MotoGP
ポールポジションは、ディフェンディングチャンピオンの♯99/ホルヘ・ロレンソ選手(ヤマハ)。ロレンソ選手が抜群のスタートをみせてホールショットを奪うと、そのままレースをリード。その後ろにチームメートの♯46/バレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)が続くが、2周目そして3周目の90度コーナーでブレーキの問題ではらんでしまい、順位を大きく落としてしまう。2番手に浮上したのは、優勝すれば日本GPでチャンピオン獲得となる♯93/マルク・マルケス選手(Honda)。その後ろに♯26/ダニ・ペドロサ選手(Honda)がつき、ロレンソ選手・マルケス選手・ペドロサ選手の3人がトップ争いを繰り広げる。しかし、後半に進むとロレンソ選手がホンダ勢との差を広げ、そのままトップでチェッカー。2位にはマルケス選手、3位はペドロサ選手が入った。タイトル争いは最終戦に持ち込まれ、この結果によりランキングトップのマルケス選手と、2位のロレンソ選手との差は13ポイントまで縮まった。ちなみにマルケス選手がチャンピオンを獲得すると、史上最年少記録を約30年振りに更新することになる。
♯7/青山博一選手(FTR)は17位(CRT勢のなかでは4位)、ワイルドカードで参戦した♯21/中須賀克行選手は、一つでも前にと果敢に攻めたが11位フィニッシュ。レース終了後の囲み取材で「今回はYZR-M1のテストもかねていました。去年の日本GPでは9位。今回はそれより前でゴールしたかったんですが、限られた時間のなかでいいデータを残すことはできたと思います。そういった意味でテストライダーとしてはいい結果、レーサーとしては悔しい結果となりました」とコメント。

青山博一選手

中須賀克行選手
Moto2
Moto2はスタート直後の多重クラッシュで赤旗中断。15周に短縮され再スタートをきった。一周目で予選7番手、来季はMotoGPデビューを果たす♯40/ポル・エスパルガロ選手(KALEX)がトップに出ると、そのままレースをリード。ゴールまでトップを一度も譲ることなく勝利したとともに、最終戦を前にシリーズチャンピオンを決めた。
日の丸をあしらったスペシャルカラーで登場した♯30/中上貴晶選手(KALEX)は、予選でセッティングを決めきれず、23番手の位置からスタートとなったが、9位まで順位を上げてフィニッシュ。ゴール後にはロゴが入ったフラッグを持ちコースを一周。応援してくれたファンに感謝の気持ちを表していた。日本GPではワイルドカード参戦、最終戦では同クラスに代役参戦する♯31/野左根航汰選手(TSR)は16位。代役参戦の♯35/長島哲太選手(MOTOBI)は20位。
Moto3
タイトル争いをしているランキングトップの♯39/ルイス・サロン選手(KTM)と、2位だった♯42・アレックス・リンス選手(KTM)が転倒してしまい、サロン選手はリタイヤとなったMoto3。レースはマルク・マルケス選手の弟、♯12/アレックス・マルケス選手(KTM)と、♯25/マーベリック・ビニャーレス選手(KTM)がトップ争いを繰り広げ、順位を入れ替えるものの、最終ラップでマルケス選手がビニャーレス選手をかわし、優勝した。
日本人勢は♯29/渡辺陽向(FTR Honda)選手が15位で今季初となるポイントを獲得。ワイルドカード参戦の尾野弘樹選手は予選8番手。決勝では一周目を5位で通過したが、2周目で転倒を喫し、復帰を試みるがリタイヤ。悔し涙を流した。♯33/山田誓己選手(Honda)も転倒してしまったものの、コースへ復帰。最後まであきらめずに攻め、23位でゴールした。