
|
|
ヒート1で今季9勝目をマークし
タイトルに王手をかけた成田 亮 |

|
|

|
|
ヒート2を制して最終戦での逆転
タイトルに望みを繋いだ熱田孝高 |

|
|
全日本モトクロス選手権シリーズ第9戦中国大会は、体育の日を控え3連休となった10月6〜7日に広島県世羅郡世羅町のグリーンパーク弘楽園で行われた。会場のグリーンパーク弘楽園は日本有数のダイナミックさを誇るハイスピードコース。シーズン2開催が定着して久しく、5月の第4戦に続き今季2度目の大会となる。天候は土曜日が快晴。決勝の日曜日は午後から雲に覆われたものの午前中は晴天に恵まれ、秋らしい好天の下公式発表で11500人の観客がレースを楽しんだ。
第1ヒート。強い日差しに散水が追い付かず、大量の砂ぼこりが舞う中行われた決勝第1ヒートは、成田 亮のホールショットでレースがスタート。1コーナーまでの間に数台が絡むクラッシュが発生し、戸田蔵人、中村友則、出原
忍らがこれに巻き込まれる。ショートカットの1周目を追えた順位は先頭が成田。加賀真一、小島庸平、溝口哲也、高濱龍一郎、釘村太一、増田一将がこれに続く。2周目、前回近畿大会で負った手の怪我を押して出場した小島を溝口がパス。溝口は3周目に加賀をパスし2番手に浮上。また、5月の大会をパーフェクト優勝で制した増田も一気にポジションを上げてくるが、3周目、3番手でフィニッシュジャンプを超えた増田は着地でバランスを崩し激しく転倒、そのままリタイアとなる。一方スタートの失敗をリカバーし、1周目10番手からポジションを上げてきた熱田孝高が5周目3番手に浮上すると、9周目には溝口をパスし2番手に浮上。熱田はさらにペースを上げてトップを走る成田に迫ろうとするが、すでに大量リードを築いていた成田は余裕でこれを振り切り今季8勝目をマーク。熱田は2位でフィニッシュ。3位争いは、激しい追い上げを見せた高濱が土壇場で溝口を逆転、今シーズン初表彰台をゲットした。
第2ヒート。得意のスタートを決めた小島が1周目トップで戻ってくるが、直後に小島はエンストで大きく後退。代わって高濱が激しい攻めでトップに立つが、高濱は5周目にパンクに見舞われ、ペースダウンとピットインを余儀なくされる。これでトップに立った溝口がレース中盤のリーダーを務めるが、後方から激しく競り合いながらポジションを上げてきた熱田と成田が、一気に溝口をパスし成田がトップに躍り出る。激しい攻防を繰り広げる成田と熱田、それに食らいつく溝口の上位3台は、終盤攻勢に出た熱田が成田をパスすると、終盤確実に逃げ切って優勝。成田が2位、溝口は3位表彰台を獲得。1周目23番手から追い上げてきた中村が4番手までポジションを上げてフィニッシュした。なお、ポイントランキングトップの成田と2番手の熱田が優勝を分け合ったため、このクラスのタイトル確定は最終戦に持ち越しとなった。
「日本代表として臨んだモトクロス・オブ・ネイションズでは、転倒して成績に貢献することができなかったが、この大会に向けて体調を整え頑張ってきた。最終戦ではしっかりチャンピオンを決めたい。」と成田はコメント。一方の熱田は「レースは最後まで何が起きるか分からない。最終戦でもヒート2のような面白いレースを見せたいと思う。」とコメントした。
|