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写真&レポート

小川友幸シーズン、二連勝

2位、野崎史高
黒山健一3位

国際A級スーパークラス

鹿児島で初めての全日本選手権。会場となった錫山オフロードランドは、モトクロスコースなどもある自然豊かな会場で、人工的に配された本部前の第1・最終セクションや壮大な自然の地形を使った第6、第7セクションなど、見る側も走る側も、トライアルを楽しんだ。
会場には近隣から一般のお客さんも駆けつけて、初めて見る全日本クラスのトライアルライディングに驚嘆していた。こじんまりとした全日本大会だったが、鹿児島のトライアル有志による手作りのあたたかみのある大会だった。

開幕戦の覇者、小川友幸(ホンダ)が再び全日本選手権の頂点に立った。これで開幕2連勝。勝利を重ねるたびに、小川は強くなっている印象がある。これで開幕2連勝だ。

脱臼癖の手術のリハビリ中の黒山健一(ヤマハ)は、いまだ本調子にはほど遠い。そればかりか、第1戦の時よりも走りに切れがない印象すらある。

勝負は、早くも第3セクションで動き始めた。ここで黒山がヒルクライムを登りそこねて5点となった。これで黒山の緊張の糸がとぎれてしまったという。以後、黒山は小川に追いつくことなく、トライを重ねるごとに点差が開いていってしまうことになった。

序盤に絶好調だったのは野崎史高(ヤマハ)だ。第5セクションまで、野崎は足をつくことなくセクションを回った。ここまで、小川も3点をついていたから、野崎の勝利の目も大きかった。

もうひとり、序盤に意外な好調ぶりを見せたのが、坂田匠太(ガスガス)だった。第2セクションで2点をついた他は、1、3、4とクリーン。第4セクションの時点では、野崎に次いで2位につけていた。そのライディングテクニックに、ようやく結果がついてくるかと思わせたが、その後、急速に崩れ去って、終わってみれば最下位になってしまった。10セクション3ラップを集中して走り抜けるのは、たいへんな仕事なのだ。

野崎のリードで始まった今大会だが、第6、第7で野崎が続けて5点になると、トップは小川のものとなった。ところが、ぬるぬるの斜面を登って丸太を越える第9セクションでは、今度は野崎だけがクリーン。これで1ラップ目は、わずか1点差ながら、野崎がトップで折り返した。クリーンもとれるし5点にもなる激しい大会だが、その結果が1点を争う神経戦だ。

2ラップ目、今度は小川がペースアップ。5点をひとつもとらず、難セクションでも確実にマシンを進めて3点以下でセクションアウトし、このラップの減点は9。対して野崎はふたつの5点とふたつの1点で12点を加えてしまった。黒山は小川と同じく9点で2ラップ目を終えるも、この時点でトップ小川の20点に対して28点、22点の野崎に対しても6点差と苦戦は否めない。

そして3ラップ目、小川はオールクリーンという金字塔を打ち立てた。野崎、黒山とも、3ラップ目の第6、第7セクションは5点をマークしてしまった。そんな中、この2セクションを含んで10セクションすべてをクリーンした小川のライディングは、この日の大きなハイライトとなった。

野崎は9点差ながら、第1戦の時よりトップとの差をより僅差とした。開幕2戦を終わって、小川と野崎がシリーズをリードしている。

田中太一(ホンダ)は、まだ本調子の走りが見せられず、4位に甘んじた。渋谷勲(ベータ)は、開幕戦のあと指を負傷していて、これも渋谷らしさを見せられず5位。6位には井内、そして序盤に絶好調だった坂田が7位となった。尾西和博(ホンダ)は、試合を休んで骨折した手首の療養をしているという。

優勝した小川友幸のコメント】

「今日は神経戦になると予想されたので、とにかく5点は出さない、ミスをしても3点でまとめようと思って大会にのぞみました。大きな失敗もなく一日いいペースで走れたのは、大きな収穫です。それに、ミスをしないように集中し続けたところ、最終ラップでオールクリーンもできました。これはうれしかった。3ラップ目は、ほんとにパーフェクトでした。ノーミスではなかったですが、リカバリーできました。マインダーの指示も的確でした。でも、まだまだ自信には至っていません。野崎選手も強いし、今年は手ごわいシーズンですが、野崎選手のことも黒山選手のことも意識することなく自分のペースで走り続けます」

【野崎史高のコメント】

「調子はよかったです。絶好調ではなかったですが。1ラップ目、第5セクションでトライ順が最後になりましたが、持ち時間は把握していて、焦ることなく、落ち着いて集中してトライできました。その結果が1ラップ目の結果にでたようですね。2ラップ目、3セクションと7セクションでの5点がもったいなかったと思います。それ以外は、そこそこまとめることができました。1ラップ目の第9セクションのクリーンはぼくだけでした。あれは気持ちよかった。でもその後がダメでしたね。調子を持続することができませんでした。目指すポジションはひとつしかないので、上を目指していきます」

【黒山健一のコメント】

「残念でした。1ラップ目の第2セクションで、ラインを微妙にまちがえて5点になって、あれでぼくの1日が終わってしまった感じです。5点をとったという事実より、精神的ショックを解消できなかった。それ以外にも5点はありますが、それらは思い切りいっての失敗なので悔いはないです。肩の調子は、第1戦の時より悪い感じです。痛みがあって、腕の動きも悪い。当面の目標は、元の自分の走りをして、順位に元に戻すことですね」

 


125ccでIA優勝を果たした
成田匠

国際A級

チャンピオン、小森文彦(ホンダ)のスタートダッシュで始まった2007年全日本選手権。しかし今シーズンの台風の目、成田匠(ヤマハ)が早くもベテラン国際A級ライダーを翻弄しはじめた。

成田のマシンは4ストロークの125cc。助走がなかったり、圧倒的な高さには苦戦もいたしかたない。そのとおり、1ラップ目の成田は4位だった。それでもトップとはたった4点差でしかなく、2ラップ目以降の逆転劇が期待されるところだった。

1ラップ目のトップは田中裕人(ホンダ)。しかし田中は2ラップ目以降に減点を増やし、トップの座から滑り落ちてしまった。代わって2ラップ目にトップにでたのは白神孝之(シェルコ)。このラップ、白神はたったの3点でまとめてしまった。これはこの日のベストスコアである。

しかし、3ラップ目に底力を見せたのは、3点がひとつ、1点がひとつの4点でまとめた成田だった。125ccマシンが全日本の国際Aクラスで優勝した。2位白神とは3点差。白神、三谷、竹谷、小森といった並み居る250cc、280cc勢いをうっちゃっての勝利となった。

【優勝した成田匠のコメント】

「セクションの高低差が予想以上で、もしかすると125では歯が立たないんじゃないかと、ナーバスでした。でも走ってみたら、足つきでリカバリーすることができ、特に1ラップ目はよく滑って、ライバルも苦戦していたので、一生懸命前向きにチャレンジしました。3ラップ目は、乾いてコンディションが良くなり125ccでも余裕が持てるようになってきました。125ccでも、ボディアクションをきちんと使うことで、パワーの足りない分を補えるんですね。125ccクラスでのトレーニングは大事なんだと、自分自身でも思いました。自分自身もテクニックを理解することが大事なので、自分の勉強でもあり、引き続き125ccでチャレンジします」

 


国際B級優勝は平田雅貴裕

国際B級

前日からの雨が朝方まで残ったためもあって、今回の国際B級クラスは、いつもより厳しいセクション設定となった。3クラス、それぞれ異なるレベルのラインを走っているが、減点数は国際B級がもっとも多いことでもそれがわかる。

前回、IBクラスデビュー戦にして125ccマシンで勝利した藤巻耕太(ガスガス)は、1ラップ目に7位と出遅れた。トップの沢上祐介(ベータ)とは7点差。2位につけたのは、昨年チャンピオン平田雅裕の実弟である貴裕(スコルパ)だった。

藤巻は2ラップ目以降、減点を減らして追撃するが、それ以上にいい走りを見せたのが、平田だった。2ラップ目の13点はこの日のベストラップ。結局平田は、2位まで追い上げた藤巻に9点差で、国際B級初勝利を得た。奇しくも九州大会は、昨年、兄雅裕が初優勝し、チャンピオンに至る快進撃を開始した大会でもある。

【平田貴裕のコメント】

「セクションは難しかったんですけど、今日は楽しく走ることができました。雨が降ってツルツルしてたほうが楽しいんです。優勝できるかはわからなかったし、藤巻君に負けるかなと思ってましたけど、優勝できてとってもうれしいです。今シーズンは楽しみながら走りたいと思ってます」

 



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