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写真&レポート
2012 MOTO1 ALLSTARS Rd.4  6/24 EBISU Circuit
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Photo:Jimbow@jkdp
今期のシリーズ折り返しとなるMOTO1第4戦。開催地である福島県、エビス・サーキットでは梅雨時であることも重なり、ここ数年は雨のレースが続いていたが今回は久しぶりのドライコンディションとなった。
山の中腹に位置する地形を利用した高低差のある長いストレートではパワー勝負の最高速対決。そしてモタード用の特設コースの設定で種類の異なる舗装でレイアウトを変えたコーナーへと接続される区間では激しいスライド・バトルとなるモタード・レースの迫力が存分に味わえる場所だ。
 


moto1PRO  HEAT1
 ライダーもマシンも共に絶好調の#1佐合 潔がポールポジションを獲得。スタートからのホールショットで最初にシケインを抜ける佐合の後には#7森田"IKKI"一輝、#3金児"RYUTA"隆太、#84松本"YASSY"康、#4三苫 進が団子状態で連なる。
  明らかにオクターブの違う排気音の佐合のマシンは傍目にも高回転までパワーがのっていてストレートでも余裕で後続を引き離すトップスピードに達する。
 2位を走る森田はコーナーで差を詰めるもストレートを抜ける度に佐合との差は少しずつ広がっていく苦しい展開。
 3位を走る松本はレース序盤で金児RYUTAにパスされてポジションを4位に落としたが、各コーナーでポジションを奪い返す激しいチャージを仕掛けて何度も並びかけて金児RYUTAを追い詰めたがパッシングには至らず。
 松本と共に同系のハスクバーナの公道用市販車で参戦中の#13金児 伸二と#10山下 政弘が6位争い。純粋なレーシングマシンの中で健闘を見せた。
 そしてゴール直前、松本が裏ストレートからのヘアピンコーナー進入で金児RYUTAとラインをクロスさせて仕掛けた隙を逃さず三苫がイン側にマシンを滑りこませてそのままチェッカーフラッグとなった。
 松本は5位でレースを終えたが最終ラップまでもつれ込んだ三つ巴の争いの中で一際激しく攻め続けた姿に会場から拍手が湧き起こった。

moto1PRO  HEAT2
 ヒート1に引き続き好調の佐合がポールポジションからホールショット、続いて森田そして松本、金児RYUTA、三苫とヒート1と同じ展開でレースが進行する。
 レース序盤で6位を走っていた金児 伸二がダート・セクションで最後尾までポジションを後退させしまい、順位の浮上した山下が5位の三苫を追う。
 ヒート1から上り調子の松本が2位の森田を猛然と追い上げる。対して4位を走る金児RYUTAはペースを上げる事ができずに少しずつ差を広げられてしまい後方の三苫に食い付かれる展開。
 前日からラップ・タイムが伸び悩んでいた三苫は射程距離に金児RYUTAを捉えつつパッシングを仕掛ける位置にまでマシンを前に出せないままレースは終盤へ。
 トップを走る佐合のライディングは揺らがず、独走状態のままチェッカー・フラッグ。2位には森田、続く3位には松本となり、順位の入れ替わりのないまま金児RYUTAが4位、三苫が5位でレース終了となった。
 そして、6位となった山下はプロクラスに昇格してから初のトップ6入り。公道用市販車をベースに試行錯誤を重ねてきたmoto2チャンピオンの本来のスピードが帰ってきた。
 一度は最後尾まで順位を落とした金児 伸二はラストラップまで攻め続けて8位まで順位を上げてチェッカーを受けた。


moto2チャンピオンの勢いを取り戻した山下 政弘の快走。セット・アップに苦労したマシンだけに喜びもひとしお。
ヒート1とヒート2共に同じ面子での激しい3位争いとなったがリザルトだけでは伝わらない激闘がゴール寸前まで続いた。
ワークスマシンと言っても過言では無いほどに細部まで手を入れられた佐合のマシンはエビスでのパワー勝負でも独壇場となった。



moto2
 前回の伊那での初参戦でいきなりのトップ争いへの乱入で注目の的となった#52野左根 航汰がエビス・サーキットでもトップ・タイムを重ねて決勝レースでのポールポジションに立った。
 セカンド・グリッドには目下2連勝となっている#41新井 誠。16歳の野左根と14歳の新井が先頭を切る新時代の到来を予感させるレースとなった。
 決勝レースのスタートではポールポジションから飛び出した野左根とセカンド・グリッドからの新井がサイド・バイ・サイドでホールショットを奪い合う。
 下りのストレートから左に進入するクランク状のシケインを抜けるエビス特有のモタード設定のコース・レイアウト。
 鋭いスタートを切った新井が野左根の右に並び、切り返しのラインを抑えられた野左根はスピードを落としきれずに痛恨のスリップダウン。
 単独転倒となった野左根は再スタートに時間がかかり、再び走り始めた時にトップグループは既に裏のストレートに達していた。
 トップを走る新井の背後に迫る#11岸田 尊陽と#3久保 晶がテール・トゥ・ノーズで三つ巴のトップ争いが白熱。
 4位には#8中木 亮輔、そして5位の#7大場 和樹に激しいチャージをかけるのが#34三井 正勝。見応えのあるラインの奪い合いが各コーナーで続く。
 トップを独走したままゴールまで走り切るかと思われた新井はレース終盤に裏のストレート登り口でアウト側の土手でリヤタイヤを滑らせたハイサイドで転倒してしまう。
 幸運にも手首のダメージ程度で済んだ新井はマシンを起こしてレースへ復帰しようとするが、焦りで操作がラフになったのか再び走り始めたところでエンジンが止まってバランスを崩して再び転倒してしまう。
 リタイヤは避けられたものの、このアクシデントで大幅に順位を落とした新井はレースに復帰は出来たものの野左根にも先行された上にペースを上げられずに周回を重ねた。
 新井に代わってトップを走る事となった岸田は迫る久保と激しいバトルとなる。モトクロス出身の久保は得意のダート・セクションで何度も岸田に並びかけるが、パッシングには至らないままレースはラストラップへ。
 そして、最後までもつれこんだトップ争いは岸田が制して一番にチェッカーを受けて今シーズン初優勝を勝ち取った。
 昨年夏の鈴鹿8時間耐久レースでも岸田と争った中木は3位に、大場は4位とロードレース出身のライダーが上位を占めたmoto2決勝戦となった。
 4位の大場を追っていた三井は追い上げてきた野左根にゴール間近でかわされて6位に順位を落としてレースを終えた。

決勝スタート直後の転倒で最後尾から追い上げる野左根 航汰。伊那からエンジンだけはチューンしたとはいえ、年式落ちの車体にノーマル・サスで驚異のラップ・タイムを記録した。
伊那では転倒に巻き込まれて決勝で沈んだ中木 亮輔だが、今期2戦目のエビスでは4位で走り切る健闘を示した。ロードレース出身のライダーだけにライン取りも正確でタイムのバラ付きは少ない。
トップを走りながら残念な結果に終わった新井 誠。走行中に感情を爆発させるのはライダーとしての正しい資質。



moto1 OPEN
 今期、それまでのスズキDR-Z400からハスクバーナに乗り換えたが、開幕から3戦とも#300高山 直人を追い切れない苦渋のレースが続いていた#40吉田 和司だったが、前日の練習走行から好タイムを刻んで好調さを見せつける。
 前回の第3戦伊那では予選での転倒が決勝でも響いて不本意な結果となった#6吉田 雄一と#5河野 崇史が共に高山と遜色ないタイム叩きだして決勝に臨む。
 決勝スタートで最初にコーナーを抜けたのは高山。隙間の無い団子状態で吉田 和司、河野、吉田 雄一が続く。
 スタート直後のセカンドグループでは#119谷中 一夫の転倒が引き金となる多重クラッシュ。6番手グリッドからの#15福沢 武も巻き込まれて再スタートに手間取り大きく順位を落とす事となる。
 ダート・セクションに向かう登り勾配の東ストレートで吉田 和司がトップを走る高山にパッシングを仕掛け、ハイスピードでラインがクロスするポイントでハンドル同士が接触しながらもトップに踊り出る。
 高山の背後には河野、吉田 雄一が迫り激しい2位争いとなる。
 レース中盤で、吉田 和司にパッシングを仕掛けた高山のラインを河野が奪って2位に浮上。
 トップを走る吉田 和司はレース終盤まで絶好調の走りで一際深くマシンを寝かせたスライドでタイム・アップを果たし、一度も他車に先行を許さないままチェッカーを受けて全日本戦に参戦して7年目にして初の優勝を勝ち取った。
 ライバルでもありチーム・メイトのmoto2岸田 尊陽と共に手にした勝利はチームやメーカーの枠を越えた仲間からの祝福の声に包まれた。
 2位は最終ラップまで高山を抑えきった河野。4位に吉田 雄一、そして5位にはマイナー・トラブルで不本意なレースが続いていた#38ミッキーが久しぶりの入賞で健在ぶりをアピールした。
 スタート直後のアクシデントで順位を落とした福沢は12位まで順位を上げてレース終了となった。

エビス名物の巨大なテーブル・トップ・ジャンプ直後の右コーナーではダートラのように前後のタイヤを滑らせたままコーナーを抜ける激しいトップ争い。
前回の伊那では様々な局面で上手く歯車が噛み合わなかった河野 崇史だが、エビスでは好調な走りで高山をパスして2位の座についた。
前回の伊那に続きまたもや転倒に巻き込まれて6番手グリッドをふいにしたベテラン福沢 武。セカンド・グループまでは追い上げが届かず。
   
レース終了直後にツナギを着たままのチームメイト、吉田 和司を祝福するmoto2を制した岸田の今季初優勝コンビ。