模様となった。
 
 
moto1PRO HEAT1

 断続的に強さを増す雨でぬかるみを増したダートはレイアウト変更での走行となりターマックにも泥が広がりコース全域に渡って滑りやすい路面になっていた。

 好スタートでターマックのストレートから初めにダートへ進入した#4三苫 進の背後では#7森田"IKKI"一輝と#1佐合 潔が並んでダートへ進入するもイン側のラインを取った佐合がリヤを大きく滑らせてセカンドグループの中でも順位を後退させてしまう。

 そしてダートの1コーナーを三苫のアウト側から巧みに加速した森田がマシンを前に進めてテーブルトップを最初に越え団子状態で三苫、#21五十住 洋佑、#6池田 孝宏、#16赤嶺 涼太、#13金児 伸二、#99佐野 新世、そして佐合が続いて第1ダートを抜ける。

 第2ダート進入では三苫が森田に並びかけるもスリップダウン、再スタートに時間がかかりほぼ最後尾へ転落、五十住が単独で2位に上がって森田を追うが、後方から追い上げてきた佐合が一気に順位を上げて背後に迫る。

 LAP2の第1ダートで五十住を捉えた佐合は背後からパッシングの機会を伺うが、第2ダートで転倒する五十住によって単独2位に浮上、先行する森田を猛然と追い上げる。

 ターマックの高速コーナーでは圧倒的な速さをみせる佐合はレース中盤で森田を抜き去りトップ独走体制で徐々に差を広げていく。
 このまま佐合の単独首位でレース終了かと思われたラストラップの第1ダート。先行する佐合との距離を最終コーナーから第1ダートまでで縮めた森田が佐合の背後に迫る。ダートの1コーナーでわずかにバランスを崩して加速が鈍った佐合とのラインを外側からクロスさせて森田が再びトップを奪い取り、その後のターマックの高速コーナーでも佐合のチャージをしのぎ切った森田がトップのままフィニッシュ、HEAT1トップの座を掴んだ。

 僅差で佐合は2位、後方から追い上げて一時は3位を走っていた#3金児"RYUTA"隆太はゴール寸前の最終コーナーでイン側からチャージをかけた五十住との接触転倒で7位に。これによって五十住が3位、4位にはレース後半のダートで本来のペースを取り戻した#14谷田部 高則、5位にはベテランの金児 伸二、6位にはレース中盤の転倒から追い上げた池田が入った。

 ホールショットに加えてトップタイムも記録した三苫は転倒を重ねてペースを崩し、10位の結果でHEAT1を終えた。
 

HEAT1ラストラップでトップに立った森田をシケインで差を詰める佐合はターマックの高速コーナーでは別次元の速さをみせた
HEAT1、ダートのコーナーでの処理が巧みな森田はスピードを乗せてコンディションの悪化したテーブルトップを軽々と高く跳ぶ
 


moto1PRO HEAT2

 雨の降りは弱まったもののターマックに散らばる泥の量は更に増えていて滑り具合が不安定な難しい路面状況の中で鋭いスタート・ダッシュをみせた佐合だったが、ダートへの進入で外側から加速してきた森田にHEAT1と同じ箇所で先行されてしまう。

 この競り合いの隙を突いて池田も佐合をパスしてトップの森田を追うが、続く第2ダートから高速コーナーまで圧倒的なスピードで抜ける佐合は池田と森田を次々にパスして再びトップへと浮上する。

 2位の森田を引き離して差を広げた佐合だったが、LAP3第2ダートの進入でスリップダウン。

 この転倒で森田に抜き返された佐合は更にジャンプ・スタートの判定が下されていてオフィシャルからピットロードへ誘導されて60秒のピット・ストップが課せられる事となった。

 路面状況の悪化した二箇所の特設ダートセクションの先でピットロードからコースに復帰するレイアウトだった事で、実質的な停止時間は多少短くなったとはいえ、このペナルティで佐合がトップに返り咲く事はほぼ不可能と誰もが思った。

 トップを走る森田はダートでの転倒によってアドバンテージを大きく失い、高速コーナーで三苫にかわされて2位にポジションを落とし、トップに入れ替わった三苫もダートでの転倒で再び森田にトップを奪い返される。

 このわずか数LAPの間のトップ争いの背後に、ピットスタートから無転倒で追い上げてきた佐合が迫っていた。

 そして、ラスト2LAPまでに三苫に続いて森田までも高速コーナーであっさりとパスした佐合がトップを奪いチャンピオン・ゼッケンの意地を見せつける。

 ターマックの高速コーナーで引き離される森田はラストLAP最終コーナーから第1ダートの進入で再び佐合をパスしてトップを奪い返し、HEAT1の再現なるかと思われたが、その後の高速コーナーで佐合を抑えきる事は叶わずに2位でHEAT2を終えた。

 ピットストップからの劇的な追走でトップを獲った佐合は滅多に見せないガッツポーズで両手を高く上げてフィニッシュ・ラインを通過してチーム員の祝福に包まれた。

 3位には三苫、4位池田、5位金児RYUTA、そして6位にはルーキー#17天野 拳がプロクラス挑戦1年目にして初の入賞となった。
 

両ヒートで激しい競り合いを演じた谷田部と五十住。HEAT1ではレース終盤に追い上げてきた金児RYUTAが加わり三つ巴の3位争いに
HEAT2、激しい展開のレースを闘い終えて喜びのシャンパンファイトに興じるトップ3
 
 
 

moto2
 悪化したダート・セクションでトップグループが総崩れとなる中、セミ・ファイナルでトップとなり決勝レース一番手のスターティング・グリッドを獲得したのは#9杉山 準。2番手グリッドには#41新井 誠、3番手には#11岸田 尊陽とグリッド最前列に3台のハスクバーナのマシンが並んだ。

 決勝レースのスタートでホールショットを獲った岸田がダート・セクションでもトップを死守。2番手に#50中川 龍司、そして#42井深 泰治が続く。グリッド先頭だった杉山はダート進入で失速して5番手、新井は第1ダートの進入での転倒で大きく順位を落とし、ほぼ最後尾からの追い上げとなった。

 レース序盤で2位を争っていた中川と井深がダートの転倒からの再スタートで時間がかかり大幅に順位を落とす間に杉山が2位、#3久保 晶が3位へと浮上するが、両者の相次ぐ転倒で#65千場 正嗣が2位へ上がり、後方からゴボウ抜きで追い上げてきた新井が3位にジャンプアップする目まぐるしい展開に。

 熊本特有の粘土と火山灰が混ざった土がたっぷりと水を含み、ダートセクションでは失速するとジャンプが越えられないほどにコンディションが悪化していて再スタートできずにスタックしたマシンが続出するサバイバル・レースに。

 スタート直後の転倒で順位を落とした新井だったが、驚異的なハイペースで追い上げてレース終盤には2位まで順位を戻すがトップを独走状態で走る岸田を射程範囲に捉えるには至らず。

 ところが、第1と第2ダートで転倒を重ねた岸田はアドバンテージを一気に失い、ゴールを目前にして新井にトップの座をあっさりと明け渡してしまう事態に。

 再スタートに手間取った岸田は残るターマックで新井との差を縮めるには至らず、新井がトップでチェッカーを受けた。ランキングトップの久保は得意とするダートでペースが上がらずに3位に甘んじる悔しい結果となり、シリーズ・チャンピオンの争いは最終戦のモテギにもつれ込む事になった。

 4位には序盤のダートで大きく順位を落としつつもレース後半で抜き出た#57菅野 景介。そして5位に千場、6位には中川がポジションを死守した。
 

序盤のトップ争いから転落はしたものの6位まで順位を戻してフィニッシュした#50中川 龍司。タフなレースで生き残る芯の強い走りをみせた
降りを強める雨の中で激しいスライドでリヤを滑らせながらダートへ進入する岸田。トップを独走しながらもレース終盤のダートでの転倒が悔やまれる
スタート直後のダートでの転倒から持ち直し、再スタートから無転倒で追い上げてトップでフィニッシュした新井。
得意とするダートで新井に水を開けられた結果となった久保、苦手と公言するダートで思ったよりも転倒が少なかったと喜ぶ岸田、そして全てが上出来だったと言う新井。三者三様の表彰台
 
   
 
moto1OPEN
 決勝レースのポール・ポジションを獲得したのは地元九州からエントリーの#23中村 孝則。決勝スタートでも絶妙なクラッチ・ミートでホール・ショットを奪い第1ダートへ抜け、2番手には#300高山 直人、#11増成 誠二、#10川上 祥史、#14緒方 大輔、#119谷中 一夫と続いた。

 順調にトップを走っていた中村だったが第2ダートの進入でスリップダウン、再スタートに手間取る間に高山がトップに上がるもターマックの高速コーナー手前のシケイン進入までに川上と緒方にパスされて3位に転落。

 高山も第1ダートで緒方を抜き返すも第2ダートで失速した瞬間に緒方にかわされて再び3位へポジションを落とし、その高山の背後には増成が差を詰めてきて射程範囲に捕捉する。

 5位を走る谷中はダートでの転倒で#111伊藤 和志にポジションを奪われた後、更に転倒を重ねて後方集団に順位を落としてしまう。

 スタート直後のダートでの混乱でポジションを下げた#40吉田 和司は周回を重ねる毎に少しずつ順位を上げてきて、レース中盤には6位のポジションから伊藤の転倒で5位に浮上する。

 トップを走る川上はMX出身でもあり、ダートでもペースを乱す事なく鉄壁の走りで周回を重ね、それを追う緒方は何度もコーナー進入で並びかけるも今一歩詰め寄れない。緒方の背後にテール・トゥ・ノーズでつけていた高山だったがレース中盤から徐々に引き離されてしまう。

 両者共に地元のライダーであることもあり、川上と緒方のトップ争いには観客の応援もヒートアップ。 ラストラップまでもつれ込んだ争いは川上が制し、トップでチェッカー・フラッグをくぐった。続く僅差での2位は緒方、高山は一時は背後に迫った増成を突き放して単独3位でゴール。一時は転倒で順位を下げた#39森田 健二はレース後半に調子を上げてきて5位、吉田 和司は6位となった。
 
レース序盤までは食い下がったものの九州組2台を取り逃がす悔しい展開のレースだった高山
会場を沸かせた地元ライダー2台のトップ争い。キッチリとラインを守りチャージをかける緒方を寄せ付けない川上がゴールまでトップを死守した
表彰台では川上と緒方のマイクパフォーマンスの応酬で会場が盛り上がり、そして祝福のウォータースプラッシュ