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写真&レポート

07開幕戦は、小川友幸の勝利
2位の野崎史高
肩の手術後復帰戦
黒山健一は3位

国際A級スーパークラス

2007年開幕戦は、ここ数年恒例となっている関東大会、茨城県桜川市真壁トライアルランド。乾いた岩盤の険しい地形が特色となっているトライアルパークでの競技となる。しかし当日は、未明から降り始めた雨が岩を濡らし、いつにもまして難易度を高めていた。
今回はMFJトライアルアカデミーの流れも汲んで、エキシビジョンとしての125クラスが併催となった。国際B級と国内A級の選手が参加できるもので、残念ながらエントリーは1名にとどまったが、14歳の国内A級、松岡一樹(ガスガス)が国際B級セクションに果敢にトライした。125ccマシンで国際B級に参戦している藤巻耕太、国際A級の成田匠の存在とともに、国内A級も参加できる125クラスは、今シーズンの新しい注目ポイントでもある。

昨シーズンオフに肩の脱臼癖の手術をし、いまだリハビリ過程にあるチャンピオン黒山健一(ヤマハ)、初の3連勝をしたものの、それをタイトルにつなげなかった小川友幸(ホンダ)。2年目のマシン、新たなマインダーで飛躍を狙う田中太一(ホンダ)、シーズン前の負傷とともにマシンの乗り換えに苦労してしまった野崎史高(ヤマハ)、そして昨シーズン途中から参戦を見合わせていた渋谷勲(ベータ)など、役者は揃っている。天候のいたずらで、いつもより難度が増したセクションで、日本のトップライダーがどんな妙技を見せるか。そしてこの雨は、天気予報では午後には止むことが明らかだった。
第1セクションでは小川のみがクリーン。野崎、黒山が1点、太一(田中)、渋谷が5点となって試合が始まった。第2セクションでは全員が5点かという難度の高い設定で、唯一黒山のみがクリーン。ここでトップは黒山となったが、難度の高いこの日のセクションは、いくらでも逆転劇が起きそうで、試合はなかなか落ち着いてこない。
序盤、第8セクションを終えた時点では、トップは黒山で15点、しかし小川が16点、野崎が17点と続いていた。どこでも5点となる可能性を秘めたセクション群の中、この差はないに等しい。しかしここから、試合が動き始めた。
第9セクションで野崎がテープを切ってしまい5点となると、10セクションでは黒山が岩に乗りそこねて5点となった。野崎はこの5点以後、ペースを崩してしまい、10セクションで3点、最終11セクションで5点と減点を加算していく。こんな中、小川は第8から第10まで3セクション連続でクリーンした。今回は、3連続クリーンができたのは小川だけだ。
小川は持ち時間がなくなっていくのを案じて雨で湿ったヒルクライムをパス、申告で5点をもらって2ラップ目に入った。この5点を加えても、小川の1ラップ目は21点、対して黒山は22点。これにタイムオーバー減点があって、この時点では小川のタイムオーバーは3点で黒山が4点だった。1ラップ目は、わずかながら小川のリードで折り返すことになった。野崎は30点と、あっという間に差が開いてしまっている。
この頃、雨は上がり、天候は急速に回復してきた。ところが岩の上には、たっぷり濡れた泥が乗っていて、これが滑る。走りやすさを考えれば、途中で晴れるより、泥を洗い流すほどじゃんじゃん降ってくれたほうが好都合である場合が多い。
小川はせっかく築いたリードを、慎重に維持しながら、特に2ラップ目は11点という最小減点をマークしてライバルを突き放していった。惜しむらくは、黒山が1ラップ目にクリーン、野崎が3ラップ目にクリーンを出した第2セクションを、3ラップともに5点となってしまったことだった。小川は、結果的にこのまま逃げ切り。小川の芸術的走りが大きな実を結んだ。
黒山は、実は肩の手術後、5時間半に渡ってマシンを走らせた経験がなかった。マシンを引きつける肩の力がまだ本調子ではないというが、持久力の面でも不安があったのかもしれない。2ラップ目までは野崎を押さえて2位の座を維持したが、3ラップ目、第7セクションの切り立った岩壁で黒山が落ちたところで2位の座が逆転した。このまま、野崎が2位を確保し、黒山は3位で開幕戦を終えることになった。
田中太一は5点の山を築きながら、渋谷を押さえて4位。渋谷は「だめっすね。練習してないのがもろに出たって感じです」と、試合を振り返りながら、それでも久々の全日本を楽しんだような印象。
今度こそ、小川が勝ちパターンをつかむか、黒山の肩の復調はいつになるか。そして二人を脅かす第3の勢力は誰か。九州大会は、2週間後に迫った。

【小川友幸のコメント】
「今回はライバルのことを極力考えないようにしました。自分の考えた通りに走れば、結果は出ると信じて試合に臨みました。試合をリードして勝ちにつなげるというのが課題でしたから、今日はまずいい試合ができたと思います。去年は勝ち進むうちに自分で課題を増やしてしまいましたから、今度は気持ちをリセットして、次の1戦を戦っていこうと思います」

【野崎史高のコメント】

「開幕としては、そんなに悪くない、いい結果が出せたと思います。小川選手にかなりの点差をつけられてしまったので、それが課題ですが、もったいない減点も多かったので、そのへんを少なくしていけば、もっと差は少なくできたと思います。クリーンをとったと思ったセクションでテープが切れていて5点になったりして、ペースを乱したということもありましたが、次は表彰台の真ん中に立てるようにがんばります」

【黒山健一のコメント】

「肩の手術からの復帰戦なので、最後まで持たないだろうというのは予想通りでした。だから今日は、表彰台に立てただけでいい結果だと思います。ハンドルを引きつける力がまだ足りなくて、そういう力が必要なステアケースで全部失敗しています。調子自体は悪くないので、まったく不安はありません。開幕戦で5位になったこともありますから、それに比べると、上々の結果です」

 


優勝の小森文彦

国際A級

スーパークラスへの参戦を選択せず、このクラスで戦うことに意義を感じるライダーがしのぎを削る国際A級クラスは、いつものメンバーに加えて、特別に降格して4ストローク125ccマシンで戦うことを決めた成田匠の存在が目新しいトピックスとなった。
雨に濡れた真壁の岩々は難度を増して、第1セクションをクリーン下ライダーはほんの一部という試合のはじまり。成田も土の壁を登りきれずに5点となっている。
1ラップ目のトップは野本佳章(ベータ)。2位に柴田暁(ホンダ)、3位に昨年チャンピオンの小森文彦(ホンダ)。しかし5点をきっかけに調子の波を浮き沈みするライダーが多く、順位は大きく変動する。柴田は最終結果では5位となったが、野本は12位。成田は2ラップ目には2位に浮上していたが、最終的には4位。
終わってみれば、小森と三谷英明(ホンダ)。昨年のランキングワンツーコンビが表彰台の上位を占めた。3位はスーパークラスでの経験がない竹屋健二。上位10人のうち、スーパークラス経験者が6名、未経験者が4名というのが、今回の国際A級勢力図だ。

【小森文彦のコメント】

「雨が降ったので、みんなにミスがあり、その中で最小限にミスを防げた自分が勝利したということだと思います。もしも天気がよくてグリップがよくてクリーン合戦になっていたら、今日の成績はなかったかもしれません。去年より練習量がへって、成績出すのはむずかしいかなと思ったんでけど、開幕戦から優勝できてよかったです。これからそう甘くはないと思うから、気を引き締めてがんばります」

 


IB昇格初全日本で優勝
藤巻耕太

国際B級

ここ数年、国際B級に昇格してきた若手は、1〜2年修業を積んでから上位入賞をはたしている。セクションのレベル、全日本という舞台の緊張感、試合慣れなど、若手にはいろいろ学ぶところが多いようだ。
ところがそういったことを抜きに、一気に勝利に駒を進めたライダーがいた。昨年のグランドチャンピオン大会で勝利した藤巻耕太。藤巻は愛車に125ccマシンを選んでいるが、国際B級でのポイントを得て昇格権利を得るために、125クラスではなく国際B級で参戦する。
藤巻は2ラップ目以降、やや減点を増やしたが、2位の平田貴裕に12点差をつけてほぼぶっちぎりの勝利となった。

【藤巻耕太のコメント】

「1ラップ目はいい走りができたんですけど、2ラップ目から寒くなってきてうまく走れなかった。勝つつもりではいましたが、実際に優勝できてほっとしました。でもちょっと危ない優勝だったと思います。今日のセクションでは排気量できついところはないです。今年はチャンピオンをとりたいと思っていますので、がんばります」

 



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