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ライバル熱田との激戦の末に逆転で
開幕戦第1ヒートを制した成田 亮
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開幕戦第2ヒート&総合Vを飾り
今年も盛り上げると宣言した熱田孝高
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2007全日本モトクロス選手権開幕戦は、3月24〜25日に宮城県のスポーツランドSUGOインターナショナルモトクロスコースで開催された。シーズンの流れを占う重要な一戦。春の遅い東北地方は例年になく雪の少ない冬だったとはいえ、朝夕はまだまだ冷え込む時期。天候は予選が行われた土曜日が曇り。しかし夜になって天候が崩れ、霧のような小雨が明け方まで降り続いた。その雨も朝には回復方向に向い、決勝が行われた日曜日は曇り一時雨後晴れという空模様。事前に入念なコース整備が行われたためレース中はほぼベストの状態が保たれたが、湿りけを帯びた路面にはワダチやギャップが多く刻まれ、午前中と午後のレースで変化の激しいコンディションとなった。
IA1第1ヒートは昨年のチャンピオンで地元仙台出身熱田孝高のホールショットでレースがスタート。直後に成田 亮が続き、昨シーズン激しいタイトル争いを繰り広げたライバル同士が1ラップ目から後続を置き去りにしてサイドバイサイドのマッチレースを繰り広げる。
レースが動いたのは6周目過ぎ。トップ熱田との差を急に詰めた成田が8周目についに熱田を捉え逆転。熱田も成田のスパートに応戦するが、徐々に成田が逃げきりの態勢を固めてリードを広げる。終盤、再び熱田が意地を見せ成田の背後に迫るが、互いの手を知り尽くした成田が熱田の追撃を振り切り今季初優勝をマーク。熱田は2位でフィニッシュした。
トップの2台から半周以上引き離された3位争いは、昨年のIA2チャンピオン小島庸平が序盤からハイペースな追い上げを見せ、スタート直後上位に付けていた小池田猛、勝谷武史、小方
誠らを次々と抜き去って9周目に3番手まで順位を上げると、以降単独3位のポジションをキープし、ルーキー初レースで表彰台を獲得する快挙を遂げた。
続く第2ヒート、ホールショットを決めたのは第1ヒートを制した成田。ベテラン大河原功次を挟んで熱田がこれに続き、成田、大河原、熱田、小島の順で1周目のコントロールラインを通過する。2周目、大河原をパスし熱田が2番手に浮上。一気に成田に迫った熱田は4周目逆転に成功すると、そこからジリジリと差を広げ始める。ミスを連発した第1ヒートとは違って終始力強い走りを見せた熱田は、後半も危なげなく走りきり、リードを保ったまま今季初優勝をマーク。昨シーズン同様群を抜く強さで優勝を分け合った熱田と成田だが、第2ヒートに優勝した熱田が今大会の総合優勝に輝いた。
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