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全日本選手権シリーズランキング
 

< 写真&レポート

小川友幸が優勝した
今シーズンの初勝利だ

小川と接戦だった
黒山健一は2位

腰の不調と闘いながら
野崎史高は3位表彰台

国際A級スーパークラス

2011全日本トライアル選手権シリーズ第4戦中部大会

10月になって、ようやく全日本選手権も第4戦を迎えた。前日には雨の降る悪天候だったが、当日は気持ちよく晴れ、この季節にしてはちょっと暑いくらいのいいコンディション。13セクション2ラップに、IASのみ3セクションのスペシャルセクションが用意される。中部大会は、サービス精神旺盛だ。

今回は、いつになくセクション設定がむずかしかった。第2セクションで早くもオールクリーンはなくなった。そして第2セクションで2点差となった小川友幸(ホンダ)と黒山健一(ヤマハ)は、第4セクションで同点となってふりだしに戻る。直後、誰も走破できないかと思われた第5セクションを、最後にトライした黒山のみが美しくクリーン。これで黒山がまた5点リード。ところが第7セクションでは、小川が1回の足つきでマシンを持ち上げた大岩で黒山が失敗、5点となった。これでまた1点差。

この頃には、気温もぐんぐん上昇して、暑いくらいになってきた。難セクションの連続に、この二人以外はあとひとつのところで優勝戦線に加われない。野崎史高(ヤマハ)は腰を痛めていて、1ラップ目は小川毅士(ベータ)に3位の座を譲って試合を折り返した。小川毅士はトライする者が次々に5点となった第9セクションを最後にトライ、美しくクリーンしたのが印象的だった。小川毅士の1ラップ目の減点は38。2位小川友幸に7点差は、可能性も感じられる点差ではあった。

5位以下も接戦だった。1ラップ目の5位が田中善弘(ベータ)で50点、6位に野本佳章(ベータ)で52点、7位が柴田暁(ホンダ)で53点。13セクション全部5点だと65点になる。どれだけのセクションをアウトできているかで、このあたりの順位は大きく入れ替わる。

2ラップ目、小川友幸と黒山のトップ争いは、両者が一歩も引かないまま進んでいく。1ラップ目後半には時間がなくなってきて焦りも見えた各選手だったが、2ラップ目は比較的時間にも余裕がありそうだ。ところどころのセクションでじっくり腰を落ち着けてラインを読み、ライバルの出方を見るなど、全日本らしい駆け引きも見られていた。

第3セクションで最大7点差となった両者の点差は、10セクションで黒山が5点となったことで、一気に逆転。小川友幸が1点リードをとるかたちになった。12セクションでその小川が1点を失い、2ラップが終わったときには両者同点。正確には、クリーン数で黒山が勝っているから、同点のままなら黒山の勝利となるが、残るはスペシャルセクションの3セクション。

岩場と第ジャンプのSSの第1、つるつるの登りの第2、大きなタイヤと見上げるばかりの高さまで登っていく第3と、それぞれ変化に富んだスペシャルセクション。ダイナミックな設定が目玉となっている。 第1は、野崎を含むトップ3はみなクリーンだった。ハプニングは、第2で起こった。黒山が、ここでなんと5点だ。そのあとを走る小川は、3点で抜け出て見せた。これで勝負が決まったかに思えたが、しかしSSの第1で時間が流れすぎていた。みな、持ち時間が残り少なくなっている。最後のセクションはトライをせずにゴールへ向かうライダーもいる。もちろん優勝争いの二人は、最終セクションをやらないわけにはいかない。

先にトライしたのは黒山。最初のビッグタイヤへの飛びつきで足が出た。1点。そして、タイムオーバーは2点と計算された。最後のトライが小川。小川は、美しくクリーンして最終セクションを走り終えた。しかしタイムオーバー減点は3点。タイムオーバーは1分ごとに1点が加算されるが、小川がセクションを走り終えてタイムキーパーの元に飛び込んだとき、ストップウォッチが新たな1分を刻み始めたところだった。ほんのタッチの差で、小川は黒山より1点よけいに減点をとったことになる。

おそらくは優勝は小川のものとなる、しかし点差が微妙で、結果は集計されるまで、誰にもわからない。発表された集計結果は、小川友幸55点、黒山が57点。わずか2点の差で、小川の勝利となった。ゼッケン1番をつける小川友幸の、今シーズン初勝利だった。

【小川友幸のコメント】

「勝てないチャンピオンと言われてしまいそうな状況が続いていたので、勝ててほっとしています。調子はけっしてよくはなかったのですが、がまんするトライアルができていたので、それでライバルを安心させず、結果的にミスを誘うことができたのではないかと思っています。最終戦もいい結果を残して、来年につなげたいと思います」

【黒山健一のコメント】

「前回は最後の最後に勝利をつかんだので、反対にこういう負け方もあるかと思いますが、2点差ですから、くやしいですね。途中ではもっと大差で負けているかなという感じだったのですが、2点なら終わってしまえばあそこでこうすればよかったというのはいくらでもありますから。でもこれで一度リセットして最終戦に向けてがんばれます」

【野崎史高のコメント】

「今回は、セクションが厳しかったですね。腰の具合が悪くて、3位にはなれないかもしれないと思っていたのですが、なんとか表彰台に上がれました。目標としているところは3位表彰台ではないので、こんな結果で喜んでいてはいけないのですが、今回は状態が状態ですから、3位となれたことでよしとしておきます」


国際A級は三谷英明
最終戦を前にチャンピオン獲得

国際A級

スーパークラスにならってか、国際A級もセクションは厳しめだった。第1セクションをクリーンしたのは、今年前戦参加を見合わせている小森文彦(ホンダ)と砂田真彦(ホンダ)のふたりのみ。三谷英明(ホンダ)をはじめ、滝口輝(スコルパ)、小野貴史(ホンダ)ら、トップグループは軒並み5点となった。

しかしそんな中、やはり試合のペース配分が抜群なのが三谷。クリーンできるところ、最小限天で切り抜けられるところをきっちりまとめて、1ラップ目からトップに出た。1ラップ目の2位は砂田で1点差。しかし3位本多元治(ホンダ)、4位成田匠(ガスガス)もまた、それぞれ1点差で上位を狙う位置にいた。

2ラップ目、16点の最小減点で13セクションを走り終えたのが三谷と本多。これで三谷は3連勝。1戦を残して、2011年のチャンピオンも決定した。

【三谷英明のコメント】

「いつものとおり、疲れないようにたんたんと走って、そのとおりに勝つことができました。チャンピオンになったので、来年のことを、これから考えたいと思います。まずは、最終戦のSUGOもがんばりたいと思います」


IBシリーズチャンピオンを確定
I国際B級優勝の小谷一貴

国際B級

ポイントリーダー、小谷一貴(ベータ)が安定してセクションを回っていく。1ラップ目26点はトップ。しかし鈴木克敏(ホンダ)、朝倉匠(ホンダ)が1点差でこれに続いている。4位に久々の全日本参戦、生田目俊之(ホンダ)がつけていた。

2ラップ目、小谷は安定していて、そのままトップを維持してゴール。鈴木は23点と好スコアをマークしたが、6点のタイムオーバーがあって2位となった。しかしベストクリーンは鈴木のものとなった。

小谷は今回の勝利で、今シーズン2勝目。2011年のチャンピオンを確定した。

【小谷一貴のコメント】

「ミスもあったので、トップ争いをしているとは思っていたのですが、勝つのはむずかしいのではと思っていました。でも1ラップ目にトップに立てて、勝ててよかったと思います。チャンピオン争いのライバルだった山口選手があまりよくなくて、チャンピオンも獲得できました。あとひとつ、優勝して今シーズンを終わりたいです」

 



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