moto1PRO HEAT1
ライダーもマシンも共に絶好調の#1佐合 潔がポールポジションを獲得。スタートからのホールショットで最初にシケインを抜ける佐合の後には#7森田"IKKI"一輝、#3金児"RYUTA"隆太、#84松本"YASSY"康、#4三苫 進が団子状態で連なる。
明らかにオクターブの違う排気音の佐合のマシンは傍目にも高回転までパワーがのっていてストレートでも余裕で後続を引き離すトップスピードに達する。
2位を走る森田はコーナーで差を詰めるもストレートを抜ける度に佐合との差は少しずつ広がっていく苦しい展開。
3位を走る松本はレース序盤で金児RYUTAにパスされてポジションを4位に落としたが、各コーナーでポジションを奪い返す激しいチャージを仕掛けて何度も並びかけて金児RYUTAを追い詰めたがパッシングには至らず。
松本と共に同系のハスクバーナの公道用市販車で参戦中の#13金児 伸二と#10山下 政弘が6位争い。純粋なレーシングマシンの中で健闘を見せた。
そしてゴール直前、松本が裏ストレートからのヘアピンコーナー進入で金児RYUTAとラインをクロスさせて仕掛けた隙を逃さず三苫がイン側にマシンを滑りこませてそのままチェッカーフラッグとなった。
松本は5位でレースを終えたが最終ラップまでもつれ込んだ三つ巴の争いの中で一際激しく攻め続けた姿に会場から拍手が湧き起こった。
moto1PRO HEAT2
ヒート1に引き続き好調の佐合がポールポジションからホールショット、続いて森田そして松本、金児RYUTA、三苫とヒート1と同じ展開でレースが進行する。
レース序盤で6位を走っていた金児 伸二がダート・セクションで最後尾までポジションを後退させしまい、順位の浮上した山下が5位の三苫を追う。
ヒート1から上り調子の松本が2位の森田を猛然と追い上げる。対して4位を走る金児RYUTAはペースを上げる事ができずに少しずつ差を広げられてしまい後方の三苫に食い付かれる展開。
前日からラップ・タイムが伸び悩んでいた三苫は射程距離に金児RYUTAを捉えつつパッシングを仕掛ける位置にまでマシンを前に出せないままレースは終盤へ。
トップを走る佐合のライディングは揺らがず、独走状態のままチェッカー・フラッグ。2位には森田、続く3位には松本となり、順位の入れ替わりのないまま金児RYUTAが4位、三苫が5位でレース終了となった。
そして、6位となった山下はプロクラスに昇格してから初のトップ6入り。公道用市販車をベースに試行錯誤を重ねてきたmoto2チャンピオンの本来のスピードが帰ってきた。
一度は最後尾まで順位を落とした金児 伸二はラストラップまで攻め続けて8位まで順位を上げてチェッカーを受けた。